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みんな一生懸命恋してる。
キャラクターがなんとなく似ているせいか、
長編を一本読んだような錯覚が⁉︎
作品が変わっても、なんだか
前の作品の続きを読んでいるような……
読みながら、
ん?これは続き……じゃないんだ?!
って感じで。
そしてどの作品も、
どこかちょっと気持ちが揺らぐというか、
完全なハッピーエンドではない感じがして、
読み終わって微かな不安感が……
なんだか読み終わりがスッキリしない分
心に引っかかる作品たち。
この後どうなったんだ〜?と。
でも、その辺は
書き下ろしで全て救済されているという!
この書き下ろし込みで、
評価は「萌×2」で!
中学生同士から社会人まで年齢もさまざまだけど、どのCPも何だか初々しくてかわいい短編集です。
「いとしのこいしの」
25才で社会人の彼氏がいる高校2年生の話。
家に行くのもだめ、個人的な話はいつもはぐらかされてしまう。愛されているのは分かっているけど不安が募る。
好きな人の全部を知りたい気持ちと、好きな人には格好つけていたいという見栄、どっちも分かるなあ。
「メローメローローズ」
高校3年生。好きな人は見つめるだけ。本当の恋は大学に入ってから、と決めていた男子高生が、ひょんなことから好きな人の相談相手に。
親しくなれて嬉しい、でも自分がその人の視界に入っていないことを思い知るのは切ない。
卒業式までの恋と決めていたDKに奇跡が起こる話でした。
「泣きたくなるほど晴れた日に」
半同棲状態の高校教師と大学の研究員。マンションの隣に越してきたのが、教え子の男子高生だったことから、2+1の日々が始まります。
これ、ちょっとヒヤヒヤしました。生徒がぐいぐい行って、教師が絆されちゃうんじゃないか!?と。そんな想像をしたわたしが汚れてました。
距離は離れても変わらない気持ちを間近で見て、このDKもそんな良い恋ができるといいね、と思う話でした。
「これも何かのご縁でしょ。」
喫茶店でバイトする大学生と、向かいにあるビルに入っている会社の社長。
コーヒーの出前がつなぐ縁です。
社長が生活能力低めのほうっておけないひとなので、大学生の方がおかんに成長しそうな予感。
「あとは野となれ山となれ」2話編成
1話では思いついたことをすぐ口にしてしまう、考えなしでちょっとおバカな中学生が、成績優秀すぎ、頼れる幼馴染みに告白。
幼馴染みから「おれも好きだって言ったらどうする?」と言われて、ぐるぐる悩みます。
本能で飛び出す無計画くんが初めて自分で考えて、答えを出す過程が描かれています。
2話では高校生になった2人。えろす方面のことでまたぐるぐるするおバカくん。
攻めがスパダリ確定で、ほのぼのしつつ、いつまでもこんな感じで行くんだろうなと思える2人。
古い作品だけど、ほんわかしていて楽しかったです。
描き下ろしが充実しているので、本編で「読み足りない!」と思った部分もそこでカバーされるので、読み応えばっちりな短編集でした。
『日常』でのふとした仕草や気持ちの浮き沈みが可愛らしく描かれている短編集。
印象的なお話をいくつか↓
【いとしのこいしの】
修(受)はおつきあいをしている野田(攻)の事が大好きで幸せなんだけれど、自らの事をあまり教えてくれない野田の不透明な部分から不安を膨らませる。
ぽやん、としている修と同様に展開もゆったりかと思いきや、若さと一途な想いあまっての暴走で、あっという間に野田の謎は解明(笑)
他人には小さい事なのかもしれないけれど好きな人には『カッコ悪いかも…』って隠しておきたいと思う野田の年上としての見栄を含めた恋心ってよくわかる!
