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「ホームドラマ」という作品のスピンオフのようです。知らずに読みましたが、所々に本編のエピソードやカップルの話が出てきて、そちらを読んでいないとアレっというところはあります。しかし、お話自体は独立しているので、あくまでもより楽しむには、というぐらいだと思います。
さて、この作品のカップルは、元SATのエリート隊員と、美形公安課長という上司部下でした。
攻めの後藤は堅物、一方の風間はボンボンだが父と折り合いが悪く公安の仕事に就いた、という設定。
二人とも、今ひとつキャラが固まっていない印象で、乗り切れませんでした。堅物ワンコが手だれにいいようにされている、という程でもないし、風間も公安らしく心情の機微に敏いのかと思いきや、仕事中にいきなり後藤にキスしたりで職務?という場面があり、なかなかキャラが掴めませんでした。
後藤も鍛え上げているのに公安に来てストレスはないのかなとか、そういうことばかりが気になってしまいました。
しいら作品で期待したのですが、ちょっと残念。
「ホームドラマ」に少し登場してた、女性恐怖症で大食漢の警視庁公安部・後藤が主人公となるスピンオフ作品です。
視点は、後藤の上司である美しきキャリア警視・風間(ゲイ)。
特殊部隊SATの隊員として実戦をしていた後藤にいつ目をつけたのかその辺は曖昧ながら、風間は公安の国際テロリストの摘発業務に引き抜きをかけ、後藤を部下にします。
本作は、スピン元の「ホームドラマ」に対してほのぼのした部分は少なく、爆弾テロを起こそうとしている外国人のアジトを監視したり、実際に摘発したり、という「警察モノ」としての緊迫感がかなりあります。
その緊迫感を全く損なわずになんかヘンな設定が紛れ込むのは剛しいら先生の企みなのでしょうか?
例えば…
後藤がかつて結婚まで考えた相手が、性転換した男子校の同級生だったとか。(後藤は彼女が実は同級生だった事に気付かず。)
それを調べ済みで、後藤がニューハーフ好きだと思い込んで捜査でわざわざ女装する風間とか。
よく考えるとヘンな設定ですよね。クスッと笑えるというか。
ともかく後藤と風間は秘密の恋人になり、さくっと2年経ちます。
後半、風間は警察内部の権力闘争?やっかみ?で部署の分担が国内の産業スパイに変更になり、やる気を無くして引退しようかな、などと言い出す。風間の能力を知る後藤はそんな風間の弱気に怒ります。『一緒に戦える男が欲しい。風間さんだってそうだろ?』と。
そんな時、微生物開発に絡む製薬会社の合併パーティでの警護を行う事に。そのパーティになぜか「ホームドラマ」の八千草、真々田、空汰の3人も出席していました。
そのパーティで空汰と開発者の子供の2人が誘拐される、という事件が起き。
そこから犯人との対決シーンなど、かなり緊迫感もありのアクションあり、死を覚悟して人質をかって出る風間のかっこよさ、絶対に風間を守るという後藤のかっこよさ、もあり。
事件の後、ますます深く結びつく後藤と風間でした。
この終盤の後藤のスナイパー姿がかっこいいので、星一つ増で「萌x2」で。
「ショコラ文庫創刊1周年記念ショートブック全員サービス」
に応募するため、購入しました。
表紙をめくってみるとカラー口絵が……。
私には少し刺激が強いようです…。
お互いに不器用ながらも、お互いに守り合っているのが良いなと思いました。
どちらも男らしくて良かったです。
今回の評価は「中立」です。
物語もキャラクターも、設定は一つ一つは良かったのですが、
何故か今一つ私の心に響いてきませんでした。
萌える所も確かにありますが、読み終わった後に、
「もしフェアや特典などが無かったら新刊で買いたいとは思わない」
と思ってしまったので、この評価にしました。
美人上司が年下わんこを餌付けする話。
このわんこが非常に優秀な部下で、仕事には私情や恋愛を持ち込みたくないと思っていたスーパー上司・風間が女装したり、料理したりと、つい一生懸命気を惹こうとしちゃうの。
広義の襲い受けパターンだけど、風間が実に雄らしい男で、欲望が前向き。
対する後藤も、恋愛感情に疎いようでいて、一度着いた火は派手に燃え上がっては見えないけれど、沸々と一途に熱を持ち続けている。
こんな二人がサスペンスドラマの主人公のように、事件の中に身を置いて、生き生きと活躍するのが、単純に事件物としても格好いいし、恋愛の駆け引きも面白い。
安心して楽しめるエンターテインメントでした。
前作のホームドラマで下半身のだらしないドクターの友人で
大柄で朴訥なイメージのあった後藤が主役のスピンオフです。
前作では既に公安の人間になっていた攻め様ですが今作は
公安に行く前の攻め様がどんな理由で公安に行ったのか
そして攻め様の女性が苦手なびっくり原因が分かる内容で
かなり面白かったですね。
そして美貌の上司の受け様、押せ押せな感じで誘惑してるかと
思えば、意外にヘタレ部分もあったりとプライドが高いくせに
心配性で、甘えたいのに素直になれなかったりと複雑な受け様
そんな二人の不器用な恋人関係と事件とを組み合わせたなかなか
ハードなストーリーになっていました。
まさしくサスペンスドラマの主人公のような二人にドキドキします。
恋愛的な部分で言えば、進んでるようで実は後半まで
ダラダラした感じの付き合いみたいな感じに見えます。
それはひとえに、攻め様の朴訥で真面目過ぎる人間性ですね。
情熱的に一気に燃え上がる恋愛じゃなくて着実に少しずつ
互いの距離を見極めながら近づいている感じでしょうか。
攻め様の強靭な強さに惹かれちゃう内容でした。
そして・・・
おまけの可愛いショートでメロメロに癒されるんです。
前作の主人公のお子様で空汰君が可愛い言い回しでお絵かき披露。
攻め様の名前の後藤と言えないおとーさん発言も可愛いです。
是非成長した姿を見てみたいものですね。