生徒と教師のせつない恋のゆくえは――。

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表題作きみが教えてくれた

小野寺周・受様の生徒で女子にも人気のテニス部員
牧澤明弥・攻様から悩みを打ち明けられる教師

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

★第1回B-PRINCE文庫新人大賞 小説部門<小説大賞>受賞者デビュー★

自分の教え子・小野寺から同性愛の悩みを打ち明けられた牧澤。十五歳という若さで自分がほかの人たちと違うことに苦しむ小野寺を、教師の牧澤はただ静かに見守り支えた。やがてそんな牧澤に恋心を抱くようになった小野寺は、その想いをぶつけてくるようになる。しかし、牧澤は自身も同性愛者であることを小野寺に打ち明けることができずにいた。そんなある日、牧澤はほかの男に抱かれている姿を小野寺に見られてしまい……。
(出版社より)

作品情報

作品名
きみが教えてくれた
著者
初津輪 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048703949
2.7

(10)

(1)

萌々

(0)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
24
評価数
10
平均
2.7 / 5
神率
10%

レビュー投稿数3

前半は好き、後半つまんない

前半は神レベルの面白さで期待値がぐいーんと上がったんですが、中盤あたりからどんどん失速してしまって残念。受けのぐるぐるがしつこすぎてイライラしました。

先生と生徒の恋です。生徒が攻めで先生が受け。視点は先生のほう。
攻めが中学生から二十歳までの長い期間をかけて結ばれるお話です。
中学生の攻めが、性癖を自覚し、それを先生に相談するところからはじまります。
悩み相談してるうち、生徒が先生に惚れちゃうんですね。
先生のほうはセフレもいるゲイなんだけど、自分がゲイであることを言えかった。でも、ある日バレてしまう。
このあたりまでがめちゃくちゃ面白かったんです。
教師の立場で慕われる嬉しさを感じてたり、同じ性癖を持つ生徒を励ましてやりたい気持ちがあったり、受けの気持ちが微笑ましくも切なくて。生徒は真っ直ぐで可愛いしさ。

でも後半が…。
先生の抱える恋のトラウマとやらがどんどんウザくなりました。最初は感じなかったんですが、とにかくしつこい。同じぐるぐるをひたすら繰り返してて、イライラしてきました。なんか悲劇のヒロインぶった構ってちゃんの悩みだしさ。凄まじい失恋体験かと思いきや、実際は「夢中になった相手にふられた」ってだけの話だし、なんじゃそりゃと。

なんか残念。
前半は本当に好きです。

3

(・∀・)キュンキュン! とくるお話でした

言葉選びの一つ一つが丁寧で、読み終わった後はほっこり気分になれます。
多少読みにくいなと思った節もあったけど、そこが味っていうか、なんていうか・・・・・・。とにかく
オモロンです。さすがは300を越える応募数から勝ち上がった作品だと思います。
きれいにまとめられていて、牧澤の小野寺に対する葛藤の気持ちがよく伝わってきました。小野寺が帰ったと思って泣き泣きした先生が無性に可愛かったです。
ホゥ━━━━(゚Å゚)(Å゚ )(゚  )(  )(  ゚)( ゚Å)(゚Å゚)━━━━!!!!
っとじっくり、隅々まで読んでしまう一作だと思います。

萌にした理由は、投稿ブログさんにもあるように、設定が無難かな。ってところです。華やかでぶっとんだ内容が好きなので、やっぱ神とまではつけれませんでした。
でも、この人の作品なら次も読んでみようかなって思いました。今後に期待ができる新人さんだと思います。( ´∀`)bグッ

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デビュー作のわりにはよかったかな。

新人さんは基本的にあまり読まないんです。当然ながら未知数ですし、もともと作家買い(結構作家さんで好みが分かれる)タイプですので。
これも悩んだんですが、2作目の『大谷教授の二度目の恋』(レビュー済みです)がよさそうだったので、一緒に買ってしまいました。

結果は、もともと私の苦手要素の『年下攻』なんですが、そのわりにはまあよかったです。
冒頭、小野寺(攻)が中学3年生で、牧澤(受)のクラスの生徒なんですね。『中学生攻めかよ!?』と一瞬ザ~っと引きました。でも、確かにスタートは中学生(と13歳上の担任教師)なんですが、これスパンが結構長いんですね。最終的には小野寺が20歳ですから。

本来、こういうダラダラ長い年月を追うのはあまり好みではないんですよ。大長編ならともかく、1冊でおさめようと思えば丁寧に時系列でというわけには行きませんから、端折られた部分が気になったりするもので。

ただ、それ以外まあは悪くなかったです。牧澤が教師としての理性を頑なに保つあたりはちょっと新鮮でした。そう、本来はそうあるべきなんですよね。『先生と生徒(攻受はともかく)』ものって、意外と『教師が教え子の高校生に!』っていう倫理的な部分があっさり放置されがちですから。まあ私自身、『教師×高校生』が大好きということもあって、あえて目を瞑ってるんですが。

ただちょっと気になったのは、メインCPのHが入りようがない代わりなのかはわかりませんが、萩野(牧澤のセフレ)とのH描写は別になくてもよかったな、ということです。具体的描写がなくても、『関係がある』ってだけでストーリーとしては十分だったんじゃないかなあ、と感じたんです。

でもタイトル通り、デビュー(投稿・受賞)作のわりにはよかったと思います。わりと読みやすかったですしね。

あとは、イラストもよかったです。街子さん好きですね。

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