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表題作幸せになるのさ!

親友に裏切られたサラリーマン 小松冬馬
彼氏にかわいくないと振られた 南原歩 

その他の収録作品

  • エピローグ
  • あとがき

あらすじ

主人公・小松冬馬は、親友に貸したお金を持ち逃げされた傷心から、ヤケ酒をあおっていた。
その帰り道、公園でひとりさびしく酒宴を開いていた男・南原歩と出会う。
歩むのヤケ酒の理由は失恋、しかも相手は「オトコ」で-。
偶然出会った二人に芽生えた恋は、すこしずつ、すこしずつ、大きくなっていく。

作品情報

作品名
幸せになるのさ!
著者
雲之助 
作画
雲之助 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
シリーズ
恋人アソート
発売日
ISBN
9784758071291
3.9

(113)

(51)

萌々

(24)

(25)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
32
得点
433
評価数
113
平均
3.9 / 5
神率
45.1%

レビュー投稿数32

幸せな気持ちになれるBL

雲之助先生の作品らしい、読んでいるこっちも幸せな気分にしてくれるBLでした。
いつも雲之助先生のレビューには書かせていただいているのですが、先生の描く
キャラ達の赤面に、キュン!なのです…!かわいくって、切なくって、読み手のこちらが
ドキドキするような、丁寧な赤面っぷりがとってもかわいらしいのです!

〈攻め〉小松が「信じていた親友に30万円貸して、ばっくられた」と行きつけの店で
嘆いているところからお話はスタートします。この小松がお人よしというか、
超いい人でして!しかもその優しさも、本人にとっては「ごく普通のつもり」という
無自覚というか、根から優しい人なのです。
そんな小松は、行きつけの店の帰り道、公園で恋人(男)に『お前といると疲れる、
小うるさくてかわいげない』と振られて1人酔っぱらっていた〈受け〉歩と出会います。
この歩は見た目は女の子ちっくですが、大変かわいらしくて、明るくて、優しいいい子です。

こんな2人が出会い、早い展開で『これも何かの縁、一緒に恋愛やってみよう』と
小松が歩に告げます。
歩が『なんでこんなに優しくしてくれるんだ?』と戸惑うほどに、小松は優しく、
歩はどうやったら小松は喜んでくれるか、一緒にいてよかったと思ってもらえるかと悶々
考えるようになりますが、初めてデートした帰りに、お互いの心情を言葉に出し合います。

ここが、ここがですね…!ぎゅーっと心臓掴まれるシーンの1つでして!
小松と歩、2人して顔を真っ赤にして、涙を流しながら、『俺お前に嫌われたくないんだわ』『優しくしてもらったらもらっただけ返さないと不安で、でも結局なんもできねーや』という具合に告げる歩の健気さ!
正直に心情を告白した歩に『俺のこといっぱい考えてくれてたんだね』と涙して、
『うれしい時もつらい時もバカやる時も、君と、君がいい!』と言ってくれる
小松のまっすぐさにキュン!でした…!店長も言っていましたが、歩くんは
本当にとびきり良い人引いたよ!

甘い甘い2人ですが、当然すれ違いもあったりします。
小松の仕事が忙しくて会えない日が続いたり、小松に『毎日一緒にいたい』と言われた
ことによって、歩が前の彼氏に言われたことについて悩んだり…
しかしそこは、2人の愛のパワーと小松の優しさによって、2人の絆はまた深まります。
小松が『いつかでいいんだけど、毎日お味噌汁作ってくれる?』と言っちゃうのですが、
ベタなプロポーズ台詞なんだけれども、グワシッ!と心掴まれました!(笑)
そしてそれに『パンは、コンソメスープ派』と返す歩の可愛さに悶絶…!
そしてそして、歩を抱きしめながら小松が『俺は君にとって世界で一番やさしい場所に
なりたいなぁ』と告げるのですが、「こんなこと言われてみたいわい!」と思って
しまったのと同時に、ここのシーンはちょっとうるっときてしまいまして…
完全脳内小松フィーバーでした(なんじゃそりゃ!)

その後には、2人で仲良く温泉旅行に行くお話が描かれているのですが、
無防備な歩に悶々してる小松が見られます!
余裕なく、顔真っ赤にしてがっついちゃう小松に萌えでした~。
ここの余裕のなさ具合に男・小松を見ることができ、ラブラブな2人に
とっても胸キュンさせてもらいました!

