• 紙書籍【PR】

表題作おさななじみの、

上木圭一。幼馴染みのリーマン
向井悠人。高校生

その他の収録作品

  • 恋の居場所
  • 恋をして変わるんだ
  • あかりが灯る。
  • ナツのサカリ 
  • ナツのサカリ ~ナツのちアキの事情~
  • あとがき

あらすじ

おさななじみの圭ちゃんが帰省するたび一度だけキスをする。それを特別だと思っていたのは、俺だけだったのか? せつない初恋物語。

作品情報

作品名
おさななじみの、
著者
ミズノ内木 
媒体
漫画(コミック)
出版社
角川書店
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784048545174
3.5

(16)

(2)

萌々

(4)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
56
評価数
16
平均
3.5 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数11

いろんな不器用がつまった短編集

表題作は幼なじみとの距離感に悩む高校生悠斗。
不意打ちのキスに驚きつつも男の子らしい解釈でスルーしてしまう鈍感さ。
なのに回数を重ねるほどに意識し始め、意味を持っていいのかと様子を伺う悠斗の葛藤を軸にじりじりと進められます。
どちらが先に焦れて爆発するのかと展開の盛り上がりを待ち続けましたが、せっかくのラストの早急さが勿体無く感じられました。
ですが、最初のぎこちなさが報われる瞬間なので、好き好きなのかもしれません。

他同時収録「恋の居場所」「恋をして変わるんだ」「あかりが灯る」
ざっくりとしたお話しばかりとなりますが、生真面目な性格が災いして好きを自覚するまでのもどかしさが詰め込まれています。
「ナツのサカリ」
唐突なキスも抵抗なく、なし崩し的な快楽に思考もマヒしてしまう。
そして夏の暑さにかこつけて始まる不器用な押し問答。
あまりの粗忽さに最初から笑いたくなってしまいますが、核心をつかずに遠まわしな愛情表現が逆に親しみを覚えてしまいます。
そして夏から秋へ。
夏の暑さを理由にできなくなったふたりの立ち止まり方が最後まで往生際悪くて、尚高感度が上がってしまいました。

0

どれも読みやすくて読後感は非常にいいです!

学生さんばかりの短編集。
最後のむっつり攻めはあまり好みではないので、表題作が一番好きかなあ。
基本どの話も両思いのハッピーエンドなので都合いいっちゃ都合いいのですけれど、同じ都合がいいのだったら付き合いが長い幼なじみが一番しっくりくる気がします。

ミズノさん、好きで結構読んでいますが、どれも読みやすくて読後感は非常にいいのですけれど、逆に読んだ後にあまり残らないのも正直なところ。
良くも悪くも毒がないと思います。
短編しか読んだ事がないので、長編描かれたらどういう話になるんだろう。
いつか読んでみたいです。
だからこそ、ほんわか読めるのですが。

0

エロなくても読める短編!

気楽に読めるBL短編としてはなかなか優秀な作品です(o・∀・o)♪
収録されてるカプのバリエーションが多いし、あんまりキャラもかぶってない。
シチュや設定もしっかりしていて、作家さんのオリジナリティーがよく出ていたのもグッド◎

■おさななじみの、
表題作。
年の離れた幼馴染の話です。リーマン×学生。
二人とも釣りが趣味で、細かいところまでちゃんと釣り好きなんだってことがわかるような演出がされてるのが素晴らしいです。
好きだからキスはしちゃうけど、気持ちは伝えられず、ごまかしごまかしここまできたんだなーという恋愛への臆病さがよく表れている作品。

■恋の居場所
一番好きだった話。体育会系・ボート部の先輩×同じ寮に住む文系部の後輩。
インターハイ常連の強豪ボート部に対して、部室を譲ってほしくて直談判をする勝気な後輩がとてもよい。
正論を振りかざす後輩が、インハイ常連という歴史を背負ったボート部の部員のプレッシャーなどを理解する様など、ちょっとグッとくる人間模様を描いていて好きだった。
エッチがなくても読める作品。

■恋をして変わるんだ
大学生同士。サーファー青年×同じ学部のノンケ。
この話も好きです!
サーファーの友達が講義前に毎朝サーフィンしてるのを見るのが好きで、荷物番しながら眺めているんですが、それを別の友人に、「仲いいね~付き合っちゃえば」みたいにからかわれて、怒っちゃうノンケがかわいいw
サーファー青年は恋愛と自覚してこのノンケくんのことを好きなんですが、うまいことノンケくんをかばってあげたりとかして、片思いのクセにゆとりある対応をするのです。
自分の恋心よりノンケくんを優先して大事にしてるのがホッコリして、ずっと見ていたいカップルでしたo(´∪`o)

■あかりが灯る。
道端で拾って保護した男に、その後押しかけられて付き合う話。
他の短編が細部まで設定がちゃんとしていたので、比較すると手抜き感がでてる気が…。
作家さん的にもペン休めみたいな、深く考えずに気楽に描いた作品なのかもですね。

■ナツのサカリ
高校生同士。むっつりスケベな無表情キャラ×狐顔のツンデレキャラ。
とにかく攻が受を好きすぎ。笑
むっつりスケベで肉食な無表情キャラの攻めっぷりが見所です。


全体通して、ここまでディテールがしっかりしてる短編は珍しいので、想像以上に面白かった!
力のある作家さんだと思うので、今後の活躍も期待したいです!

