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表題作嘘つきは恋をする

広樹
翻訳家
三浦康行
板前

その他の収録作品

  • 嘘つきは愛を知る

あらすじ

「誠実で優しくて仕事に理解あって絶対浮気しねー恋人募集中のゲイいない?」
はじまりは弟・明雄からの一本の電話だった。人気翻訳家の広樹は本気の恋をしたことがなく、自分の容姿が他人にどんな影響を与えるかよく知り、真面目な恋愛など馬鹿にしていた。ところが、弟のもとを訪ねた広樹はそこで真面目で地味な男、三浦と知り合う。最初はおもしろ半分で三浦とつきあい始めた広樹だが……
本気になれなかった男が本気になった時、恋は人を愚かにする!?
(出版社より)

作品情報

作品名
嘘つきは恋をする
著者
上田規代 
作画
上田規代 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
発売日
ISBN
9784813052302
3.4

(58)

(9)

萌々

(21)

(19)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
19
得点
191
評価数
58
平均
3.4 / 5
神率
15.5%

レビュー投稿数19

ノットイージーなこの気持ちをどうしようか?

プライドの高い当て馬系俺様ゲイな翻訳家の広樹(攻)と真面目で芯の強い薄幸尽くし系ゲイな板前の三浦(受)の、不誠実で浮気性な男と真面目で健気な男の翻弄されて翻弄されるラブストーリーです。

多くの作品では振られるであろう当て馬ポジションのロクデナシキャラの視点というのが斬新ですね。もう序盤の広樹のモノローグが「さぁ、何日で釣れるかな…?」という具合に、本当にロクなことを言ってないんです。そしてプレイボーイ広樹のアプローチに頬を赤らめて、毒牙にかかってしまったのか三浦さん!…と思いきや、三浦さんの行動に、広樹のペースが崩されていくんですね。段々とヤキモキして三浦さんに夢中になっていくのを認められずに葛藤する広樹の心情を見ていくと、ある種の「攻めザマァ」を感じて思わずニヤけてしまいました。そして、自分でも止められずに、軽薄な言葉を三浦さんにツラツラと言ってひどい態度をしてしまって内心パニックになって、捨てられてヨレヨレになって。…この後の流れはもうニヤニヤが止まりませんでしたね。

三浦さんは、広樹の悪態で辛い目にも会っててしんどい所もあったけど、広樹の強引で俺様な行動によって救われた所もあったし、広樹の隠れた寂しさや優しさに気付いていたりして、包容感がすごくいいなと思いました。

実は購入自体はずっと前にしてて、度々記憶の薄れた頃に読み返しては新鮮な気持ちを味わっていたのですが、広樹の気持ちにやきもきもさせられたし、広樹のやっちまった感に「もうバカだなぁっ…!」と呆れたり、スーパー懺悔&告白タイムにニヤニヤしたりで、やっぱり面白かったです。(今から12年前に発行されていたとは…奥付を見るまで気づきませんでした!)

三浦さんがロクでもない広樹を無自覚に振り回して、結果広樹を鼻持ちならない当て馬から一周したら何だか不器用でかわいいかもしれない主人公に見事に昇華?させた、ハッピーラブストーリー。とても素敵なお話でした。

0

これぞ攻めザマァ( ☆∀☆)

攻めザマァのコミックを読みたくなったらコレ!な1冊です。

受け様は、板前さんの康行。
真面目で優しくて控えめで尽くすタイプさん。
攻め様は翻訳家の宏樹。
本気の恋はしたことがない、遊びだ、なんて思ってるわかりやすい最低男。


「ゲイの先輩の恋人に合う素敵なゲイの知り合いはいないか?」と弟の明雄から連絡を貰った事で、その先輩に興味を抱く宏樹。
落とす為だけのゲームを楽しむつもりで、康行にアプローチ開始。
自分の魅力を知ってる宏樹は、実にスマートに駆け引きをかまして、康行に『好き』と言わせて、悦に入る訳で(# ̄З ̄)

攻め様視点がメインなので、宏樹のクズ男ぶりがよくわかって、それはそれはもうムカつく。
あら、ちょっといいところもあるじゃない、と思ったりもしたけど、自分が康行に本気になっているのかも、と思うのが許せなくて、わざわざ康行を傷つけるような言い方をしたり。
『ザマァミロ』が自分にブーメランやし。
へっ!ザマァねぇな<(_ _*)>


