一途な営業マン×無自覚フェロモン花屋で贈る幼馴染み再会ラブ

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表題作素直じゃないにもほどがある

樋野修一
受様の幼馴染で今は頼自動車販売会社副社長
市原雅
女性に優しく男に厳しい家族経営の花屋の店長

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

車の接触事故で偶然にも高校時代の同級生・修一と再会した花屋の雅。昔、修一から戯れにキスをされた事を思い出して、雅は気まずく感じる。ある日、修一から結婚式用のブーケの依頼を頼まれて…。
(出版社より)

作品情報

作品名
素直じゃないにもほどがある
著者
成宮ゆり 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041000885
3.6

(22)

(3)

萌々

(9)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
81
評価数
22
平均
3.6 / 5
神率
13.6%

レビュー投稿数9

この二人でよく上手くいったな

傲慢と俺様に自己完結型という属性がプラスされると、ここまで面倒なことになる、と見せてくれたようなお話。樋野がそんなキャラで、これを市原視点で見るので、振り回されてる感がすごい。この二人でよく上手くいったな、と思った。

ストーリーはBL一本な感じ。副社長で結婚間近の樋野と、変態ホイホイな花屋の店長市原が、偶然再会するところから始まる。樋野の結婚話は中盤あたりでさらっと種明かしされ、良く言えば安心して読める、本音はもっとかき回して欲しかった。

くっつくのもわりと早めだし、関係にヒビが入るのも早い。タイトル通り素直じゃないのは二人ともで、甘かったり険悪だったりを友人のときと同じように繰り返す。ただし恋人の自覚はあるので、甘々期のデレ方はキャラ変わりすぎで驚いた。

最後は最初からずっといたストーカーがついにやらかし、カップルの絆が深まって終わる。どうせまたすぐ小さな誤解か何かでケンカするんだろうな、と思ってしまう二人だったけど、らしくて良いのかな。

樋野のセリフにちょこちょこ萌えるものがあった。ついでに懐かしいセリフもあった。さくっと軽く読めるBL。

0

素直になれよ!

成宮さんの作品は数冊しか読んでないのですが、たまたまみんな受け視点で片想いをこじらせてました。
子供時代や高校時代と今を行ったりきたりしながら。

このお話を読んで「理想の男の作り方」を連想しました。
なんというかハラハラとドキドキと受けの危なっかしさ、そしてすぐ過去の回想に入るところ。
そして簡単にはくっつかないところ。
二人とも露悪的なところ。

半分まで読んで、もういいかな?となりました。

なんだろう、私が堪え性がないからかな?過去と現在の行ったり来たりが効果的で楽しいお話もあるのに、こちらではそこを現在で上手く表現してもいいのにな、と思ってしまいました。

また今度続きを読んでみます。

0

大人の再会もの

いやぁ、面白い。成宮先生の作品って、お仕事描写もしっかりしてて、派手な展開があるわけじゃないんですけどしっかり読ませる作品が多くて大好きです。

今作もたまたま再会した幼馴染2人が主人公。受けの市原が本当に素直じゃなくて可愛いです。あとお店のパートさんとの掛け合いも面白いですね。つい独り言をしてしまう、という設定が面白かったです。
攻めの樋野もいいキャラですね。結婚式の花を〜のくだりで、これ、結婚式ドタキャンとか奥さん捨てる展開になったらやだな〜と思っていたのですが、そんな心配無用でした。
足フェチなのもいいですねぇ笑

こう、キャラクターが地に足ついているというか、本当にいそうだなぁというか、読んでると自然にキャラの心情が伝わってきてよかったです。

2

ムッツリヘタレ

金ひかる祭り開催中
金ひかるさんのイラストは美少年イメージが強いけど、この本の表紙絵はしっかり成人男性顔なのがちょっと珍しいかな。

成宮先生もたくさんご本出してはるけど、そういえばあんまり読んだこと無かった。
成宮ゆり=桜城ややイメージが強くて、主人公は受け攻めにかかわらず、どちらも男くさくてごついイメージ。
この作品も、金ひかるさんのイラストのおかげで主人公の雅は無自覚フェロモンををタップリふりまいている設定が説得力を得ているけど、実は、結構剛胆。そして意地っ張り。
対する樋野の方が、見た目は男っぽいのに、言い逃げ自己完結の超ヘタレ。
そんな幼馴染み同い年の二人が、大人になって再会し、すったもんだしながらもようやくくっつくお話。
素直じゃないにもほどがあるけど、素直になれないのもしょうがないよね、
でも、素直になれなきゃ幸せも掴めないんだよ。
そんなお話でした。

0

いい年した大人が

 花屋の雅は、交通事故に巻き込まれたことで、偶然にも幼馴染みと再会する。
 幼馴染みの樋野は、過去二回、雅に告白し、最後には突然、「お前を好きでいるのをやめる」と宣言し、去って行った謎の男だった。
 たまたま、雅の車にぶつかった車を運転していた男が、樋野の上司だったことで、数日後、雅の店に樋野が謝りに現れる。
 そこで突然、樋野は花嫁のブーケ作りを雅に依頼してくる。
 何気無い顔をして、その依頼を受けた雅だったが、再会したことで実は今まで雅が樋野に抱いていたおもいが恋心だったことを自覚してしまった雅は、複雑な想いを抱える。
 しかしながら、結婚を控えているという樋野に今更そんま想いを告白する訳にもいかず、雅は自分の気持ちを隠したまま再会した樋野と会い続けていた。
 ところが、あることがきっかけで、樋野が突然、雅に口づけてきて……

 という話でした。
 結局のところ、樋野が依頼したのは樋野の従姉妹のブーケで、結婚する相手は樋野ではなくて、実は樋野は今でも雅のことが好きで……という話だったんですが。
 微妙な別れ方をしたのはもう十年近くも前で、いい年をした27歳の大人だというのに、樋野はあまり進歩していないような独りよがりなすれ違いばかりしているダメな大人。
 全部告白は言い逃げでどうせ雅のことなんて手に入らないって自己完結しちゃってて、ちゃんとしたアプローチはしてこないし。
 そのくせ思わせぶりにキスはするしで、まさしくヘタレ。
 あれだけ雅に「男は嫌いだ」って言われてたら、アプローチする自信がなくなるのもわかるんだけど、それならそれでいっそ自分の気持ちを伝えなきゃいいのに、あー! もうじれったいってなるんですが、そこがなかなかいいです。

 あっ、でも話自体は雅視点なので、読んでる最中は樋野のことは「こいつ何考えてんの?」止まりかもしれません。

 何にせよ、いい年した大人がかわいい恋愛をしている話でした。

0

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