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着地点
BL童話アンソロジー、と銘打たれた一冊ですが
その立ち位置はかなり微妙かと感じます。
何しろ実質的に志向されているのはBLでは無く、
「男の娘受」と言う展開です。
確かに正式なタイトルには偽りはございません。
「the Prince collection」ではなく「the Princess
collection」なのですから。
そしてもう一言補足すれば性描写のレベルが
男性向けショタのそれに限りなく近いのですね。
だからその属性を持っているなら萌える筈なのですが
…正直その点でも微妙と言わざるを得ないかもです。
再構成すれば化ける一冊であるのかも知れません。
方向性がちょっと違ったかな…
以前読んだ童話をテーマにしたアンソロジーが可愛かったので、似たような作品集はないかなと思っていた時に見つけました。
表紙を見た時にちょっと好みから外れてしまうかもという予感はあったのですが、やはりこっち系だったか～（汗）という感じです。
評価は「しゅみじゃない」と「中立」で迷いましたが、ラブのある可愛い作品もあったので中立にしました。
イノセさん以外は全員初読み作家さんです。
絵柄も色々でスッキリ綺麗な絵柄もあれば、結構クセのある絵柄も…。
Ｈ度はかなり高く、ちょっと変態が入っている作品もあるので、好みが分かれると思います。
合意を得てないＨシーンも何度かあるので、苦手な方は要注意です。
少しでもラブが感じられた作品は美寿生さんの『人魚王子』、零壱さんの『白雪林檎』で、この２作品が受け様が健気なので可愛かったです。
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