康行に本気だと認められず、あがきまくる宏樹のどうしようもなさ┐(-。-;)┌
康行から「さよなら」を言われてからの攻めザマァぶりに、気持ちよくせせら笑いさせてもらいました。

最終話の最後の最後まで、素直になれない宏樹にむかっ腹をたてつつ、やっと「好きだ」と言った時には、ホントにやっとだよ、とやれやれでございましたよ。

書き下ろしで、ベッタベタな宏樹を見れてスッキリ。
もっと甘々な宏樹を見たかったですけどね(#^.^#)

0

攻めザマァ好きにはたまらない!

10年前の作品です。
今も昔もあるよね、で、みんな好きだよね。
やっぱり、攻めザマァ最高だよね!
無類のザマァ好きの自分は、常にそんな作品を探しています。
もう尽きたかと思われた時に見つけたのが、こちらの作品。
小説はたくさんあれど、コミックスの攻めザマァもの(笑)って少ないんですよね。
というわけで、本作からも最高のザマァいただきました♡


遊び人の広樹は、弟から聞いた幸薄男・三浦に興味をもちます。
簡単に落とせると思ったのに、なかなか落ちない三浦にイラつきながらもーー…

広樹は愛を信じられない男なんだと思います。
恋愛はゲームで王様は自分という、典型的なクズタイプ。
遊びのつもりで近付いた三浦は、優しくて献身的で温かい青年でした。
多分、広樹が相手にしたことがなかったタイプなんだろうなぁ。

三浦にのめり込む自分を否定しながらも、弟にはしっかりやきもち焼いちゃって、ホントに面倒くさい男^^;
素直になれない、プライドが高い、優しくできない。
自分から三浦に冷たくして、それで優位に立ってるつもりになってる。
とっても愚かで滑稽だわ。

何も悪くない三浦を突き放して、ざまぁみろって……
お前がだよ!
もう、腹が立って仕方がないんだけど、この腹立たしさがないと、のちのザマァが効いてこないもんね。
我慢しましたよ。

結局、本気になったと気付いた時にはもう遅い。
ストーカーして、勝手に凹んで、体調崩して……
勝手に振り回されてるのは、広樹の方なんですよね。
ボロボロになって泣きながら好きだと言うところは、惨めだけど憎めなかったなぁ〜
これぞクズ攻めが陥落する時って感じ。

あー、面白かった!
広樹の弟・明雄にも泣かされたよ。
大切な人の幸せを願える素敵な青年でした。
明雄にも幸あれと、願わずにはいられなかった。

1

三浦が優しくて尽くしていい人で辛い

主人公の広樹の育った環境からの恋愛観は仕方ないのですが、三浦が気の毒で。
始まりが多分興味本位で自分に落として。
三浦は散々広樹に尽くして振り回されて。なんだったの?という。
広樹は三浦に別れを告げられ去っていく時も何も言えず、というか本気の恋にジタバタしてたのか?セフレを呼び込んだり、無理矢理三浦を抱いたり。

そしたらばストーカーになって三浦の職場に通ったり、弟との仲を勘違いしたり。

最後まで三浦が優しくて尽くしてくれてなぜそんなにいい人なの!こんな男にと思ってしまいました。
いくらトラウマがあっても恋心を利用するのは許せません。
三浦の優しさと健気さ、巻末の短編の仲良しで萌評価で。

0

地味男で大丈夫なら、ぜひ!

好きなんです、この作品。
何で手にしたかは不明。最初は期限付きでレンタル。
しばーらくして、どーしても読みたくなって
とうとう無期限レンタル・・・(電子本)。

以来、折に触れ読み返してます。
何がいいってうまく言えない。
他のお姉さまが書かれているように つくします地味男×遊びイケメンで
よくある話だと思うんだけどさー。
やっぱ先生の画力なのかなあ?
受けさんの耐えてるって思わせないけど実は耐えてるところとか
人生あきらめてるわけじゃないけど、なるように流されがちなところとか
せつなさ全開できゅんきゅんする。

これがもし女子だったら メシで男をつる奴か!と
女臭を感じて 嫌気がするんですが、
性的なにおいを感じさせない受けさんだから いいのかも です。
地味だけど じんわり 都こんぶ 的な味わいある作品です!

2

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