社長もその気だったんでしょう…?

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表題作蔓草の庭

義親
社員思いの社長
来島公
魔性の部下

同時収録作品蔓草の庭

津田隆晴
義行の従兄弟
義行
義親の弟

同時収録作品そらごと

神保
借金取り
狩野
父に逃げられた高校生

同時収録作品

七央
叔父

同時収録作品コンディショナリィ/かきおろしおまけ「コンディショナリィ」

池内悠平
28歳,会社員
藤代千波
家事代行

その他の収録作品

  • あとがき
  • 「蔓草の庭おまけ」

あらすじ

勤務中にけがをして仕事にならない来島をしばらく居候させてくれることになったのは社長である義親の自宅。そこには夏休み中の高校生、弟の義行と親戚の隆晴がいて彼らの家庭教師をすることになった。
接していくうちに来島の色香に迷い惹かれていく義行。
告白しようと来島の部屋へ行くと引き戸から漏れる熱い吐息と激しい接吻の音、隙間から覗いてそこにいたのは……。

カタログシリーズで人気連載された表題作のほか禁欲そうな顔で禁断な愛欲に溺れる男たちの秘めた恋で綴るセツコ流ラブワールド。

作品情報

作品名
蔓草の庭
著者
加東セツコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784904101537
2.7

(22)

(0)

萌々

(1)

(15)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
54
評価数
22
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数11

今回はかなり悩みました…

取り寄せてた本がようやく届き、ウキウキしながら読みました^^
まずは評価からですね…今回は期待が大きかった分…凄くすご~く悩みました(苦笑
で、悩み抜いた末…結果としましては「かなり中立寄りの萌え」とさせて頂きました^^;

相変わらずの絵の美しさと、セツコさん独特の魅せる雰囲気は本当に申しぶんなかったのですが…お話の方がですね…何とゆうか…私の萌から外れちゃってました(苦笑
…正直、色気のある誘い受苦手なんです>_<
まぁあらすじを読んだ時点である程度は覚悟してたんですが、でもこの本の8割がたが誘い受だったのにはちょっとショックを隠せなかったな…(笑

なので表題作の「蔓草の庭」は主役の義親×来島CPよりも断然隆晴と義行の動向の方が気になりました^^隆晴好きだな~、地味なんだけど。隆晴と来島の間に何かあったように錯覚させるくだりは良かったです^^
そん時の来島がまた思わせぶりで!!そりゃ直後に居合わせちゃった義行だって勘違いするっつの^^(笑
来島と義親のアダルティCPに関しては…私的に萌が乏しかったので的確なコメントが浮かびませんでした…ゴメンナサイ(>_<)

□コンディショナリィ(前後編)□
これも誘い受の家政夫(藤代)とリーマン(池内)のお話です。後書きを見たら最初この2人受け攻め逆で設定を考えてたそうで…。
個人意見で言わせて貰えれば私的には変えない方が断然萌えてたと思いました…!(哀
読み始めた時、私も絶対藤代が攻だと信じてたんですよ。家事が得意な攻なんて素敵と期待を膨らませながら読み進めてたのだけど、何か途中から雲行き怪しくないか?って事に気付き……藤代が池内に跨ってる姿を見た時は期待に膨らんでた胸は完全に萎んでました(苦笑)これが逆だったら萌えマックスは間違いなかったのにぃ~(≧ヘ≦)
書き下ろしでリバをほのめかしてましたが、だったら最初からそっち方向で進めて欲しかった!!ってのが私の本音です(>_<)
後からもう1度読み返してみても、やっぱり違和感は拭えなくて…惜しい。ホント、惜しいです。

今回2冊新刊を出されましたが、私は「忘れもの」の方が萌えれました。辛口の割にこちらの評価が萌えなのは、それでもセツコさんの描くBLが好きだからです^^;

私的見解であまり参考にならなかったかもですが、今度は短編ではなく胸が痛くなるような長編純愛ストーリーが読んでみたいと思いました^^


6

加東セツコワールド

全部で4つのストーリー。

やっぱり独特の世界観で
加東セツコさんワールド全開です。

4つのストーリーの中には・・・
というか、このコミックも含め、
この作者さんのストーリーの中には・・・
と言った方がいいかな、、、あれ?終わっちゃった??
と思う時もあるんだけど
普通なら、それが物足りない!と
感じてしまうハズなんですが
それよりも「作者さんの独特さ」を感じますw
うまく言えないですが^^;

絵の色っぽさや、ストーリーの雰囲気、そう言ったものが
クセになる・・・と言った感じです。
でも、好き嫌いはハッキリ別れるかもしれないですね。。。

5

ドツボ v

「社長もその気だったんでしょう?」
帯のあおりがメロドラマみたいですなw

この作家さんってキャラもストーリーも淡々としているので
シリーズ物とか連載の方が向いてる気がします。
一話完結だと描ききれてない感じが…。
全体的に陰気…しっとり?じっとり?した雰囲気の1冊です。
私はその雰囲気がとても好き。


表題作は社長×社員、社長の弟×いとこってCPが出てきます。
今後の展開としては、弟CPが気になりますが、
好みとしては、断然!!!社長CPです!

和服、受の清楚に見えて実は淫乱、かきっこと
ピンポイントで私のツボ突いてきますーv


コンディショナリィは、だらしの無いリーマンと家事代行業者のお話。
まー・・・ありえないんだけど。BLマジックですね。
とりあえず攻(笑)の池内さんが、色々天然(にぶちん)過ぎますw
元々へテロなのに入れる側と思わなかったって!
リバ有り?を思わせる終わりが◎ ってゆーか見たいw

他に短編2編。

5

じっとりと汗ばむ様な、隠微なメロドラマ風。

加東セツコ先生の作品はいつも、食い足りない感というか、余韻を残して終わるショートストーリーが多い。多過ぎるので。ジダジタは妄想で補うしか無い。なので、既読作品にしても、何処かでこの続きを読んだ様な気がしていて。それが自分の妄想だったのかどうか。今となってはもぅ分からない。

◆ 表題作「蔓草の庭」
加東セツコ先生作品にしては比較的中編寄りの作品。
ジリジリと暑い夏休みのある日。義行の従兄弟、隆晴が遊びに来る。この夏は沢山遊ぼうと目論んでいたが、その予定は脆くも崩れる。兄の会社の部下・来島が2人の家庭教師として共に暮らすと言うのだ。最初は難を示す義行だったが、来島の妙な色気に当てられて、段々と意識する様になって行く。
しかし、来島は兄・義親の恋人だった。
もちろん兄は来島をそんな風に紹介はしない。来島も義行の前では平然としている。
兄と2人きりになった来島の、滴るお色気がヤバい。兄はノンケだと思うんだけど。来島に色っぽく迫られれば、アッサリと墜ちてしまうのだ。来島も色っぽいが、兄・義親さんの色気も相当ヤバい。会社ではスーツ、家では着流しというギャップ‼︎ 言葉少なく硬派なんだが、色気垂れ流し系なんだな。家庭の事情で生活苦の来島に目をかけている内にそうなったっぽいんだけど。「お前は特別だから。」という義親さんの甘さにはほとほとヤラレます。そんな2人を見て、失恋確定の義行。そんな義行に想いをぶつける隆晴。乱れる和服。未亡人みたいな色気で誘う来島。そして。雰囲気ある日本家屋にカップル二つ。うわぁ。
そのものズバリは隆晴と義行の立派な兜合わせのみだけど。修正は無し。それが…な、なんかエロい。エロいんです。

◆「そらごと」
借金の取立てに来た男に脅されて犯される高校生の息子。いやはや取立てから逃れる為に父親は息子を1人残して逃げてしまう。BLあるあるとはいえ、酷過ぎる。しかしほだされた男は多分息子を連れて逃避行するという予感を残してプツリと終わる。抱いてしまったから情が湧いたのか。男の気持ちは分からない。縋るものが無い息子の弱味につけ込んだ様で、そこに愛情は今は無い。

◆「箱」
住んでいたアパートが全焼したとかで、七央は兄の家に厄介になる。兄の顔は描かれないのが不穏なんだけど、この兄は関係して来ない。危険なのは甥の蛍。七央は蛍に抱かれてしまう。そこに愛情があるのかは分からない。誰にも言えない。箱の中の様な閉塞感。蛍がサイコパスに見える。

◆「コンディショナリィ」前後編
ノンケの会社員・悠平は彼女とも別れ、生活もぐちゃぐちゃになっていたので、家事代行サービスを頼む。甲斐甲斐しく家事をする藤代といつしか一線を越えて。付き合う事になる2人。あとがきにも触れてる様に、オス味溢れる藤代が受け、という違和感。悠平には流され受けでいて欲しかった。読めば読む程そんな感じ。ノンケ・リーマンがいきなり「受け」はハードル高いとは思うんだけど。思うんだけどねー。悠平は「受け顔」ですよ、うん。
おまけ漫画描き下ろしではリバりそうな予感も残してはいるけれど。藤代、頑張って悠平を開発してみて欲しい。

めちゃめちゃ妄想膨らむので表題作で丸っと行って欲しかったです。特に後味の悪い「そらごと」と「箱」はわたし的には要らんかったよ〜。
兄と来島のめくるめくお色気生活。2人の馴れ初め、もっと詳しく‼︎ とか。会社でエロエロ光線垂れ流しまくりの来島に耐える社長とか。
弟・義行と従兄弟・隆晴のその後編とかね。加東セツコ先生は宙ぶらりん作が多い、多過ぎるので、それが作風とは分かってるんだけど。何かをピックアップして続きを描いてくれないかなぁ、なんて。いつも夢見てる。

4

絡め取られる?

着物姿にテンション上がります。
しかしながら、お話の中に着物でいる理由がただの趣味ではせっかくの萌えもバランス悪く、それだけが浮いてしまいました。

腕の怪我を理由に兄の義親が連れてきた部下の来島。
しばらく暮らすことになる義行は、仕事ができない間家庭教師として勉強を見てもらっている内に意識していく。

来島の事あるごとに意味深な感じを醸し出すのに義行には興味なく、義親と既に恋人同士だった事実。
そして義親と来島の馴れ初め。
見た目と違う来島の積極さに義親の方が落とされていました。

可愛いだけではない来島の魔性性が印象強く心に残ります。
最後の「ごめんね」にどんな意味を当てはめたらいいのか。
淡い恋物語だけではない重みとざわざわする気持ちが残りました。

その他3作品収録。
「そらごと」「箱」は路線通りのしっとりとした色香と背徳感。
「コンディショナリィ」はお話しが少し明るみを持つせいかしっとりとする色気だけではないメリハリ感が出て読みやすく、今後も期待が持てるなと思わせてくれます。

3

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