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表題作聖なる黒夜 上

色々…まだ未確定
山内練
男娼あがりの春日組企業舎弟,(19~29)

その他の収録作品

  • 歩道

あらすじ

東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男娼あがりの企業舎弟……それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこへ消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと墜ちていく――。
ベストセラー「RIKO」シリーズから生まれた究極の魂の物語、ついに文庫化!上巻に本書サイド・ストーリー『歩道』を書籍初収録。

作品情報

作品名
聖なる黒夜 上
著者
柴田よしき 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川文庫【非BL】
シリーズ
聖なる黒夜
発売日
ISBN
9784043428083
4.8

(61)

(55)

萌々

(4)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
295
評価数
61
平均
4.8 / 5
神率
90.2%

レビュー投稿数12

読み終わるまで寝れない

めちゃくちゃ面白い!匂い系とか関係なしに小説として、序盤から引き込まれた。そして上巻最後に明かされた真相(まだ疑惑?)の衝撃たるや。こんな因果関係を背負いながら麻生と笑って話す山内……。これは読み終わるまで寝れない小説。

始まりは、とある暴力団幹部韮崎の殺人事件から。刑事の麻生は、先輩刑事の及川に引き合わされて、韮崎のパートナーとして仕事をする山内と再会する。関わった過去があったとはいえ、なぜあのように会わされたのか、及川の心情が気になる。

山内は麻生の知る過去の姿からは激変していたが、これまでの壮絶な日々を思えば、どんな人間になっていても驚かない。それくらい酷い人生になってしまっており、その起点となったのは、間違いなく麻生による逮捕。

二人が出会った事件は1986年のことで、法も証拠も突けるところがなく難しそう。科学捜査も防犯カメラも頼れない時代設定って絶妙だなあと思う。年代表記大事。

韮崎の事件を中心に、さまざまな点が線となり、新たな点が現れる展開に目が離せない。そんな中麻生は、過去に担当した山内の事件を調べ始める。

麻生は他の刑事とは一線を画す慎重派として描かれている印象で、思考は常に冷静。周りのやり方や組織の色に染まらない流されない強さは、元々の性格なのか、何か仕事上のきっかけがあったのか。

上巻を読み終わると、山内の人生が走馬灯のように脳内を駆け巡り、頭が山内練でいっぱいになってしまう。刑務所内で語った“殴って欲しい奴”とは誰のことだろう。玉本のその後も気になる。

明るいハピエンなんて期待しないけど、せめて山内だけでも救われるエンディングが見たいと思う。下巻楽しみ。

0

めっちゃ面白いんですけど!

刑事モノ、裏社会モノ、BL、ミステリー好きな人にオススメな一般書籍です。
答えて姐さんで見掛けて面白そうと思い購入。
過去と現在が交互に描かれるし視点が何人かに切り替わるのでちょっと混乱するのですが、読んでいくと分かってきます。

メイン主人公は、麻生警部。
とある婦女暴行傷害未遂事件の犯人として捕まり2年の実刑で服役した大学院生の男、山内練。この事件の取り調べをし、落としたのは麻生。それが、自分の誤認逮捕のせいで1人の男の人生を変えてしまっていた事が発覚したら…。

一度歯車が狂ってしまうともう元には戻らない。めちゃくちゃヘヴィでキツいです。若くて見た目が綺麗めなせいで獄中では同室の男達への強制性奉仕。
出所後も一度は平凡な生活を送れそうだったのにやっぱり転落。ウリ専で稼ぐ日々。なんかもう自暴自棄になっちゃってたんだな。辛いよ…。でもね、別に誰かを恨んでないんよ、受け入れてる。しかも強かに生きてる。そんな練の虜です。
そして、主人公の麻生と大学時代からの先輩でマル暴担当の及川との関係がエロいんだな。
あのリンチ?はちょっとヒリヒリしたわ。灰皿として舌に唾液を溜めてそこで及川の吸い殻を受け止めて及川の許しが出るまで口の中に留めておくって何やねん!なんつー関係なんだよ。
麻生は既婚歴あり、妻に逃げられ現在は小料理屋の女将とドライなお付き合い中。

及川とは学生時代にただならぬ関係だったんだよね。ちなみに及川はサディストなゲイ。
って事は、当時は麻生はネコだったの?
及川と練とも関係ありそうだし。
BLじゃないからラブな感じはないんだけど、このひりつく感じが堪らなく良い…。

