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表題作唇よりも熱く

雨宮穂高
技術革新をもたらした若き天才児で会社社長
志乃吉章
米国の保険王の元秘書で攻様の第一秘書

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

NY大手保険会社の社長秘書ながら、社長を殴って退職した志乃は、財閥御曹司で自動車会社を任されている雨宮にその手腕を買われて彼の秘書になる。けれど雨宮は「キスしてくれなきゃスーツを着ない」と言って…!?

作品情報

作品名
唇よりも熱く
著者
成宮ゆり 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044520120
3.4

(39)

(9)

萌々

(6)

(20)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
132
評価数
39
平均
3.4 / 5
神率
23.1%

レビュー投稿数9

雇用関係なんですけど、主従関係みたいな…‼

自動車業界もので、最後はお話の展開上、保険業界&司法関係も少し絡んできます。
今回も、お仕事面がしっかり描かれ、その中でラブ面の駆け引きもありと…
成宮さんらしい、王道設定なんですけど一捻り加えられた作品でした。

内容は自動車会社社長兼天才エンジニアの穂高 ×カタブツ秘書の志乃の年下攻&アダルトラブ‼

ニューヨークの保険会社で秘書をしていた志乃は、社長のセクハラに殴り退職。
クリスマスの日、偶然出会った穂高を助けた志乃は、その後、穂高の秘書に。
天才肌で何でもそつなくこなすのに、志乃の前では、甘えた子供で、手を焼かす穂高。
まるで、子守り状態(笑)
ライバル社の男にはめられた志乃は、穂高の大事な研究情報を取り戻すため誘いに乗り危機陥り…
それを穂高に咎められてしまいます。
そして、常務である穂高の兄や、穂高の婚約者問題に、因縁の前上司も絡んできて…⁉

野性味溢れて恰好いいのに、時々小学生みたいな穂高と
ストイックに見えてフェロモン特盛…でも情緒に乏しい志乃。
受攻共に、自分をしっかり持っていて男前な所が好きでした。
仕事や研究の部分のポリシーもしっかり書かれてあって、読み応えもありました。

萌えたのが、スーツ嫌いの穂高が、スムーズにスーツを着る条件として、志乃にキスをねだる所が(笑)
しかも、志乃も大事な時間を押すなら、キスくらいならと許してしまっている所‼
前職はセクハラが原因でやめてきたのに…矛盾してるよなあと思いながらも、本人は気がついてないけど、すでに志乃はオチてるんだな♡とニヤけてしまいました(笑)
そんな2人の掛け合いが楽しくて、そこに運転手&ボディーガードのレイが加わる会話が好きでした。

このレイがいい脇キャラ、かなりオイシイいポジションの人物(笑)
彼がいった、「吉章や穂高が車やナスに性的興奮を覚える人間だったとしても、俺は今まで通り送り迎えしてやるよ」
という素敵な台詞は印象的で笑えました。

志乃が穂高に対する気持ちを自覚してまずとった行動と
別れ際に始めて言葉にした「穂高」という言葉にちょっとせつなくもなり、その後の展開をワクワクもさせられました。

そして、クリスマスで始まり、クリスマスで終わる演出と、
毎回絡んでくるコンサートチケットのアイテムを使いながら、綺麗にまとめていく手腕が憎かったです‼

ただ、現実離れしてしまったかなあと感じる部分もあって、
兵器開発に流用できるようなエンジンを、穂高1人で開発してしまったり、
そこから、一年足らずで、会社の目玉商品を開発し直し成功をおさめた所が、志乃を迎えにいくためだったとしても、あり得ない展開すぎかなあと微妙でした。
ファンタジーな部分は重要なんですけど、その中でのリアルな部分との駆け引きは難しいですよね。
その人の好みにもよりますし…。

エロスの部分は、少し軽めでしたけど、年下攻めながらも意地悪で男前な穂高と、志乃の葛藤しながらも色っぽく、可愛らしい部分は楽しめました。

年下攻め社長×秘書もの、仕事もの大好きな方にはオススメです。

1

結構設定に萌えてました

設定にも結構萌えてました!!

秘書って結構いいですね…!!

個人的には雨宮の「俺が悪い」っていうセリフにかなりぐっと来ていました。(微妙ですが)
二人の掛け合いもすごく面白かったです。

なかなか二人が両想いにならないのが
好きなので両思いなのになかなか結ばれない、

それでも志乃が一年半の別れの前に雨宮の名前を
呼んだシーンには涙が出ていて自分でも
びっくりしました。

成宮さんの作品は脇役のキャラも魅力的なのがいいですね!!

