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表題作共同戦線は甘くない!

柘植匡,35歳,大手パンメーカーの開発宣伝課長
浅羽佑,35歳,老舗洋菓子店の営業課長

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

同い歳で同じ名前、なのに顔も成績も女子の人気も負けっぱなし!? 浅羽佑(あさばたすく)が仕事先で再会したのは、大学時代のライバル・柘植匡(つげたすく)。二度と会いたくない男だったのに、業務提携で新商品の開発をすることに!! しかも手違いで同居するハメになり!? 意外と天然で男気もあるけれど、料理も掃除も全くダメ──初めて知るライバルの素顔に惹かれ始めて!? 課長同士の恋愛攻防戦スタート
出版社より

作品情報

作品名
共同戦線は甘くない!
著者
鳩村衣杏 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
共同戦線は甘くない!
発売日
ISBN
9784199005268
3.3

(24)

(2)

萌々

(7)

(14)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
80
評価数
24
平均
3.3 / 5
神率
8.3%

レビュー投稿数9

ややさんのイラストが素敵でした

35歳仕事が出来るリーマン同士が共同生活
それだけで惹かれるのですが、内容も仕事出来る男感が良い感じにドラマ仕立てで描かれていて良かったです

実は、お互いにもともとライバル視してたふたりということもあって、ちょっとじれったくもなり、そういう意地もあるのかと考えさせられたり、面白かったです

仙達さんと薫の関係が気になるのは考えすきですかねぇ
ぜひ、この2人のスピンオフが読みたいと思わずにはいられない作品でした

2

この受けはすごい

読み返してみたら終盤攻めが切れた理由がちゃんと書かれてました
申し訳ありません
あと読み返してすごい萌えて、萌え萌えではなく神だと思ったので評価変更してます
子どもを…の所の台詞がすごくいいです 沁みます
------
終盤の攻めの心の動きがよく分からなかったです
え?なんでそこで怒る?と戸惑ってしまって、そこにきて萌えが迷子に
でも受けがやたらと可愛かったです
表紙でツンデレ受けだと思ったんですが全然違いました
大学時代、攻めを勝手にライバル視していた=攻めの魅力を知っていたわけで
35歳の彼は結構あっさりと攻めのかっこよさを認めます
そしてまだ恋心には発展していなかった段階、
攻めからいきなりキスされた翌日に、動揺のあまり世話焼きな彼女のような家事をして、
パジャマで『おかえり!』なんて言っちゃうw
そりゃ攻めも怯むよ…w
先の行動が読めないハチャメチャさに笑いました
ベッドでは緊張で笑いだしたり過呼吸起こしたり
一旦距離を置こうとした攻めに
『(ドアを)開けないとお前んちの郵便受けにジャムを流し込むぞ!』
と脅して暴走気味で据え膳したり
大丈夫か…この受け!?
と思っちゃう可愛げのあるハチャメチャ受けでしたw

鳩村さんの本は何冊か読みました
キャラクターと受け攻めの関係の進み方がテンプレではないところが好きです
今回ちょっと私の理解不足で萌えきれない部分もありましたが
受けと最後のベッドシーンがツボだったので萌え萌え評価です

1

大人同士&男前リーマン同士&ノンケ同士の恋!

以前から人気ある作家さんとして、お名前は知っていたんですけど、読むのは初めてです。
やや先生の表紙のイラストが素敵で、もうインパクトありありな自分好みな予感に、思わず買ってしまいました(笑)
読んだ感想は面白かったです!
あとがきにもありますけど、この表紙1枚だけで2人の関係性が物語られていて、35歳の!仕事に恋に奮闘する可愛らしい大人の一生懸命な姿にニヤリと萌させて頂きました。

大手製パン会社開発宣伝課長の柘植匡 × 洋菓子店営業課長の浅羽佑
同じ『たすく』という名前で、大学の元同級生&再会&ノンケのもどかしい恋路。

業務提携で新商品の開発をすることになり、13年振りに再会を果たす2人。
浅羽は大学時代、柘植をライバル視していて、しかも、当時惚れた女性と柘植が結婚した事で、嫉妬心が膨れ上がり出来れば再会などしたくはなかった相手。

小さな洋菓子屋の課長と、大手メーカーの課長。
同じ課長という立場であるにも関わらず、あいかわらず、柘植は仕事は出来るし、部下の信頼も厚く、自分とは全く正反対なタイプで、出来すぎる男を憎らしく思います。

成り行きで出張の間、柘植の家に居候することになった浅羽。
ところが…なんでも卒なく出来るタイプだと思っていた柘植が⁉︎
離婚後数年たっているにも関わらず、片付けられていない部屋や、家事一切苦手だという予想外のだらしない姿を目の辺りにして…⁉︎

何でも、気になればとことんやらないと済まない性格の浅羽は、几帳面というか…頑張り屋さん過ぎるというか…その姿はまるでおかん状態(笑)
結婚願望も強いのに、結婚ができなかったのは…多分おかん気質な性格が問題だったんだろうなと思いながら…でもこの展開は美味しいぞと!
部屋を掃除したり、食事を作ったりするシーンをニヤニヤしながら…
また、浅羽の前だけではダラしない姿を曝しながらも、負けず嫌いな浅羽をうまく持ち上げながら、甘え上手になる柘植。
この2人のやりとりがとっても楽しませてくれました。