上巻は登場人物が出るわ出るわ、伏線張りまくりで大風呂敷が広げられてる状態。
ここからどう点と点とが繋がっていくのか下巻が楽しみです。

この作品を紹介している答えて姐さんに私のセンサーが働いて良かった。私好みな作品に出会えました。
脳内で勝手にCV当てはめて読んでいます。我ながらめちゃくちゃピッタリです。

2

ずどん、と胸にクるものがある1冊。

かつて、honto×ちるちる不朽の名作 BL小説でスリリングな恋部門で入賞した作品の1つ。
上だけで600ページ越えの超大作。
まだ上しか読んでないので全体像を語れないのですが、ひとりの893の死によって始まるお話。


主役は捜査一課のバツイチの男、麻生。
そして容疑をかけられた美しい男娼あがりの企業舎弟の山内は、実は十年前、主役の男が刑務所に送り込んだ男だったという…
いや、これ、まだ下を読んでないから結末分からないのですが、それまでの人生が語られた山内の話を読むとなかなかに切なくて、辛いね、、、

最初の事件のあとの麻生への気持ちとか。

運命のいたずらが山内の人生を壊してしまったのだろうけど、一般書籍だから甘さなんてどこにもなくて、とにかく不憫すぎる結末で終わったし、で、真相はどうなの?? というお預け状態で終わってしまった…
時代を感じさせますが、スリリングでハードで甘くはないお話が読みたい人にはぜひ挑戦していただきたい1冊です。


2

みんな大好き山内練

各所の情報から図書館で借りられるBLと聞いて読みました。
上下巻ともかなりの分量(厚さ)なのに、面白くてスラスラ読めます。内容は重い&暗いので苦手な方もいるかもしれませんが、登場人物が魅力的でBLファンにも刺さるのではないかと思っています。特に山内練の聡明さ・美しさ・強さに惹かれました。冷酷な部分もあるけど、根底には純粋な気持ちが見えるんですよね。サイド・ストーリーの「歩道」を読むと、彼の本質的な部分が想像できて苦しくなりました。
ちなみに、レビューサイトをみると及川ファンもかなり多いですね。本作は及川派、山内派に分かれるのかも?

2

「昔、天使だった魔性」山内練の物語

ついに、見つけてしまった感が強い名作。
非BLに区切られているけど BL要素は濃い。
会話主体の進捗構成だから、読みやすい。

『RIKO』シリーズのスピンオフだけど、この作品のほうが人気があるし、
内容的にも先に読んで支障ない・・ように思う。

【この作品は、追記の短編が入っている「文庫版がお薦め」です。
但し、サイドストーリーは、本編を読み終えてから読まないと、面白みが削がれますので、ご留意ください】
・・と某ファンブログに書いてあった。

このシリーズはいまだに人気で、何度も読み返す読者が多い。
その人気の秘密は、「錬の 人格の壊れた二面性の危うさ・美貌と才能」に所以するみたい。

女性だけじゃなく、男性ファンもしっかりついているのは、
心理描写が綿密なミステリーで、意外性を持つしっかりした構成だからだと思う。

 姉が語る昔の錬は、「内気で優しいいじめられっこ」だった。
 それが、大学院在学中に、強姦未遂、暴行傷害容疑で逮捕される。
 冤罪で収監され、兄が自殺。誰も無実を信じない。そこから錬の人生が狂いだす。

刑務所で毎晩強姦される恐怖で錬は夜恐怖症になり、薬物等に依存するようになる。
やくざの韮崎の愛人になり、「復讐すること」を教えられ、生き直す。

錬は、徐々に狡猾で残忍冷酷な悪魔に変わっていく。
そして10年後、錬は冤罪の無実を信じなかったあの麻生と、韮崎殺人事件で再会。

韮崎と錬との関わりの記載はあっさり目で、著者にとってはそんなに重要ではないみたい。
再会した後の麻生との会話のほうが多い。

山内錬と麻生の憎しみが愛に変わる奇妙な物語。 
錬を救ったのに殺されてアッサリ消える韮崎が気の毒でした。

山内錬が登場するRIKOシリーズ、花咲シリーズも追って読んでみるつもり。

1

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