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表題作僕の中の天体

曽根崎弘 高校生
宇野空 高校生

あらすじ

中学時代に関係があった曽根崎と、空は偶然再会する。たわむれに抱き合っていたあの頃とは違い、二人の間は離れ、曽根崎は普通に女と付き合い、空は男と付き合うようになっていた。それでも確かにあれは恋愛だったと空は思う。今も昔もずっと曽根崎が好きだったのだと。セックスしなくてもいいから、と空は傍にいてくれることを曽根崎に頼むが…。恋人か友人か、二人の選んだ関係は…。

作品情報

作品名
僕の中の天体
著者
麻生玲子 
イラスト
やまかみ梨由 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アイスノベルズ
発売日
ISBN
9784872783216
5

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

ひーっ、切なひ〜、、、

好きな作家様の再読なんですが、前に読んだ時は全然印象に残っていなくて。めちゃくちゃキュンキュンしまくってしまった〜!!

ピュア全開なタイトルもカバーイラストも真っ青のアダルトボーイズラブです!

始まりは中学生同士。中二でガンガンエッチしてます笑

曽根崎と宇野はクラスの腐女子受けに乗っかり、サービス・キスをしたのがきっかけでエッチまでするようになっちゃうんですけど、そこはもちろん秘密だし恋愛感情すらもまだよくわかっていなくて。

別々の高校に進学した二人はそのままフェードアウトしてしまうのですが、宇野の方は曽根崎のことが忘れられなくて、精神的に不安定になっていきます。宇野は曽根崎の面影を求めて男に走り、曽根崎は女にハマって人妻不倫(愛人)。そんな二人がラブホで再会して——

もうね、やってることとか年齢とかツッコミはガン無視なんですよ。とにかく宇野が曽根崎を一途に求める痛々しさと、それに応えようとする曽根崎の罪悪感と責任感にキュンキュンで…。

自分のことをずーっと好きだったと告白する宇野が、痩せてビクついて…。元気で恐れ知らずだった宇野の変わり果てた姿に衝撃を受けた曽根崎は胸を痛めます。女を覚えてしまった彼は男に欲情できず、以前のように宇野を抱いて安心させてあげることはできません。それでもいいならずっと宇野の側にいてあげたいと交流を再開させ、めちゃくちゃ宇野を甘やかします。この間の二人の蜜月がまるでつきあいたてのカップルのようにピュアで、曽根崎が宇野をこわれもののように大事に包み込んであげる様子がとっても切ない…。

二人は出会いもエッチも早すぎて、互いに相手を思う気持ちが何なのかわからないまま、過去に共有した時間を置き去りにしてきました。宇野の方は高校生になってその思いを自覚しますが、曽根崎の方は宇野と二度目の別れを経験してやっと気づきます。実は、曽根崎の方が宇野に全部持っていかれていたんですね…。大学受験後の再会シーンまで二人がどうなるのか心臓バクバクでした。

攻めにベタ惚れだった受けが成長して、受けの面倒を見ていた攻めの方が置いてけぼりを食らうパターンって、なんて美味しいのかしら笑

あとがきによると、ツーパターンの結末を考えておられたようですが、本作に関してはハッピーな方で本当によかった…泣。ありがとうって思わず拝んじゃいました。そして二人とも幸せになってね、と。

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