お互いを意識するきっかけになる展開も良かったです。
ただ気持ちを確かめ合ってからも、なかなか甘いムードになれない2人。
物足らなく感じる方もいるかもしれませんけど⁉︎
この、照れ臭くて、恥ずかしくて…お互い好きな気持ちは間違いないのだけれど⁉︎
初めて尽くしに、戸惑い、すれ違いそうになるもどかしい関係性が私は好きでした。

35歳といういい歳した大人が、初めて男性に恋心を抱き、必死になっている姿が凄く可愛く見えてきます。
もうノンケ同士ならではの葛藤も良かったです。
笑いが止まらなくなったり、過呼吸になったり、ある言葉で気まずくなったり…現実味も感じられて気に入ってます。

言葉のいい回しや使い方、考え方、文章も読みやすくて好みでした。
心理描写も上手くて、2人繊細な気持ちがとても伝わりました。
どんなに完璧そうにみえても、人は一つや二つコンプレックスだったり、暗い過去や傷だったりを抱えているもの…
『真に戦うのは相手は自分だ!』
という言葉に、ズドンとやられました。
『子ども=良い商品』を作ろうという言い方も、好きな言葉でした。
こんな誘い方も、恋の仕掛け方もあるんだな〜と!
この言葉マジックと、2人の言葉のキャッチボールが最高に楽しませてくれます。

あと、働く男もの好きにも堪らなかったです。
どうしても仕事メンイで進むと、甘さ加減が低くなってはしまいますけど、仕事も恋もぶつかり合いながらも、その都度話し合い理解を深め、負けずに一生懸命頑張るノンケ35歳!素敵てました!

エロシーンは少ないものの、やっと思いの丈を叶える2人のシーンがとてもエロくて、言葉の表現や、キャラの台詞回しも私好みで萌でした。
もっと、もっと激しく乱れる文章が読みたかったです♡

心残りなのは、商品開発の行く末です。
あれだけ、職場仲間と奮闘シーンを繰り広げ、2人のキューピット的な役割だったであろう子供達(商品)が、どんな姿&形として生まれたのかも読みたかったです。

そして読んでいる間中気になっていく、パティシエの小清水と、柘植の部下・仙達の関係!
こちらも名前が『かおる』同士⁉︎
絶対この2人の間でも何か生まれたハズ!
いつか2人の続編なんかも読めたらいいな〜と思いました。

甘さは少ないものの、仕事ものとしても、もどかしくて可愛らしい、男前なノンケ同士の大人の恋愛ものとしても、楽しませてくれるかと思います。

1

ベタなライバルモノ。

 浅羽佑は、稼業でやっているパティスリーを継ぎ、まあまあの営業成績をやってきた。
 そんな浅羽がやっているパティスリーは有名になったものの、デパート等の出店は一切せず、コラボ商品もまったく出さないことで有名だった。
 けれど今回、かなりいい条件でコラボ商品を出させてほしい、とパンを作っている会社から依頼が来、その条件ならば……とコラボ商品を作ることを了承することになった。
 その打ち合わせのために出向いた会社で出会ったのは、大学時代に苦い思いを抱かされた相手・柘植匡だった。
 どちらも同じ名前だったのにも関わらず、顔も成績も恋愛も負けっぱなしだった浅羽は、柘植に一方的なライバル心を抱いていた。
 そんな男との再会に、負けず嫌いな浅羽の胸に再び火が付くけれど、東京滞在中に用意してもらっていたはずの部屋が用意されておらず、手違いで柘植と同居することに。
 一足先に部屋にたどり着いた浅羽は、その部屋の惨状を見て唖然。
 意外と天然で男気もあるのに、家事は壊滅的にダメであるとライバルの弱点を知るけれど、浅羽はこんな部屋ではおちおち寝られない! と掃除をし始めてしまって……

 という話でした。
 かつてのライバルに再会したはいいけれど、同居しているうちに勝手に目を吊り上げていた相手のいい面が見えてきて、次第に恋に落ちていくというよくあるライバルから恋に落ちちゃったモノ。
 よくもないけど悪くもなく。
 ライバル者が好きな人にはオススメできる内容になっているかな、とは思っています。

0

お仕事の話のほうがメインかな

どんな職種でもほんとに仕事内容が詳細で、それだけでも毎回ものすごく楽しいんですよねえ。働く現場を見せてもらえて…かなり長いこと恋愛が始まらないのもあって、うっかりこのまま細腕パティスリー繁盛記を楽しんで終了となるとこでした。

母子家庭で育った浅羽佑は、国家公務員試験を通過したエリート候補だったのに、恩返しのために老舗洋菓子店で働くようになり、その会社の課長におさまっていた。
その浅羽のもとに大企業の製パン会社の課長として現れた、大学時代同期の柘植匡。
13年前、浅羽が惚れた女性と結婚した柘植は、ルックスもよく女性にモテ、なにをやってもスマートで、当時とてもコンプレックスを感じていた相手だった。
でもう、延々とお仕事の話が続くわけです。面白いもんだからすっかり引きこまれちゃって、あ、そうそう、BLなんだったけ。と、何度か我に返るのですが、こんな二人がどうやって愛だの恋だのになるんだよという間違った期待を抱いたまま読みました。
しかしそこはさすがのハトムーさんだからして、もうほんとにそれぞれの心理描写が繊細で、急展開に恋愛モードになっても、ちっとも不自然ではないんですねえ。
あ、でも今気づいたけど、半分ぐらいの辺りで恋愛モードですねえ。あれ?
なぜこんなに仕事の話が多いと感じたんだろ。配分の問題なのかもしれませんね。


0

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