主人公ふたりが互いを想う気持ちが可愛いです。プラネタリウムの場面でほっこり。
【泣きたくなる程晴れた日に】
面白い見せ方でした。
大学で研究を続けている岸田(攻)と恋愛中の高校教師の浅野(受)の部屋の隣に引っ越してきた教え子:島崎。
何かが新しく始まるのではなく、淡々と続く浅野の日常を教え子の目を借りて見ている気になりました。
ところどころ岸田が現れて恋人的な場面が入るんですが…この話は確かにこのふたりの恋愛もののはずなんだけど、それっぽくないんですよね。不思議な感触。
彼らの会話や行動に耳を澄ませているような、読み手の自分が島崎と同化して記録している気分になってしまいました(笑)
【あとは野となれ山となれ】
実は両想いの幼馴染み同士が小さな田舎で変わらないだろうなと思われるこれからの日々と想いを告げたことで変わってしまいそうな関係について悩んだり迷ったりする話。
高校にあがってからは想いを告げたもののスルーされてグルグルしていた満(受)が大人びて、逆に慎重派でしっかり者の健(攻)が手を出しあぐねている様子がリアルでした。
全体を通して少なめですがエッチ有(アングルがエロい)ですが、やわらかいタッチなので初心者にも読みやすいです。
脇役の友だちが達観してるようでしてなかったり、仲間外れ~!と嘆いたりイイ味を出していて、彼らの振りまわされっぷりが本編に花を添えていました。
よくも悪くも、東京漫画社さんっぽい作品だな~という感じでした。
素朴というか・・・ほのぼのというか。
こういう雰囲気の作品が特化しているのか私がそう思うのだけなのか。。なのですが。
お話は短編集。
これといってインパクトというか、印象があんまり残る感じではないのですが
ほのぼのと、日常の1コマな雰囲気は嫌いじゃないです。
最初のお話。
付き合っている・・と思っている相手。
だけど、個人的なことは何も教えてくれない。
愛されてるのか。。。どうなのか。
そもそも、ちゃんと付き合ってる?好きあってる?
不安が過ぎる中。
二人での旅行。ちょっと拝借した免許証と
訪ねた先にみたものは。
実際何気ないこと。なのだけれど。という作りは優しい。
刺激物を求めずゆるっと読みたい時にはいいやもデス。
最初この本を読んだ時、思わず失敗だったかと放置してしまったんですよ。
だけど、何気にもう一度み返して見ると・・・・!!
かわいいじゃないか~
何て言うんだろう?純粋で綺麗な気持ちが一杯つまっていることに気がついた。
きっと気分に左右されたんだろうな?と思うわけです。
自分的には、多少気持ちの余裕のある時でないと、この本の彼等のキュンや素朴な柔らかさが素直に入ってこないんだな。
何だかどれもかわいらしいお話、だけど全然嫌味じゃない。
たまにはこんなのもイイナと思うのです。
お付き合いを始めた25歳自称会社員と高校生のカップル。
だけど、この会社員の事は何も知らなくて不安に思う高校生。
自分もひょっとして妻子持ちの不倫なんでは!?ってちょっと心配しちゃいました。
この年上男の年齢と経歴から来るコンプレックスがちょっと弱気にしていた、というこのヘタレ具合がというか臆病な面がウジウジを感じるどころか、結末が解った途端何だかすごく身近に感じられてうんうん、、って思うのですよ。
イイ人でよかったw
『メローメローメモリーズ』では、オタクの勇敢さがギャップ萌えを催します。
ちょっと切ない片想いも入っていたりするんですが、
このオタクくんも、辛い過去があってもそれなりに克服したからこその、その男前!
このギャップがすごくいい。何か若いっていいな~とか青春だよな、ってキュンキュンしちゃいました☆
『泣きたくなる程晴れた日に』では、第三者が入ることで物語に深みが出てくる。
先生の隣に越してきたのは教え子の高校生。
初日から、彼氏がいるってバレちゃうんだけど彼は学内には内緒にしてくれて、隣ということも一人暮らしということもあって、足繁く先生の家に来ては一緒にご飯を食べるほど仲好くなる。
恋人と一緒に暮らしているわけではないし、四六時中一緒にいられるわけではない。
ましてマイノリティで相談する相手もない。
それが全てを知っている高校生が間に介在することで、この先生の悩みや悲しみが軽減されるという良い結果をもたらしている。
この生徒は先生が好きになっているみたいだけど、先生と恋人は固く結ばれているのです。
お邪魔虫だけど、よき年下の理解者?
この先生カプもまた、雰囲気がとても自然でいいのです。
『これも何かのご縁でしょ』バイトの喫茶店から出前でコーヒーを持って行ったのがきっかけで近づくバイト君と会社社長(社長というには頼りない?)
年下が年上を放っておけなくて気になっていくのと、過去をひきずってちょっとヘタレている年上。
『あとは野となれ山となれ』幼馴染のヰタ・セクスアリス?
ちょっとおバカな受け男子の年相応の迷いとツンデレヘタレを見せる姿がかわいらしいです。
絵もほのぼの系。
ちょっとほっとしたい時のティータイムみたいなお話も悪くない。
本体に描かれた『泣きたくなる程~』の過去話も面白い!