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表題作恋のつま先

元ホストの新人店員 新宿勇一
高級洋靴店主任 品川遥

同時収録作品恋のまなざし

鷹場功一・オーダーメイドの靴を作りに来たお客
四谷進・高級靴店店員

その他の収録作品

  • バカの抜き足
  • 恋のまちぶせ
  • 恋の半分
  • 恋のまるごし
  • 恋のステップ
  • 恋の全部
  • 恋のありか 前・後編
  • ありかのありか

あらすじ

高級洋靴店の主任・品川のもとに新人店員の新宿が配属されてきた。恋の傷を抱えた品川にとって、自分を慕ってくる新宿は迷惑な存在で!? 一方、同じ店に勤める四谷は美男子・鷹場(たかば)に声をかけられる。その後も鷹場は四谷を口説こうと迫ってくるが、四谷はどうしていいかわからず……? 「恋する靴屋シリーズ」待望のコミックス化!

作品情報

作品名
恋のつま先
著者
青山十三 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
恋のつま先
発売日
ISBN
9784403663307
3.6

(51)

(8)

萌々

(23)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
181
評価数
51
平均
3.6 / 5
神率
15.7%

レビュー投稿数13

跪く男は外から見ている方が美しい♪

作者さん2冊目の単行本ですが、1冊目もそうでしたがすごくこなれた感があって、上手いな~というのが第一印象。
しかも何気に年上ツンデレに年下ワンコに、ラブについてもすれ違いやら、それはどんな作品にもある要素なんだけど何だかワクワクしちゃう。
多分に高級洋靴店という、テーラーと同じに客の為に跪いて接客をするという、傍から見て実に萌えるシチュエーションvしかもそれが靴という幾分フェティシズムめいたアイテムを扱っているからかもしれません。
いやね、ぶっちゃけA○Cマートの店員が跪いてフィッティングをしてくれても(w)、ホストが跪いてくれても、全然萌えないんですけど、バッグ店員が白手袋をして接客してくれても、それが自分対象じゃぁ萌えないんですよ。
これは高級店が舞台の第三者目線だからこそ萌えるんですよね♪
作者さん、そこをよぉくわかってらっしゃるwww

店の統廃合で主任・品川の店にやってきた新人・新宿。
雑で大雑把でミスも多く注意されても、品川に尻尾を振って喜んでいる大型バカ犬みたい♪
品川が目指すスマートな接客というのは、彼の苦しい過去に繋がっていて、その為に彼は店頭に出ることなく倉庫担当をしているのです。
厳しい上司なんだけど、ちゃんと新宿の良い部分を見ている品川。
最後は新宿の粘り勝ちなんでしょうねw
そして、品川も狡い男より一直線に自分を愛してくれる男のほうがイイ。
バカワンコが際立って楽しいカプです。
そして後半で、品川の元恋人(元店長)が帰国して、店の人員削減の話と絡めて彼等に波瀾をもたします。
嫉妬、すれ違い、これによって、本編でまとまったカプが本物へと成長していくプロセスの話になるんですね。
やっぱりここでも、品川の恋人としてではなく上司として優秀である面、新宿の一途さが際立って、このカプの特徴を更に魅せてくれています。
やっぱり、年下バカワンコ・・・好きだわ♪♪

もう一本別カプとして、新宿の同僚・四ッ谷のお話があります。
彼の履いている靴に興味を持って店を訪れた客・鷹場との恋。
この四ッ谷がまた、、、滅茶かわいいんです!
見た目はかわいいとか、小さいとか、そういう外見的かわいさはないんですけど、性格がかわいらしいv
元来、美しいモノ好きから鷹場に目がいった四ッ谷。
でも、元は靴職人を目指したというだけに靴への熱い想いと情熱がある。
鷹場は、その四ッ谷の仕事ぶりで、ちゃんと人を見て好きになるという点が、自分的に好ましい恋愛でした。
しかし、片や会社の重役、片やしがない靴店員。
身分差に悩む四ッ谷もいて、それもまたかわいい。
ここで、この話でとっても気になるシーンが何回か出てくるのですww
鷹場は社用車で送迎されているみたいなんですが、自分で運転してない。
その車の中でエッチはないけど四ッ谷にいっぱいキスしてる!!
大丈夫か、おい(汗、、)と思わず心配してしまったシーンでありましたw

それぞれの人物の設定に、彼等が何が得意な販売員なのか、そこまでキャラ付けをしているから、それが話に盛り込まれて、うまく動いて行ってる、そんな印象も受けます。
すごく楽しみな作家さんですよね。

7

靴って耽美

高級洋靴店を舞台にしたシリーズ物。

一つ目のカップルは、接客のポリシーを頑なに守ろうとする主任・品川と、元ホストで奔放な接客をする新人・新宿のお話。
過去の不倫の影を引きずっている美人上司(眼鏡)に、年下ワンコが夢中になって、あたり構わずさかりまくり、ついには上司の元カレと直接対決して、完全に自分の物にするまで。
この品川、クールな外見とは裏腹に、隠微なエロフェロモンをまき散らしているのが、絵から匂い立つようなんです。

二組目は、美しい物をみるのが好きな若い店員・四ッ谷と、彼の履いていた靴に目を留めて声をかけてきた男・鷹場のお話。
個室で、オーダーメイドの靴の採寸接客をしながらのセクハラ三昧。
お互い一目惚れ状態からの、恋の駆け引きで、ノンケだった四ッ谷が鷹場に飛び込むまで。

どちらのカップルも、あふれるほどの愛と、いい感じのお邪魔キャラと、適度にすったもんだがあって、まとまりのあるいい本でした。

3

余裕がありそうで無い、大人の恋!