ラストも綺麗に締め、本当に細部まで丁寧な作品だなぁとしみじみ感じました。
しつこいようですが、雲之助先生の赤面の描き方がとっても好きです!
そして描写が丁寧で綺麗で、いつも読み手をドキドキさせてくれます。
今回のお話も、応援したくなる甘くて優しいカップルで、ほっこりと
幸せな気持ちにさせていただき、癒されました。

4

幸せに飛び込もう!

雲之助さん月間強化中!な日々を送っております。
現在出されている単行本の内、数冊手に取り、一気に心を奪われました。

雲之助さんの描く作品て、ラストにハッピーエンドが待ち構えていても、良かったと思えても、それと同じくらい切なさもあって、ぎゅんと気持ちが持って行かれて。
鼻の奥がつんとして、じわりじわりと涙が浮かぶんですよねー…


親友と思って居た子に30万貸してトンズラされた小松と、彼氏に振られて公園でヤケ酒していた歩が出会うお話。
状況は違えど感情は似ていて意気投合し、歩宅で引き続き酒を飲み、寝ながら涙を零す歩に心が絆される小松は――と進んでいきます。

『信じる』という感情が、大きな軸となっています。
この二人の大きな違いと言えば。
小松は、友人の裏切りを受けても、歩と出会えた事で真っ直ぐに前を向いて歩いて行けていること。
歩は、痛い言葉をモトカレからぶつけられて、トコトン優しい小松に出会えても、トラウマが邪魔をして心底小松に飛び込めないこと。
好きが故、その感情の向かうベクトルが、最初は少しだけ違うんです。

傷ついて居ない訳がないんです、小松だって。
けれど落ち込んでいることが無かったのは、歩と出会えて毎日楽しくて笑えて、離れてもすぐ会いたいな、と思えるくらい大事な人が出来たからで。
時折見てうなされる夢の話をしても、否定することなく、「お前がそうならそうなんだよ」と優しく諭してくれる歩が大好きで。
だから、きっと小松は『いつかきっと親友は』といつまでも信じて待っていてやろうって思って居るのかなぁ、と。

歩だって、一緒に居れば居る程小松を好きになって大好きで離したくなくて。
そんな本音をぶつける事さえ最初は難しくて。
臆病者になってしまっていたんですよね。
ガチガチに冷たくなりかけていたそんな思いをじわりじわりと溶かした小松は、本当にいいやつだなぁ、と、バーのマスターの言う通りだなぁなんて思うのです。


少しずつ少しずつ、しっかり心を通わせて、大好きで信じ合って。
お互いの傷を慰め、励まし、いたわりあっていく姿が本当に素敵で、そんなことにも目頭を熱くさせてしまいましたー……

正直、はじめの歩ってあまり好きじゃなくて。
何だか大きな声を出してうるさい感じだし、照れ隠しの仕方も雑だったりして、「この子好きじゃないなぁ」って思って居ました。
でも、歩自身がそれを自覚していて、正に本音隠しのソレだったのかと思うと、きゅうんと来てしまいました(ごめんね歩・涙)

だからこそ、心を許して一気に甘々になる歩が……最高!!
小松じゃなくてもメロメロになりますよ、小松やったね羨ましいぞチクショウです(笑)


信じるからこそ、お互いの本質をしっかり見られた!
信じることが悪いなんて方がおかしい!
当たり前なのにそれが難しくなっている感覚の中で、本当にきゅんと来てたまらないお話でした。
何度も繰り返し読んでしまいます!


