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表題作NECK-TIE ネクタイ

鷹司英 弁護士
西村浅葵 18歳

その他の収録作品

  • S´s-ケダモノたちは眠らない2-

あらすじ

西村浅葵は、兄とヤクザに襲われているところを弁護士・鷹司 瑛に助けられる。いわれの無い罪を着せられ、父からも追われている浅葵。どこにも逃げ場のない浅葵の無実を鷹司だけは「信じる」と言ってくれた。しかしその夜、鷹司が父と電話で話しているのを聞いてしまい…。
(出版社より)

作品情報

作品名
NECK-TIE ネクタイ
著者
島あさひ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
シリーズ
リーセット ~Reset~
発売日
ISBN
9784813052913
3.5

(4)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

面白かった!のですがこれ結構痛い話です。

家の金を持ち逃げしたという誤解から義兄に追いかけられ痛めつけられ、追いつめられたと頃を鷹司に救われる。
でも、鷹司はなんだか謎ありげな人物で。
リ-セット、キズ-アト、と引き続き受けが不憫で不運続きな受の出てくるお話です。

この痛いなーと感じる部分さえクリアすれば、凄く楽しめる作品じゃないかと。
こう・・・はっきりと語られてないけれど、鷹司の家にかくまわれてる浅葵が着ている服は明らかにサイズが大きくて、袖も裾も捲り上げられてるなー彼服ですか、にこにこ。
最後までというシーンではないけれど、けっこう甘く浅葵を泣かせてるシーンがあって、にこにこ。
浅葵が鷹司を意識し始める初心い態度が可愛いなーにこにこ。
想いが通じ合っての最後までイタすシーンそりゃ甘いものでした、が。

やはやり、頭かから離れないのは浅葵の境遇。

家族愛に恵まれないという部分だけでも痛々しいのに、もっと痛々しいのは性的な虐待。
浅葵は首輪をしないとイケないように父親から躾けられている。行為で言葉で父親は浅葵を支配しているのです。
シーンとしてはあまりありませんが、浅葵の頭の中で再生される記憶が痛々しい。父親からの執着により、帰宅したら首輪を付けられ繋がれる。
嫌で嫌で仕方がないのに、抵抗しても捩じ伏せられて、挿入こそないけれど玩具を使われ口を使われ・・・。

島さんの作品の悪役は本当に「悪役」って感じで、読んでいて胸糞悪いキャラが多い。
愛しているから、という理由での愛情のゴリ押し、執着、力で捩じ伏せるという行為はやはり読んでいてあまり気分のいいものではありません。
ゆくゆくの恋愛感情が芽生える二人の行為ならまだ救いはあるな、と思うんですが。
浅葵が精神的に壊れなくって良かった。強い子です。

その辺を踏まえた上で、初めて首輪無しでイカされるシーンまでの浅葵の懇願と混乱、読んでいて「うー」となりました。
どう表現したらいのだろう?
イキたい、でも首輪は嫌、凄く嫌!
でも首輪がないとイケない、だから首輪をして!
混乱して泣き続ける浅葵を鷹司は自分を見ろと言う。首輪なんか無くても頼らなくっても自分を見て感じていればイケるんだ、と抱きしめてキスをして促す。
首輪が無くてもイケたということに、心底ほっとする浅葵によく頑張ったね、と言ってあげたい。

その後も最後までけっして穏やかではないけれど、それもこれも浅葵が幸せになるためのプロセスと思えば!
島さんの作品の中ではかなり上位に位置する不憫受け。
幸せになって貰いたいです。

『S’s‐ケダモノたちは眠らない‐2』では智哉に泉そして悪友たちの輪の中に浅葵が加わり和やかに?会食ですが、そう大人しく終わるわけはなく。
やっぱり泣かされる受け二人が愛されてるけど可哀想な目に合ってました。
良心二人よりも、非常識人の方が数が多けりゃ、ね?ってことでしょうか。

1

もこもこ

ofnoticeさんへ
コメント有難うございます。お返事が遅くなりまして申し訳ないです!
そして、私の書きたいことだけ書いたよ!というつたないレビューに対し、救われた気分にとう、書いていただいて、有難うございます。
この作品は本当に読んでいて痛いなぁって思うんですが、そういう部分を抜けばやっぱり萌える部分もあるわけで、でも萌えていいものやらどうやらと複雑な気分になったりもしたのを思い出しました。
ofnotice さんも色々経験されているご様子なのに、それを跳ね除ける強さもお持ちのようですね。じんわりと、凄いこなぁと思いつつコメントで書いて下さった文章を二度三度読ませていただきました。

実は初めてコメントいただいたのです。嬉しかったです!有難うございました。
これからもよき作品に出会えますように!

ofnotice

ものすごく複雑な気分だった作品。一回途中でブン投げて、また読んで、やっぱり気になって三度目に入る前にレビュー読んで泣いた。

もこもこさんが「痛い」と書かれていたのでもんのすごく救われた気分です。
すいません、レビューやコメントで自分語りって反則だと思うんだけど、叩かれるのも承知なんだけど、やっぱどうしても言いたいんで一言、言わしてください。すいません。
オレ自身、性的虐待ってえのを経験しちゃったんで…。まあ、他人事じゃなかったっすね、この作品だけは。
いろいろとオレ自身とカブるところもあって、だから、鷹司みたいな存在が出てきた時のパニックぶりってのも生々しかったッス。
別に島先生がオレみたいなのの気持ちを代弁しようと思ったわけじゃないだろうし、まあ、萌え属性の一つに過ぎないのかもしれないんだけど、そういうのの痛さを書いてくれて、しかも胸糞わりーキャラにしてくれて(←ここは特に大感謝。なんでって、虐待されてる側って相手が胸糞悪い存在だって認めるのにすごく苦労する、一種のストックホルム症候群だから)
さらにさらに、それで、多少なりとも痛さをわかってくださる方がいるってオレにとっては大きな力なんです。
オレ自身はBLも含めエロエロ大好きだし、陵辱もSMもオッケー!だし、近親相姦モノも平気で読んじゃうし、こういうストーリーで萌える人にツッコミを入れる気なんてさらさらない。ましてや、書いた方に「トラウマ引きずり出されるからやめろ」なんて言う気ない。むしろ、ジャンジャンやって~って感じです。そういう機会でもなければ、自分と向き合えないのも事実だから。
最後、ハッピーエンドでよかったねって思ってくれる人がいるだけでも救われる。そこがBLのやさしさだなとも思うし。
男性向け作品とかレディコミでコノ手のがあると、胸糞悪いまんま救われないパターンありますしね。
以上、糞コメントですが、本当にありがとうございました。執筆してくださった島先生、「幸せになってね」(別にオレに言ったわけじゃないけど)という暖かいお言葉くださったもこもこさんに心から感謝と敬意を表したいと思います。

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