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表題作ふくしゅうがとけない 上

桜吉寺,バーテンダー/桔梗総司,大学生
立花カズマ,大学生

同時収録作品ふくしゅうがとけない

桜吉寺,バーテンダー
桔梗総司,大学生

その他の収録作品

  • ばりばり(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

裏切り、執着、三者三様の贖罪BL、上巻!!
中学時代の苦い思い出を抱え大学生になったカズマは、ずっと謝りたかった友達・桜と桔梗に偶然再会する。昔と変わらずカズマと親しげに接する二人だったが、当時二人の“秘密の関係”をバラしたのは自分だと気づかれていて…。

作品情報

作品名
ふくしゅうがとけない 上
著者
時羽兼成 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801979161
4

(72)

(33)

萌々

(21)

(9)

中立

(7)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
283
評価数
72
平均
4 / 5
神率
45.8%

レビュー投稿数12

怖いけど興味深い

時羽先生作品初読みです。
上巻のみの感想。
桜の心理はわからないでもないですが、やってることがSMを通り超えてDVぽい時が引いてしまいます。
そして何よりカズマの怯える顔が怖すぎる。
人が真に恐怖する表情って怖いですもんね。それが特に目に描かれている。
でもカズマがそんな自分の性格に気付けたシーンがとてもよかったです。

桔梗の心理が大変興味深いです。
自分が桜に試されたことをされているカズマの気持ちがわかる。
と同時に桜が興奮する気持ちもわかってしまう。

そもそも桜と桔梗はカズマに嫉妬はしないんですね。
2人の共有としてカズマをペットのようにかわいいと思う。
桜と桔梗の間での愛情と、それぞれのカズマへの愛情は別物ということでいいのかな。
その辺が変わってくるのか、仲良く共有する形になるのか。

単純な三角関係、3Pではなく、許し、試し、興奮、快感…と愛情がどう絡まっていくのか、その描かれ方がおもしろいです。
下巻楽しみです。

0

人を選ぶけれど癖に刺さる設定あり

時羽先生が描かれる、人の心の中にある薄暗い感情の描き方が好きです。
ダークでディープな共依存が非常に印象的。
誰も彼もがどろどろぐるぐるとしていて、内容的にもプレイの数々的にもかなり人を選ぶ作品だとは思うのだけれど、そのどろどろ部分に惹かれるものありな作品でした。
タイトルがまた上手いんですよね。
癖に刺さる人にはザクザク刺さりそう。

桜と桔梗とカズマ。同じ中学で学生生活を送った仲が良かった3人の再会もの。
1人が2人になってから3人になった2人と、1人が3人になった1人。
主人公であるカズマが3人でいることに執着をし、中学時代にやってしまった裏切りをきっかけにして進んでいく「ふくしゅう」の物語。
1人、2人、3人と、人が増える毎に複雑な感情が渦巻いていく。
それぞれ形が異なる歪な器の集まりというか、3人ともなにかしらすごく歪んでいるんです。
視点が切り替わる度に見える執着と欲がなんとも味わい深くて読み応えありでした。
まだ彼らの歪なトライアングルの行く末が分からないので上巻のみだとこちらの評価かなと思いますが、下巻ではどんな結末を迎えるのかが楽しみです。

個人的には、受ける側しか知らなかった者が攻める側を知った瞬間がたまらなく良くてですね…
前も後ろも知ってしまった桔梗の設定がとってもおいしかったです。癖を刺激される萌えでした。

0

三者三様の感情の揺れ動きに注目です。絵も素敵

本屋で見つけて表紙が爆イケだったので即買いしました。
おーー復讐モノだ…。えっちです。

やっと仲良くなれたのに、ふたりが自分に隠れて付き合っているのを知り、疎外感に苛まれ、黒板にふたりがゲイだということを落書きしてしまうカズマ(受け)。クソカスな行動なんですがこの受けはただの小心者で、クズ受けというわけでもなく、自分のやったことにずっとうしろめたさを感じている受けです。
卒業してからの、再開。そしてふたりからの復讐。うしろめたさ故、甘んじて受け入れるカズマ。……ウーーーン!いいですね!ちょっと可哀想ですが…。

ハードプレイなので好みがわかれそうですがエロエロなので満足。

表紙の金髪くんが吉祥くんといって、もともと不安定なところもあったのですが、カズマのあのうらぎりに深く傷ついてヤンデレへと変貌していく総攻めです。試し行為がすごくて精神的にもろいです。カズマのことも攻めますが、恋人の桔梗くんに対しても結構手ひどく攻めてるので萌えますね。桔梗は桔梗で自分の立場に悦っているのでこの子もかなり不安定…。感情も関係もセックスもどろグチャの3Pが見たい方におすすめです。

0

面白いタイトル

面白いタイトルですね。
ひらがなにすることによってダブルミーニングが2回効いているように思います。
復讐と復習、溶けないと解けない。

第一話を読むと、ひょっとしてアンソロの読み切りから始まったのかな?という印象を持つくらい、これで終わってもよい程きれいにまとまっています。
仲の良い二人の同級生(中学生)に憧れるカズマ。その二人に声をかけてもらい、とても嬉しかった。でも、3人で仲良く鳴ったのに、二人がつきあっていると知って。。

卒業式に最悪の形で二人を裏切ったカズマは、その後自分がゲイだと悟り、ふらっと訪れたゲイバーで二人に再会する。
おしおきという形でひどくされるカズマ、という設定の3Pものです。

上巻では、昔二人を裏切ったカズマが、再び信頼を取り戻すためにとことん陵辱されるというストーリーです。
このレーベルなのでHはたっぷり。1話のアイデアからひっぱった印象はあるものの、その後の展開で、ゆがんだ愛情を示す桜と、桜を愛するが故に桜とカズマの主従関係をサポートする優しい桔梗というキャラ付けがはっきりしてきます。

同じレーベルで、3Pといえばチョコストロベリーバニラを思い出しますが、そこにもあった、桜の留守に桔梗がカズマとHするという抜け駆けっぽいエピソードがあり、こういうところは個人的にはぐっときますね。

(下巻のレビューにつづく)

0

復讐

病み展開が続くので、素直に楽しめる作品ではない
ではないんだけど
こういう作品て中々無いんだよなぁと思うのも事実。
そっちが受か、からの調教プレイがね
桔梗さんのラストのセリフじゃないが
そっちの気持ちもわかるって感想が強い
二人だけの時は同じように試されて調教された身体
慣れないタチ、サンドイッチ
そういう面もまた燃えでした(*´艸`*)ふふ
見た目ガッツリ攻なのに受やってたていうの
ベタでも好きです
喘ぎすぎないのがまたイイ


中学時代、クラスに馴染めなかった受を救ってくれた
親友、だったモノ
自分勝手な暴走でやってはいけないことをした
後に、自分も同類であり。後悔もひとしお
忘れられないまま月日はながれた
そしてまた再会する
縋るばかりの関係がうまくまとまるといいな

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