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自分内ではかなり神に近い萌評価。
この作品ってそもそも原作自体がドラマ化しやすい作りなんですよ。
実力派天才俳優飛滝と、二流若手俳優音彦が映画の為に映画内の兄弟役に入り込ませる様に映画内容と同じ設定で映画内と同じマンションで同じ風に生活させるのですね。
ドラマ内でドラマを演じる俳優という所謂劇中劇物なので、舞台化やドラマ化しやすい設定になってます。
その前提があるので、声優さんのキャスティングと演出脚本が大失敗かまさない限りは最低限の出来の良さが期待出来る作品という訳です。
キャストはイメージ通り、福山さんは映画内での気弱で儚げな弟役と現実俳優である結構気の強い音彦役の両方でぴったり。三木さんは素のつかみ所のない飛滝と映画内での弟想いの兄との演技がやっぱ上手い、特に作中での映画のタイトルは「慟哭」なのですがまさにそのタイトルに相応しい叫び。
原作未読でCDだけでも充分楽しめますが、省かれている部分も好きなので原作を合わせて読むとさらに2人の魅力に深みが増すと思います。
設定がドラマCD化向というありそうでいてそれ程ない面白い例。
音声ドラマCD内での劇中劇、かなり面白いです。
主役のお二人はそれぞれ2役、3役と演じ分けをしなければいけないという、なかなか演技力が問われる作品です。
原作既読で、兄については弟を「盲愛」しているので、序盤からもっとあまあまな感じなのかなと思っていたのですが、思ってたより感情を表さない感じでした。警視庁に勤めているということでそれが影響しているのかな?とは思ったのですが。
弟の方に関しては、2役うまく演じ分けられていたと思います。
桐生は小説でもどうしようもない小者でしたが、CDでもそうでしたね~(笑)
原作でもムカツク性格でしたが、ここでもムカツキました(←いや、役者さんの演技を褒めてるんですよ~^-^)。
なかなかうまく仕上がってる一枚だと思います。
劇中劇が面白い、というレビューが多数ありますが、
正直なところ、ワタクシにはどこからが劇中劇で、どこからがリアルなのか
よくわからなくなっていましたw
虚構と現実の間の浮遊感が面白い。
三木眞一郎さん、飛竜の無機質さや絶望感がよく出ている。まさに「顔のない男」。
さすがです。
ムービックらしく、コンパクトにまとめていますが、疑似同居からお互いに心触れ合い、慈しむようになるプロセスはもう少し溜めていただいてもよかったかと。
原作既読でCDを聞きました。
原作の最初から最後までで1枚です。
端折っている部分があるので、原作未読だと分かりにくいと思います。2枚組にして原作をもっとゆっくりと追って欲しかったです。個人的には、風呂場の場面がしっかり入っていたので満足でしたが。
音声化は難しい作品だと思うのですが、原作そのものの脚本でなく、分かりやすいように工夫されていたように感じます。お二人の演技も素晴らしかったと思います。
ただ、原作がものすごく好きなので、自分のイメージとの違いにちょっと困惑しました。勝手なイメージでは、飛滝は甘く低い声だったので、初回では三木さんの高めの声に違和感を覚え、耳が慣れるまで繰り返し聞きました。個人的には三木さん大好きなので、そちらに自分のイメージをあわせました(笑)福山さんは、私の脳内の音彦そのもので、ビックリしました。
続編の「見知らぬ男」のCD化を待っています。(諦めていませんよ!)
新人俳優の音彦にある作品の出演依頼が来る。
相手役は天才俳優と名高い飛瀧。
けれど、その出演の条件は設定どおりに飛瀧と兄弟として同居することで…。
飛瀧って人はその役に入り込んじゃう人で。
それは日常生活にも及んでいて全てがソレになってしまう。
音彦と暮すことになっても、飛瀧と音彦じゃなくて、兄と弟という設定の上での会話とかにしかならなくて。
本来の飛瀧の人物像とかが見えない分、音彦は複雑だったりもするわけだけど。
そんなわけで、劇中劇もあるので、それを演じてる2人、本来の2人とそれぞれに違う雰囲気の声が楽しめて2×2倍お得といえばお得。
特に三木さん(@飛瀧)がかっこよくてかなり困った!
早口でまくしたてたりとか、喪失に慟哭したりとか、抜け殻放心状態だったりとか。
いろんな声色が聞けて嬉しかったです(ラーメン屋もあったし)
基本的に男前声だったしね。
桐生の執着?はちょっとこわかったりもしたけど、音彦の脱走とかそんな簡単にできていいの?ってツッコミたくもなったり。
コミカルなシーンもあったけど三木さんの声が堪能出来てなかなかよかったです。