君は俺たちの共有玩具

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表題作秘蜜

長谷川英一/香月季之
33歳/30歳
高山佳樹
サラリーマン、25歳

あらすじ

その電車に乗ったのが、淫らな悪夢の始まり。
平凡な会社員・佳樹(よしき)は、満員電車で痴漢に遭う。艶やかな色気を放つ英一(ひでかず)と季之(としゆき)に身体を嬲られ、ふいに洩れたのは甘い吐息。執拗に追われ、下肢に淫具を挿れられた佳樹は、男達に従うしか術がなかった。エスカレートする行為によって、彼らにしか反応しない身体にされた佳樹。彼らにとって自分は羞恥奴隷でしかない。そこに愛があるはずがないのに、愛されたいと願ってしまうようになり……。
(出版社より)

作品情報

作品名
秘蜜
著者
いとう由貴 
イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
秘蜜
発売日
ISBN
9784773085358
3.6

(80)

(19)

萌々

(32)

(18)

中立

(4)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
13
得点
281
評価数
80
平均
3.6 / 5
神率
23.8%

レビュー投稿数13

羞恥奴隷とは新感覚

いとう由貴先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
羞恥 5
痴漢 3
不憫 3
女 2
な感じだと思います。

英一さん、季之さん×佳樹さんの3Pカプです。

平凡なサラリーマンの佳樹さんは出勤時、普段より遅い電車に乗ったことで、淫らな悪夢に堕ちてしまった。満員電車内で痴漢に遭い、嫌悪感を抱きながらも達してしまい、次第に痴漢をされた記憶を反芻してしまうようになり…。

偶々乗り合わせた電車内で、英一さんに目をつけられ、そこに季之さんも加わって、2人掛かりだったりそれぞれとだったり、様々な場所で色々なことをされてしまいます。
電車内での痴漢から始まり、駅やホテルのトイレでの絡み、夜の車内やホテルの窓際で、人が通る可能性がある外での絡みもあります。因みに最後まで繋がる絡みもありますが、佳樹さんに羞恥を味わわせて、昂らせて蕩かせるのも目的なので、指や玩具などで一方的に佳樹さんだけがイかされる絡みも多く書かれています。

ゲイでも変態でもないと自身に言い聞かせている佳樹さんなので、一度は2人との関係から逃げ出して、女性と関係を持つことで正気に戻ろうとします。なので、女性との絡み描写も細かく書かれています。

奴隷とも恋人とも呼べる関係になり、一応は良かったのかな?と思ったのですが、季之さんは浮気する気満々なのが分かってしまって、個人的にそれは嫌だなと思いました。英一さんの方が辛辣さや冷徹さから浮気でも平気でしそうなのに、ちゃんと佳樹さん一筋になってくれたみたいでそれは良かったな。季之さんも他の男に佳樹さんを抱かせる気は無いようで、そこには安心したが…やっぱり浮気はな…そこだけちょっと残念。

2人に翻弄される佳樹さんが若干不憫ではありますが、佳樹さんが次に何をされるのか、それがとても気になって読む手が止まらなかったです。佳樹さんも徐々に2人との関係を受け入れるようになって、でも絡みではずっと羞恥と快楽で乱されるので、とても凄艶で興奮しますので、是非とも読んでほしいです。

0

後半が読みどころ

最初は電車シーンで、そこからの彼らの心の動きがなんとも言えず萌えました。
単なる3Pではなく、元々幼馴染という英一と季之。彼らの信頼関係があるからこその二人の共有の「恋人」が成り立つわけで。
さらに性癖に目覚めた(目覚めさせられた)佳樹も彼ら以外には嫌悪感を感じてしまう状態にされてしまったが、その心の中の思い、それが好きというようなものなのかがわからないまま、、、
それでも彼らが他の誰かを抱くことに嫌悪を覚える自分に、彼らを必要としていたことも自覚する。しかし、結果的に仕事に精が出るようになったのは面白い変化だなぁと思いました。そういう発想が無かったので、視点が面白い。

何より、英一の自分の違和感に真摯に向き合って出した「他の誰かを抱くことはしない」という、この一言が佳樹の心を救ったのかなと思います。
どうもIIが出るようなので、楽しみです。

愛のあるSM。
本人達も言ってますが(爆)ソフトとハードの間、というか羞恥に絞った感じです。
最初はどうかな?と思いましたが、後半加速的に面白くなりました。攻め側の心理変化が醍醐味。

1

調教ものはいいぞ

調教ものはいいぞー
これからも羞恥プレイ続けていくのだろうなって思えて
ちょっとほっこりしました

2

秘密とは

いとう由貴先生の作品の中で一番好きなお話しです。
朝南かつみ先生の綺麗なイラストがお話しとあってて萌えます。

平凡な会社員の佳樹が、タイプの違うセレブの英一と季之に、羞恥で興奮する性癖を暴かれ男に抱かれるように調教されていくお話しです。

始め攻めの2人は遊びのつもりで、佳樹に近づき、電車やトイレなど公共の場所で淫らな事を仕掛けて佳樹の反応を確かめていきます。

2人の巧みな愛撫に翻弄され、快楽を得るようになってしまった佳樹は、女性相手に勃たない身体に調教されていきます。

官僚の英一は厳しく、茶道宗家の嫡男の季之からは優しく愛撫と言葉で嬲られ、飴と鞭といった感じでエロいです。
セレブなだけでなく、2人の容姿もいいからね。

2人も始めは佳樹のことを玩具にしか思ってなかったのに、次第に玩具以上の気持ちになってきて、佳樹に独占欲を示すようになります。

攻め2人のキャラが真逆なのもいいです。
英一はインテリ眼鏡の冷たい感じのS風イケメン。
季之は一見優しい遊び人風ですが、茶道のお家なので着物も上品に着こなすイケメンです。

まあ、佳樹と恋人?になってから一途なのは真面目な英一で、一見優しそうな季之は浮気性といった感じみたいですが。

佳樹も性癖がMの羞恥奴隷ですが、攻め2人にしか反応しないのが真面目で一途な感じです。
そんな佳樹が、自分以外を抱いてる攻め2人に傷ついて、車中で泣いて訴えるところや、その後2人が反省して佳樹に恋人宣言するところが萌えてしまいました。

羞恥奴隷だと言ってた2人は、その後佳樹に仕事をまわしたり、服のプレゼントなど甘やかして本当の恋人のようです。

プレイは痴漢行為から始まり、青姦、3P、SM椅子?での拘束などエロエロです。
受けの佳樹がすごく乱れているので、余計にエロいです。
3人のアブノーマルな関係こそ秘密なのかな。

6

特殊な愛?

羞恥奴隷→羞恥心を忘れない、可愛い奴隷が受の佳樹です。
攻の2人にターゲットにされて、電車で恥ずかしい事をされてしまって、嫌なのに感じてしまう。佳樹の気持ちが丁寧に書かれていて、プレイ中は読んでるこっちが恥ずかしくなりました……
奴隷とはいいますが、攻めの一人の英一さんは佳樹を大切にしていますし、季之も可愛がっているのが分かるので、そんなに痛々しいものではありません。ちょっと特殊な形で愛されている感じです。
ただ、好みは分かれるのだろうなと思います。
途中、受は縛られたまま、攻と他の人とのえっちを見せ付けられるシーンは嫌な気分になりました。それ以外は好きです。
恥ずかしいくて嫌なのに、2人じゃないと駄目な佳樹を可愛いと思いましたし、佳樹が成長したり、英一が丸くなる感じが影響し合っていてすごく好きでした。
羞恥プレイが好きなひとは必見です。

2

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