評価はまちまちですが、
個人的にはかなり高い評価しています。

1

社長×秘書

凄い美形って訳じゃないんだけど何故か男を魅きつける志乃〔受〕はアメリカで保険王と呼ばれている男の秘書をしていたんですが、彼のセクハラに抵抗して職を失います。
そんな矢先に空港で出会った青年、志乃は彼の身なりからそうだとは思わなかったのですが、実は彼は車メーカーの会社社長だったのですね。
そして志乃は、穂高〔攻〕の秘書となって働く事になります。
穂高はエンジン開発に関しては天才的で、一旦思考がそちらに行ってしまうと研究に没頭してしまう。
彼には性格の悪い兄である専務が居るんですが、でもこの兄は弟の事は大切にしてるんですよ。
志乃は穂高に時には仕方なく、時には強引にキスをされたりしていて。
がっちり仕事と、社長と秘書との恋愛、それに婚約者が絡んできてとあれこれあるんですが特にややこしい事はなくサクサク読めました。

0

あれ?大好物な筈なんですが…;

破天荒な天才と美人で有能な秘書なんて、超大好物な筈なのに……、なんでだろ?物足りないというか、スッキリしない?

色んな部分で「おー天才肌!」と納得する部分や「おー君有能だね!」と思える部分がなかったのかもしれません。
それを狙ったらしき部分は多々あるんですが、「あれ?その方向?」みたいな感じですっきりしない展開と言うか……。
兄貴が弟溺愛って設定も、イマイチ生きてなかったというか、別に溺愛されてる感じじゃなかったというか……。
どうせなら、天才社長がもっと天才肌で、無邪気にサクサク開発とか研究とかしちゃって、犬猿の仲の兄貴と秘書がキーキー喧嘩しながら、けど利害は一致するから一応手を組んで、悪用されないようにあの手この手を尽くす……みたいな感じのほうが楽しめた気がします。

あと、私がイマイチ盛り上がりきれなかった最大の要因が、きっと婚約者絡みのあれとかこれとか。
「え?そこイジケなくて良くね?」と思ってしまいました。
そりゃ婚約者くらい居るだろうよ。っていうか、あんだけ好き好き言われてるんだもの、一人で勝手に凹まなくても、聞けば良いじゃん。
と思ってしまいました。

けど、会話も文章もすごく読みやすくて、わりと問題山積の重めの話なのに、サクサク読めました。

や~、なんとも評価の難しい……。
面白かった気もするんですが、モヤモヤする気もするんですが、やっぱり面白かった気もするし……。
なにせ設定は大好物なんですっ!何度でも言いますがっ!
社長もちゃんとカッコよかったです!
こんな萌える役者が揃っていて、お話に違和感があったから、イマイチだった印象なのかもしれません。
それは総じて「イマイチ」ってことなのかな……?
いや、でも社長と秘書は大好きだ!

1

び…微妙…

成宮ゆりさんは、作品によって大好きかいまいちか、不思議なほど真っ二つになっちゃう作家さんですが、これはあまり好きな作品ではなかったです。

仕事に関する描写が多いんだけど、そのあたりかなりモニョモニョ。
破天荒な天才という設定の攻めの決断がいろいろと理解不能でした。
や、理屈は理解できるんだけど。
先にレビューされた方も書いてますが、「人を殺す道具に転用されるかも知れないから、発明したものを握りつぶす」って理屈はどうなのよ、と。これを「人間として素晴らしいこと」だとしてしまうことに萎えました。
利他的理由づけより、もっと利己的な理由づけをしてくれたほうが納得できたし、変人な天才萌えもできただろうになぁと。
受けの行動にもいろいろモニョモニョ。
弱者を救うための行動を迷わず取るのはまだいいにしても、そのときに、自分が所属してる企業に多大な損失を与えることへの葛藤が無いっぽいのがナンダカナァと。
社会正義っぽいことで内々に決断を下しちゃう攻めであり受けなんだけど、そういうのと普段の二人の性格も噛み合ってないなぁ、とかも思いました。
全体的に企業やを善悪二元論的な捉え方してる感じ。

恋愛についても足りない感じ。バラバラな感じ。
社内セクハラにあんまり萌えないというのもある。
婚約者の存在を第三者に教えられて、即座に「じゃあ自分に対する感情は遊びなんだ」と確信する受けも心理とかもナンダカナァと。あれだけ攻めに好きだ好きだと真摯な愛情を打ち明けられてて、なんでそうなるのと思いました。

1

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