《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★★★ :設定/シチュ
★★★★・ :構成

0

ちょっとケンカップル的な。

表題作より何より、
『ナツのサカリ』が一番身悶えました!!

本来、メンタルラブからフィジカルラブへの経過が重要で、
(そののちエロ重視であればもっと最高というオヤジです。
カラダから始まる恋というのも大好きですけども)
若さゆえの性欲全開って、ただ快楽に流されてるだけじゃーん、と
あまり好ましく思っていなかったわけなんですが。
不思議とこの作品は何度も読んでしまいます。

空調がイカレてるボロい旧図書館が主な舞台です。
暑そうで暑そうで…。今の季節にはぴったりすぎて倒れそうです。
攻めの村沢に突然迫られ、猛暑ゆえ正常な思考回路もぶっ壊れたのかと
受けの木崎は思おうとしますが
村沢の肌の温度、声、感触、押さえつけられて感じた手、舌を思い出し
一人でシて達してしまいます。
村沢は木崎にせまる理由をただ「暑過ぎたからだろ」と誤魔化しますが
正直に好きだってさっさと言っちゃえばいいのに、とやきもきする前後編。

さらに『ナツのサカリ~ナツのちアキの事情 前後編』へ続きます♪
何度もキスして触りっこし合って気持ち良くなっている二人ですが
「ヤらせろ」と言い切る村沢に、当然抵抗する木崎。
女の代わりかよ!?って反発しながら、
キスされるととろかされ、腰を触られるだけでふにゃふにゃする位感じてしまいます。
「こんなに煽りまくるくせにヤらせないとか どんな悪女だよ」
の村沢のセリフに腹を立てますが
これはただ単に例えであって。
好きだから、無理矢理ヤりたくても出来ないと告げられます。
「女の方が良かったら だれがこんな面倒くせえ思いするかよ」
という本心にほだされ、さぁ結ばれましょうぞ!って時に…痛くて未遂…。
よく止めてあげたね、村沢…。
でも最後に「俺 意外と愛されちゃってんのかも知れない。」と
木崎は実感するわけなので、結果オーライ。
今度は旧図書館じゃなくて、二人だけの密室で、
ローションもばっちり用意して挑んでいただきたい。ゆっくりじっくりでね。
(若いからそうはいかないかもだけど)

俺様っぽくて笑わない村沢が、
(本当に笑わない。二回、怒ったような顔でニヤッとしただけ!)
やたらなんでもかんでも反応して騒ぐ木崎を可愛くてしょうがないんだなーと
嬉しくなるお話でした。
続きが読みたいです。

表題作等のレビューを省いてしまってごめんなさい。
だって『ナツのサカリ』が好きなんだもん。(もん、とか言うな)

2

可愛い短編集

初読みの漫画家さんでした。
絵がかなり好きです。
お話も好き。挿入エッチだけが萌えじゃないんだぜって感じのストーリーづくりにすごく好感が持てました。ただ、表題作はそんなに好きじゃなかったんだよね。

『おさななじみの、』
キスを繰り返してきたおさななじみ同士、あと一歩が踏み出せない二人が、やっと結ばれるまで。
七回は多すぎる気がしました。

『恋の居場所』
ボート部の先輩に恋してしまったツンデレの文系学生。
ツンデレのさじ加減が絶妙で、すごく可愛くて萌えました。
攻めが受けをカワイイって思う瞬間のコマがイイ。

『恋をして変わるんだ』
からかわれて意識してギクシャクしてしまうっていうのがすごくリアルでした。
からかってた彼は、なにげにキューピットですな。

『あかりが灯る。』
これはまあまあだったかな。
受けの背景が知りたい。

『ナツのサカリ』
これ好き!
ぎゃーぎゃーケンカみたいなじゃれあいみたいなことをやってる二人の関係に萌えました。
この二人は青春してるのか性春してるのか。
簡単にエッチしないのがいいですね。
ラストの寸止めっぷりにもかなり萌えました。攻めは可哀想だけど。ガンバレガンバレ。まだまだ先は長い。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP