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面白くない、というわけでは無いのですが、何だかスルスルとお話に引き込まれることが出来ず…。
というのも、どっちが受けでどっちが攻めなのか全くわからなかったからです。
新しい開発チームに配属された奥寺でですが、上司である埴生に2回襲われかけます。
最初は大人しくて綺麗な埴生を受けなのかと思っていたのですが、襲われた時点でもしかして奥寺が受け??と思ってしまいました。
奥寺はゲイではなく結婚歴もあり、埴生を拒むのですが、次第に彼が気になる存在になっていきます。
しかしどっちが受けなのかはっきりしたのは最後のベッドシーンでした。あれ、もしかして私が鈍いだけ?^^;
これは本当はわかりやすく書かれているのでしょうか。
しかしこれがはっきりしなくてどうしても素直に楽しめませんでした~。
内容は完全にお仕事もので現代でサラリーマンです。
ゲノム開発という、説明が少し難しいかなと思うところもあったのですが、ストーリーに仕事や部下のことが多くからんできて、恋愛より仕事してる感の強い作品です。
埴生に襲われた後から、彼を好きになっていく具体的なエピソードがあまりないような気がしました。私が気がつかなかっただけかもしれないですが、一緒にいることはいるのですが、仕事で一緒にいる、という体なので「恋愛として」彼を好きになっていったエピソードはどれなのかな?という感じでした。
なので最後のほうに、「別れた妻より好き」「こんなに人を好きになったことない」という奥寺の結論がちょっとしっくりこず…。
埴生は身体に問題を抱えていて、埴生が奥寺を襲った理由はちゃんとあります。なのでそちらをもっとメインにもってきたらよかったのに、多くがお仕事の話になってしまっていて、埴生の身体についての説明が、最後のほうだけだったのがもったいない気がしました。
キャラクターは二人とも真面目で部下思いな努力家、という感じです。
甘い展開が最後の結ばれたあとしかないので少し糖度は低いですが、ストイックな働く男性が好きな方にはオススメできると思います。
普通の大人なリーマン同士のラブストーリーではなかったですね。
攻め様は離婚経験のあるエリートリーマンで妻に裏切られた過去を持っているので、恋愛には消極的になっている感じです。
受け様は、子供の時の事故が原因で男性機能を失うと言う過酷な過去があり、男性としてコンプレックス以上の辛くやるせない現実の中にいます。
10歳で不能になっているので、もちろん精通前ですし、恋愛経験もなく、
ある意味、どこか純粋な透明さがあります。
そんな受け様は、2度程攻め様を衝動のまま襲い掛かる暴挙に出ます。
もちろん、未遂。そもそも襲う事なんて不可能なのですが
攻め様を好きすぎて暴走をしたという事です。
攻め様は、そんな上司でもある受け様に怒りをぶつけますが、
受け様は、攻め様に好きだと告白をし、でも諦めると・・・・
そんな日々の中で攻め様に変化が、なんだかやけに受け様の事が
気になっていきます。次第に大きくなってくる思いを
自分でもどう、消化していいやら・・・
二人が、徐々に心を寄せ合っていく過程を丁寧に描いています。
華やかさや甘さは少ないですがしっとりした作品です。