ごめんなさい。好きになってはいけない人だったのに――。

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表題作better half

久保崎和彦,音響会社の支社長
真山篤,18歳,高校生

その他の収録作品

  • only love

あらすじ

篤に告白してきた幼なじみが、その翌日に事故で死んでしまった。自分が強く拒絶したせいでは、と苦しむ篤の前に幼なじみの兄・和彦が現れる。幼なじみによく似ている和彦に篤は戸惑い、避けようとするが……。
(出版社より)

作品情報

作品名
better half
著者
桂生青依 
イラスト
サクラサクヤ 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
DolceNovels
発売日
ISBN
9784896018172
3

(2)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ちょっとイラキャラな受けさまかな

ムービックの新レーベルドルチェノベルズに第一弾創刊書籍は
夜月先生の作品と同時発売の桂生青依先生のちょっぴり切なくて
甘いラブストーリーです。

6年も家族と円満で疎遠?な攻め様って・・・と突っ込みどころは
あるのですが、弟が亡くなって2年後にアメリカから帰国した
攻め様と、その隣家に住む高校生の受け様とのお話です。
受け様と攻め様の弟は幼なじみとして、また仲の良い兄弟みたいに
育ったのですが2年前に受け様の弟から突然抱きしめられ
動揺した受け様が拒絶して、その数時間後に交通事故で
攻め様の弟が急死してしまう。
その原因が自分にあると思い込んでいる受け様が帰国した
攻め様が亡くなった人に似ている事で過去の苦しみが再燃。
そして何も知らないはずなのに受け様と弟の事を知りたいと・・・

もう、受け様は罪悪感やら後悔やらでぐるぐるしちゃうんです。
誰かに聞いてもらいたい気持ちはあるけれど、断罪されるかもと
思うだけで怯えにも似た恐怖で精神的にも弱ってくる。
攻め様を見ると強迫観念に迫られて必要以上の拒絶をする。

欲望を伴った好意を信頼していた幼なじみに向けられ拒絶し
その後で、きっと気の迷いだったんだと思おうとして
でも自分から謝るのもおかしいし、仲直りもしたいけど
明日にしようって・・・普通の事なんですよね。
そして相手も似たような事を考えていたのでしょうね。
受け様の大好きなケーキを買って仲直りをしようと・・・
その帰り道に事故に遭ってしまうのです。
大好きだった兄のように思っていた幼なじみとの最後が
あの拒絶だったことで受け様は一人傷ついていたんです。
もし、拒絶しなかったら、もし、自分から直ぐに連絡してたらと
大人だったら被害妄想的ですが高校1年の思春期ですからね。
そして弱り切っていた受け様は攻め様に全てを話すのです。
受け様は断罪されると思っていたのに、かけられた言葉は
とても優しく、受け様のせいではないと・・・
そして受け様は攻め様と二人で幼なじみのお墓へ・・・
攻め様のおかげで、なんとか蟠っていた気持ちが落ち着き
しだいに攻め様との距離が近づいていくんです。
そして近づいたと思った時に、急に攻め様から距離を取られ
何故なのか理由がわからないまま受け様は不安に
そして攻め様が女性と一緒にいる姿を見たときに攻め様を
好きになってしまった自分に気が付く。

攻め様は2年前の弟の葬儀の日に受け様を見ていて
一瞬で心を持っていかれていたんですよね。
そして受け様と弟の件を知り、受け様が同性同士に嫌悪があると
思い込んで受け様から距離を取ったんです。
攻め様の場合は大人の配慮ですね。
その配慮は書下ろしでも発揮されていてそのせいで受け様に
誤解をされてしまうのですが穏やかで甘めのお話でした。

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