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表題作RDC -シークレットドア-

実家がヤクザの弁護士 名久井公春・48歳 
公春の世話もする弁護士 輿水祐也・27歳

その他の収録作品

  • heaven's door
  • あとがき

あらすじ

父を亡くした裕弥は、自分を施設から引き取って育ててくれた公春に恋愛感情を抱いていたのだが、次第に遠ざけられるようになり…。
(出版社より)

作品情報

作品名
RDC -シークレットドア-
著者
水壬楓子 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
RDC -レッドドアクラブ-
発売日
ISBN
9784344823181
3.4

(14)

(1)

萌々

(6)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
46
評価数
14
平均
3.4 / 5
神率
7.1%

レビュー投稿数4

やっぱり歳の差は労わりがないとね

RDCクラブシリーズ2作目ですね。前回のワイルドなオヤジとは
若干違うもっともオヤジと言ってよい年齢の攻め様と
21歳も年下の訳あり養い子受け様との歳の差カップルのお話です。
暴力団の抗争に巻き込まれて父親を亡くし施設で虐待されていた
受け様を探し出し引き取ってくれたのは組弁護士で
極道の家出身の攻め様でした。
受け様の父親が巻き込まれた抗争は攻め様の父親で組長を
狙ったものでその時攻め様も怪我をしています。
そんな背景から受け様に対して責任と義務を感じていて
長く一緒にいるうちに家族愛では済まされない感情が
お互いに育っているようでした。
でも、大人なオヤジはそんなことはおくびにも出さずに
受け様をまるで子供を相手にするように構います。
きっと受け様の気持ちは十分オヤジには筒抜けだったでしょう。
受け様は自分の気持ちなんて気づかれていないと思っていて
攻め様への恋情を抱えて過ごす健気な受け様です。
攻め様は受け様の保護者でもあったし誰よりも幸せに
してあげたい一心で己の気持ちを封印し受け様を
自分から放してあげようと昔から何度か行動してるようです。
結婚や外での遊びなんかが受け様に対しての牽制みたいでした。
受け様はそんな攻め様を諦めきれなくてただ傍にいられるだけで
とても幸せだったのに、攻め様はそれさえ許してくれないようで
受け様の切ない気持ちが伝わるようでした。
まぁ、ほんとは攻め様に愛され過ぎる程愛されているのですが
知らないという事は怖いですよね。
それでも結局受け様に攻め様の気持ちがバレる展開に
なるのですが、開き直ったオヤジの愛は濃いですね~
書下ろしは、オヤジサイドの話ですからリアルなオヤジの
心の動きが目に見えて面白いですね。
40代後半のオヤジには体力よりテクニックを!!って
思わず思ってしまいました(笑)
受け様の健気な様子にも再度萌えます。

6

御隠居は一見絶倫だけど歳には勝てないかww

大人の社交場「レッドドアクラブ」にちなんだオムニバス的第2作目は、ヤクザの家に生まれながら弟に跡目を譲り、自らは組顧問弁護士で「シニアK」の異名をとる、和服道楽の”御隠居”こと公春と、
組の抗争に巻き込まれ親を失い、公春に引き取られ同じく弁護士になった裕也のお話。
公春48歳の裕也は27歳と、歳の差21歳カプです♪

この公春、御隠居にふさわしく口調が
「私はね、、」「・・・ねぇ」「・・・よ」とか、相手の事を「アンタ」と、まるで噺家の師匠みたいな雰囲気を漂わせる口調で、すごくイメージがわいて、それが挿絵とぴったりあっていて、雰囲気がいいのです。
また、なよっとしているわけではなくて、やはりヤクザの家だけあって、一見ボヤンとした呑気でのんびりした雰囲気をかもしながらも決めるところはビシっと決めて、強いデス!
だてにヤクザの顧問弁護士してないというくらい、キレ者な、そのギャップのあるおやじ設定がとても魅力的。
冒頭寝巻は襦袢のような柄モノ着物ですよv
日常は裕也が面倒見ないとだらしない、というその設定もまたイイ。
裕也はとにかく公春一途で健気です。
公春の面倒を見るお母さんみたいな面もあるけれど、基本公春が好きで、そして少し弱いところもあって、突出した魅力というのはあまりないのですが(自分的には)割とごく普通設定の子かな?

