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表題作間の楔 4

イアソン・ミンク
タナグラのブロンディー
リキ
スラムの雑種

あらすじ

親友ガイと訣別し、イアソンの待つエオスへ──。再び首輪に繋がれたリキは、ある日新規ペットのお披露目パーティーに出席することに。けれど、ルールを無視してリキに執着するイアソンに、ブロンディー達は不快感を隠さない。「余興に、ペット・リングの実用性を見せろ」。迫られたイアソンが、股間に嵌めたリングに刺激を送った瞬間──リキは快感にのたうち、凄艶な色香を放ち始めて!?
出版社より

作品情報

作品名
間の楔 4
著者
吉原理恵子 
イラスト
長門サイチ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
間の楔
発売日
ISBN
9784199005404
4.5

(23)

(18)

萌々

(1)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
102
評価数
23
平均
4.5 / 5
神率
78.3%

レビュー投稿数3

この巻のカラーページ。
口移しで水を飲ませるイアソンのイラストがたまらなく好きです。
なんかエロイよ(ノ∀`)ヤン
ブロンディーさま勢ぞろいの図も圧巻ではあるのですが。

さて四巻は出戻りペット編ですねwww
なんてテンションが上がるようなハッピーな展開でもないんですが(苦笑
冒頭、キリエ~の話。
ガイとの話のかみ合わない会話。すれ違い。
正直、気持ちがそこまで乗れなかったというのは実際。
視点がリキだからなのかどーなのかはあるのだけれど、ガイの思考がもう少し読めたら理解が違ったかなという印象もアリでした。

出戻りペットのリキ。
前回と違うのは、自らが「ペットである」という認識であるという事実ですかね。
なにがなんでも拒絶。とにかく拒絶しかなかったものが
自らの意思で戻ってきたこと。ペットであることを自覚していること。
少なからず快楽は享受していること。
この微妙なニュアンスを楽しむ話なのかしらと、読み終えて少し考えました。
にしても、部分的にだとしても、エロくてウマと思ってしまうのは
ワタシがただのエロスキーだからなんだろうなとは思いますが、
吐き出すものがなくなってもなお強制される苦しいほどの快楽に悶えるリキ
萌えw

3

ツンツンツンもいい加減にそろそろツンツンデレくらいになってくれ

表紙にイアソンが戻ってきて久々にリキとの2ショットです。
カラー中扉は、イケメンブロンディー軍団でまぶしい!
ということで、スラムからエオスにペットとしてリキが戻ってまいりました。

クーガの息子をたぶらかし、ガーディアン地下の秘密を見た為追われることになったキリエがリキの家に籠城しておりますが、リキは一刻も早く大嫌いな彼を追い出したい。
そこへブラックマーケットの元締めスカーフェイスのカッツェが出てきてキリエを連行していってしまいます。
あっさり引き渡したリキに相棒のガイが怒り二人は決裂。
頃合いを計ったようにイアソンがリキを迎えに来て、再びペットとしての生活に戻るリキ。
そしてまたペットお披露目パーティーがあり。。。というのが今回のお話。

相棒のガイは本当に優しく、ここの登場人物の中で唯一の常識人だと思います。
確かにキリエは自分がのし上がるためなら、ガイをも売るほどのずるくて酷い奴なんですが、それでもスラムの同志として傷ついたキリエをかばってやるのでしょうね。
そしてキリエは、リキになりたい、リキを追い越したい、羨望とあこがれがごちゃ混ぜになって、それがリキの反感をかうところなのですが、リキを好きだと愛していると叫ぶ。
一方イアソンですが、ブロンディーの中でも十分異端なのですが、彼がトップであるからそれは仲間も閉口して中傷しながらも認められている。
リキもスラムの中では異端の存在で恐れられかつ尊敬されていましたから、それぞれの住む世界での異端同志、ある意味似たもの同志なのかもしれません。
そのイアソンがリキを愛しているという、リキに屈辱を味合わす態度が愛ならば、彼はリキに何を求めているのか?
ただの従順なペットはいらないと、リキを選んだくらいですから、この二人はどうやってくっつくのでしょうか?
うすぼんやりと、すでに触れ合っているような気もするのですが。
吉原氏の文章はぐるぐると螺旋状の言葉の枝が本文にたくさんついていて、それがツタのようにたくさん回り道をして、わかりにくくしているような気がします。
感情の記述が多くてていねいではあるとは思うのですが・・・

さて、捕えられたキリエが監禁されている世界がなんだか意味深な味をもちエンドとなっておりますので、これからまたひと波乱がありそうな予感。
ペットとして戻ったリキは、このまま突っ張った態度でイアソンと対峙したままなのでしょうか?
次回も目が離せません。

2

おかえりなさい、イアソン様!

やっぱりイアソン様が出てくると出てこないとじゃ大違いです。本編でイアソン様が出てきた瞬間によっしゃあああああと拳をグッと握りました。

今回はリキがイアソン様の元に戻ってくるお話です。前の巻から引きずっているキリエどうこうをとりあえずうっちゃって、イアソン様が独特のやり方でリキをかわいがっていらっしゃるところが見所です。
イアソン様は本っっっっ当にリキを愛しているんだなあ・・・ということが、読んでいるほうにはバシバシ伝わってきます。なのですが、いかんせんやり方が独特すぎるので、伝わってない!イアソン様、それリキには全然伝わってないよ!!と心配になってしまいます。イアソン様は超ミラクルウルトラスーパー攻様なのに・・・と、段々可哀想に見えてきます。
この伝わらなさは、もともとの二人のいるべき世界があまりにも違うのに、無理矢理一緒にいようとするせいで引き起こされる歪みの一つなので、『間の楔』という作品の醍醐味でもあります。
また、二人の関係が引き起こす歪みは、例えばリキの側であればキリエやガイに、またイアソンの側であれば美麗なるブロンディ~様集団ににも影響を及ぼしていきます。今回はブロンディー様集団がたくさん出てきて、リキにデレデレなイアソン様に「こいつ・・・早くなんとかしないと・・・」という視線を送っていました。カラー口絵にも華麗に登場。ブロンディー様集団VSイアソン様のやりとりは見ものです。

個人的に、吉原先生の文章がどんどん読みづらくなってきているので、続きも楽しみなような怖いような気がしています。次はまたキリエがらみの話に戻るのでしょうか?私はイアソン様がデレデレしていらっしゃるところが見たいです。

2

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