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おじさんは忘れモノのなか。

ojisan wa wasureono no naka

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表題作おじさんは忘れモノのなか。

おじさん
35歳,自営業
岡田
高校生

同時収録作品いちばんすきな人

島根弘樹
フリーター,24才
栗田光司
フリーのデザイナー,30才

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

インターネットで知り合ったおじさんは最初に会ったときに「キミ、よく似ている」と言った。
俺は誰かの代わり。
おじさんはずっと思い出の中をさまよっている。
大切にされてしあわせで気持ちがいいけれど好きになればなるほど不安になるおじさんと俺の物語。

北別府ニカのアナザーワールドに迫る長編描き下ろしをコミックス化。
甘く苦くせつないラブストーリー。
同時収録「いちばんすきな人」。
今カレと再会した元カレの間で揺れ動く、男の三角関係。

(出版社より)

作品情報

作品名
おじさんは忘れモノのなか。
著者
北別府ニカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
発売日
ISBN
9784799710739
3.4

(19)

(2)

萌々

(9)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
63
評価数
19
平均
3.4 / 5
神率
10.5%

レビュー投稿数6

もやもや

北別府ニカ先生、昨日お誕生日でした。おめでとうございます!

◾︎表題
表紙がおじさんかと思いきや違います。短髪のおじさん好きなんだけどな。表題のおじそんは長髪です。かつ、おじさんは35歳です。35歳でおじさんを名乗るのはまだ早い…と私は思うんだけど一般的にはそうでもないのかな?
結構好きなタイプのお話なんですけど、どこまで綺麗なことを言ってもおじさんは"高校生に手を出した人"なんだってところが悲しい。

◾︎いちばんすきなひと
人によって好き嫌いが分かれるだろうな…私はどうしても北川の人生を思うとダメでした。北川自身は納得してるんだろうけど、光司が勝手に思えてしまう。北川が主役のストーリーだったら光司を扱き下ろすレビューを書いていただろう。光司に魅力を感じれなくて。

0

どこか切ない二つのお話

2つのお話が収録されていますが、表題作は元は同人誌のお話だったようです。
それに描き下ろしのお話が追加されています。
もう1つは雑誌に2010~2011年にかけて連載されていたシリーズ物。
どちらのお話もほのぼのしていて暖かいのですが、少し切ないお話でした。
どちらも年の差、過去へのこだわりが割と強く出ている作品です。
人も30代になってくると時々昔の甘酸っぱかった恋愛を思い出したりするものですが、そういう時はどこか切なさを感じるものですね。
このお話の主人公達の昔の恋もそんな感じでキュンとしました。
個人的には表題作の2人の間柄がもうちょっと深まるところまで見てみたかったかな~と思いました。

3

35歳は

高校生から見たらおじさん。
でも、まだ、全然若造じゃん。

表題作、おじさんと高校生君は好きあってはいるのですが、まだまだ清い関係です。
で、このおじさんは、いったい高校生君をどうしたいのか、
高校生君が大人に育って、自分を抱いてくれるのを待っているのかなぁ。
なんかもやもや。

というわけで、この表題作の雰囲気BLより、同録の「いちばんすきな人」の方が、BLとしてお話がしっかりしていておもしろかった。
若気の至りで別れちゃった初めての相手と再会して、
本気で好きだった相手はきっと一生好きなままだけど、
でも、今、好きな相手には誠実に。
この前向きさがいいわ。

1

良くも悪くも 年を重ねることを考えさせられた本

「おじさんは忘れモノのなか。」「いちばんすきな人」
どちらも “思い出” と一言では簡単には片づけられない過去を持つ30代と
その彼と “今” を共にしている若者とのおはなし。

一度本気で好きになった人のことは、別れても、振られても、傷つけられても
時間が経って思い返すと やっぱり好きだなぁ と感じるタイプの人には
共感とあたたかさと希望をくれる一冊だと思います。

過去の想いや痛みが 年月が過ぎて 少しづつ消化され  
今隣にいる大切な人を より大事にしたいという 強い気持ちと
少し優しく そして素直になれる 自分をつくる・・・
そうできたら、年を重ねるのもそんなには悪くないように感じました。

自分はどうかなぁと振り返って考えてみたり・・・


切なくなるところもありながら
皆が今を生きることに前向きで まっすぐで
最終的には爽やかな印象が残ります。

ただ ちょっと引っかかったのは
20代前半にも見える30歳と +5~10歳に見える35歳のおじさん

同年代としては、その差はなんだろうと妙に気になり・・・
(やっぱり年はとりたくないかも・・・・・・)

5

どうにもならない過去にあらがう感覚

「おじさんは忘れモノのなか」
インターネットで知り合った35と17というあまりにも感覚的に年の離れた二人がおじさん側にいるらしい誰かの面影、そして高校出たらどうなるの?にぐるぐるする話。
35にしては後ろ向きで枯れ過ぎな感じがする北川さんが心配ですが、
「恥ずかしい思い出も一周回るとそんな自分も可愛かった」
という考えには個人的には親近感も覚えなくもなく。

「いちばんすきな人」
恋人がいるのにもかかわらず、消化しきれずにいた一番好きだった人が目の前に現れてしまったというもの。
しかも相手もどうやらそれを何とかしようとして失敗してというのがあるからややこしい。
ここから再燃するような物語が多いのですが、この話はそういう事もなく嫉妬して今の恋人とこじれるわけでもなくただ単に過去を許す、というありそうでなかった話だと思います。

かたやフリーでいたところを拾った年下男。
かたや自らの都合で別れた思い出の中の同級生。
今までこういう二人の登場順が逆で、年下男が後から割り込んで想い出を食ったり、同級生が現れて年下が当て馬になるような話は見たような気がするしすっと思いつくんですがこういうのは以外になかったような。

いや、この本いいんだけど、何かがもやっと残るんだよなぁ・・・。
これで幸せになれるのかなぁというところが。
「泣かないで、大久保くん」
と同じタイプの読後感です。

2

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