公春への想いをずっと抱いて、彼の世話をしてきた裕也が、アメリカへの留学など、公春から引き離されようとすることにショックを受け、そして、あるビデオをめぐって刑事に恐喝されるという事件を通して、二人が結ばれるというお話です。
公春は、裕也をいつからそういう恋愛対象で見だすようになったのか?その辺はあいまいで、わからないんですが。

そして書き下ろしのお話では二人が甘い生活をするようになり、仕事に支障をきたすように!?
周りから嫌味を言われたり、注意されたり、
公春は裕也が可愛くて仕方ないので、汚い仕事を彼にはさせたくなくて、でも裕也はもっと役に立ちたいと思っていて、そんなすれ違いと、
ある日から裕也が仕事には出て、公春の面倒は見るのに家に帰ってる気配がないという”家出”がちょっとした事件になりますww
その理由が判明した時・・・笑いました!!笑いましたとも!!

48歳っていうと、そんなに年寄りではないけれど、やはり体力の衰えも目立つ時期www上手い設定でしたよ。
そこで公春の嫉妬の対象になった検事の生田、すごく魅力的なんですがいつか何かの作品の主人公になるでしょうかw
ちょっと女性的な雰囲気を持つ御隠居なんで受けも有りそうなんだけど、やはり攻めのほうがギャップがあっていいかも?
でも水壬さんはオヤジ受けできないって一作目で書いてたからな~、、、せっかくオヤジ設定なんで、気が変わって1本くらいオヤジ受け作ってほしいです。
次はどの会員が主人公になるんでしょうねww

4

ギャップのあるオヤジ

オヤジクラブシリーズ第二作目、ご隠居こと公春とその元で働く祐弥のお話。

オヤジ…オヤジか……
着物大好きなご隠居だから仕方無いんですけど、表紙見た時に「おじいさん?」なんて思ってしまってゴメンナサイという気分で…
挿絵の方はそんなにじいさんじいさんしてないので大丈夫。

とにかくご隠居はギャップのある人です。
ヤクザの家に産まれた長男で、跡こそ継がなかったものの組の顧問弁護士としてバリバリ働いておられます。
見た目はとっても優しいのに、やる事がえげつない弁護士。素敵。

祐弥はですねーーーちょっと好みが分かれるかも。
というか受けとしてはかなり普通な人(可哀想な過去持ちのアイドル顔で健気クン)なんですけど、
最高学府出の弁護士のくせに、悪人に騙されるわ言いなりになりそうになるわで
「頭悪いんじゃないのか…?」と思ってしまうんですね……
公春に知られたくない事があるのは分かるんですが、それでも君は弁護士なんだから!と言いたくなる。

この二人、結局のところ自分たちの手でくっつこうという意思が無かったのが気になるところ。
RDCマネージャーの高埜の機転が無いとくっついていませんものね。
まぁ21歳って歳の差を考えるとそういう意思が無かったのも頷けるのかもしれない…

【heaven's door】もすれ違いものなんですが、なんとも可愛い仕上がりになっています。
くっついた後のあまあま万歳なのですよ~

2

オヤジ・・・

『RDC』(オヤジクラブ)シリーズ2作目。シリーズ中、最大の年の差(21歳差)です。

前作レビューでも書きましたが、私は『オヤジ』がまったく好みじゃないんです。それだけでこのシリーズは気乗りしません。

しかし、それ以上に(オヤジがどうとか以前に)公春(攻)のキャラクターにまったく魅力を感じませんでした。

でも、私は祐弥(受)は別にダメじゃないですね。だからってすごく好みだとも言えませんが。

ただ、祐弥の設定と実像があまりにもズレてんじゃないのかなあ。とても『27歳の弁護士』とは思えません。
こういうキャラクターにするんなら、いっそ高校生でもいいんじゃないの?それくらい幼い感じがしました。

でも、キライじゃないんですよ。単に公春のどこがいいのかわからんから、祐弥の頑張りに共感しようがないだけで。
祐弥に焦点を当てて『オヤジもの』というより『年の差・育て(られ)系統』として読んだ方がまだマシかな。好きとまでは行きませんけどね。

そして、あとがきで作家さん自ら言われていますが、2作目にしてすでにクラブの影が薄いです。
『オヤジクラブ』シリーズじゃなかったのか?と確認したくなるくらい。

う~ん、どうにも公春がダメでした。やっぱり私は『オヤジ』は無理だ。
まあでも、シリーズ中ではこの公春がいちばん『オヤジ』っぽい気はします。

1

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