雑誌掲載時に『恋のまなざし』を読んで
コミックス絶対買い!と思っていた青山さんです。
夏目イサクさんの帯を見た時にはぎゅわーんとテンションだだ上がり!!
本当、表情が豊かで、かっこいいのに可愛らしい。
仕事に誇りを持ち、お客様の為に誠意を尽くし満足していただく。
これぞプロの心意気。

想いを寄せられた分だけ、ちゃんと返せるのかどうか
相手に自分は釣り合わないんじゃないだろうか
大人でも恋に戸惑います。
本気であればあるほどに、不安と気持ちはひたすら募るばかり…。

高級な靴屋さんには出向いた事はありませんが
こんなお店あったらガラス越しにでも見つめていたい(ストーカー?)

一瞬しか出てこない住田という店員が
実は好みだったのでどうしようかと。どうもできませんが。

名字が全員地名で、お住まいがお近くの方は違和感ないものかなーと妙な心配。
私は田舎ですから大丈夫でしたがw
いっそ日本全国で多い名字ベスト10くらいの方が自然なような気が…。
どうでもいい事が気になってしまってすみません。

とにかく、学生同士では味わえない色気があります。
あと、可愛らしいはしゃぎっぷりも♪

3

靴と人生を絡めた深いシリーズ!

「恋する靴屋シリーズ」は、高級靴店を舞台にしたオムニバスで、ときに激しく、ときにコミカルに、大人の恋を描き出しています。
一冊目は2組のカップルの話が収録されてます。
※靴屋キャラの名前は地名です。(レビュー書いててキャラ名じゃないみたいで)

●新宿×品川
新宿はガサツで、高級靴店の雰囲気にはそぐわないけど、お客様を明るくできる店員。
店長の品川が、接客技術はあるのにフロアに立たないのは、昔の相棒への恋の未練が原因。
そんな品川を新宿は無理矢理奪ってしまう…
でもダメホストだった新宿が品川に背中を押してもらったエピソードを聞くと、今度は新宿が立ち止まってる品川を引っ張りあげたかったんだなと、想いの深さからなんか許せてしまう。

「5年先、10年先には似合うようになるかもしれない。胸をはって一歩先へ、これはそのための靴です」
上質な靴だから長く人生に寄り添えて、目標にすることもできる。

二人のその後の話は、まっすぐに想いを寄せてくる新宿と、そんな風に想われることに慣れてない品川の戸惑いが描かれてます。
そんなことはわかったうえで、品川を待ってる新宿はなんか大人になったなと感じます。

品川の元彼が登場して、新宿のリストラ危機もあったけど、品川も表だってはわからない新宿の良さをちゃんと見ていて、この二人ならこの先もずっと大丈夫って思えます。

●鷹場×四谷
高級靴屋店員の四谷は、電車の中で完璧なコディネートの鷹場に見惚れる。
店にやってきた鷹場はやっぱり恰好良くて、オーダーメイドの担当に指名してもらえて嬉しかったのに、鷹場には下心があるとわかって、四谷のテンションはダダ下がり…
大人な鷹場の強引だけどスマートな誘いと、ノンケなのにグラついてしまう四谷の駆け引きがコミカルで楽しいです。
御曹司で背負ってる物が多い鷹場は、四谷の単純だけどまっすぐな明るさに癒されるんだろうな。
なかなか挿入までいたらないエッチも、鷹場が四谷を大事に想ってるから。
この二人はずっと見ていたくなります。
(※シリーズ一の人気カップルでまだまだエピソードは続きます。)

靴職人を目指していた四谷が夢を諦める時にフランス人師匠がくれた靴。最初は似合わなかったのが、鷹場に褒めてもらえるくらい履きこなしていたってエピソードもジーンとしてしまった。

作者さんの靴に対する思いも感じられる、靴と人生を絡めた深いシリーズ!
ディアプラス20周年展で、青山先生の私物としてドイツ語の靴の本が展示されていて、大好きなシリーズの制作の裏側を見れた気がして嬉しかったです。

3

身分差

高級洋靴店シリーズの一作品目。ですが既刊の二冊を先に読んでいました。
2カップルのお話が入っていますが、主題の新宿×品川カプより後半の鷹場×四谷のほうが読んでいて楽しかったかな。

新宿×品川はわんこ系×クールビューティで、過去の不倫話など絡んだ少々シリアスめなお話だったんですが、鷹場×四谷はほのぼのした可愛いお話で読んでいてほっこりしました。特に四谷がかわいい。美しいものが大好きで、高級品やそれを身につけている人がいればニヤニヤ。誘われてるんじゃないの?と鷹場が勘違いしてしまうのも分かります。所作が綺麗な大人のセレブと庶民というカップリングは大好きです。身分差に受けがもんもんとしてしまう様も可愛くてせつない。
恋人になってからもなかなか先に進まない。鷹場は鷹場でこれ以上先に進めば四谷の結婚など、この先の人生を捨てさせることになるかもしれない…と色々考えているわけですが、それを聞いた四谷があっさり「じゃあ俺の人生あげますよ」って所に笑えました。鷹場同様、軽っ!って感じで。

四谷はノンケなわけですが、消して馬鹿で「いいよ」なんて言ってるわけでなくただ素直で「鷹場さんがいい」って悩む間もなくあっさり言ってしまうあたりに好感が持てました。

高級靴店なんて縁がなく「お話の世界」って感じがしますね。そういう所も楽しかったです。

2

この作品が収納されている本棚

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