((おまけ))
・雲之助さんの、大事なシーンで人物をなぞるようなトーンが凄く効果的で、大好きで大好きでたまりません!
・歩が自ら下着を脱ぐシーンにとてつもなく悶えて未だ興奮冷めやらぬです私…え、変態ですか?(笑)

4

あったか~い幸せにギュンギュンv

あわわわ~!!何だ、このギュンギュンは@@!
大人なのに、もういい大人なのに、こんな胸があったかくなる幸せちょっと感動しちゃうデス。
ひたむきに、素直に人を愛する心の言葉を口に出すって素敵な事じゃないですか。
ちょっと、こんな恋愛がしたいっていう憧れをもよおさせるからギュンギュンくるんでしょうね♪
主人公の一言一言、そのシチュエーションが何とも胸に響きます。
だから、こんなアリエネー、とか、ヤワだよ、とか主人公達にツッコミを入れずにメルヘンだけど、こんな恋愛があったらすごく幸せだなと感じてほしいと思いました。

親友だと思っていた男に30万円を持ち逃げされた人を信じてバカを見た小松。
彼氏にうっとうしい、かわいくない、と言われて振られた歩。
この二人の出会いは酔っぱらいですが、この酔っぱらいの会話・意気投合、何だかアルアル!ですごくユニークで、すごく真実っぽいw
この翌朝、唐突に小松が歩に付き合ってみないか?と言い出すのですが、その唐突さも何気に許せてしまうのです。
それはとても小松が誠実で親友に騙されても信じたいと思っているくらいですから、バカ正直ではあるのですが、その酔っぱらった出会いからの流れを見るとそのそれはそれですんなりと受け入れられてしまうのです。
この小松、この後からも場面場面で滅茶苦茶イイ事言うんです!
これで好きにならないのがおかしい!っていうくらい、恥ずかしいくらい素敵な言葉を吐いてくれます。
決して気取ったキザなセリフではないのですが、心にまっすぐ届いて溶かしてしまうような(あえて書かないので、是非読んでみて欲しい!)
こういう言葉を言って欲しいよね、恋人にはwっていうくらいすごく素敵!
それは、誠実な小松だからこそ出る言葉なんですヨ。

一方歩ですが、こんなに素直にそして積極的に小松に出られて戸惑いもあり、彼が素直に気持ちを示してくれるほど、元カレに投げつけられた言葉にこだわり、彼の愛にどうやって答えたらいいかわからなくて、期待はずれをさせてしまうのが怖くて、素直になれないのがまたかわいいのです。
でも、その嫌われるのが怖いという気持ちをきちんと小松に伝えられる、という部分で、もう二人は通じ会っていますよねv
歩のこの素直がかわいいのです。
きっと元カレに投げつけられた言葉というのは、歩が一方的に愛するばかりで愛することに慣れていなかったという部分かもしれません。
相手が悪かったんだ、きっと、、、

この話の展開にどんなトラブルがあっても、小松の、そして歩の相手を想い、好きで好きでたまらない気持ちがあるからこそ、安心してそれらを乗り越える、彼等の甘いひと時にキュンキュンしながら酔うことができるのです。

本当に、小松の、そして歩の一言一言がステキです!
是非是非、読んでキュンキュンしてほしいです~♪♪♪
久々にBLで幸せな気持ちになれた一冊ですよ。

3

かわいすぎる!

相手は同じくらい自分を好きなのかな? 
どんどん好きになっていっちゃってどうしよう…。

っていう
ぐらぐらする気持ちと
ぐるぐるする気持ちが、ん~かわいすぎる!!

人を好きになっていくときに感じる
不安やせつなさにジーンときてしまいました。

それにしても歩くんのあのかわいさ。
冬馬じゃなくても、ぎゅってしたくなる。

ハッピーエンド好きで
あまあまの話で
ほっこり、あったか~い気持ちになりたい方。

まちがいなく
幸せになれます!

3

ほのぼの、ほかほか。とにかく幸せです!!

とある所でこのお話のことを知って、作者さんの本を3冊ほど一気に買いました。
透明な感じというか、ふわふわほのぼのとした感じのお話が好きなので、この作品に出会えて本当によかったです。
とにかくツボでした。

歩君がほんとに愛くて可愛くて・・・!!
お互いに相手を思いあえて、大好きでいることが、すごく幸せだなぁと思える作品です。
歩君と小松君だけではなく、脇のキャラまで魅力的です。
よく行くお店の店長さんたちや大島君・・・。
大島君も大好きです!別のお話のことになっちゃうので詳しくは書きませんが。

キャラクターの表情もすごく感情がはっきりしてたので、そこも大好きです。
読み終えてから、すっごく幸せで、ずっとほくほくしてました。
甘めのお話になるのでしょうが、ほのぼので幸せな雰囲気が好きな方にはたまらないと思います。

3

この作品が収納されている本棚

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