入学早々、裸の男に拉致されて!!

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表題作裸のシェイクスピア

孫左近玲,26歳,常日頃全裸の劇団「Voer」主催者
園田航汰,性癖に悩みながら島から上京した大学1年

その他の収録作品

  • 恋の名言は馬鹿にできない

あらすじ

「俺は絶対ゲイじゃない!!」
 島育ちの航汰が昔から好きになるのは男ばかり。都会の大学でかわいい女の子と出会えば気持ちも変わると思っていたのに、入学早々出会ったのは、全裸で校内を歩き回る変わり者の天才演出家・孫左近だった。彼は航汰を見るなり不遜な態度で「お前は俺のためにここへ来た」と言い放ち、そのまま自分の主宰する演劇部に拉致してしまうのだが!? オレ様演出家×ウブな大学生の演劇ラブライフ!

(出版社より)

作品情報

作品名
裸のシェイクスピア
著者
四ノ宮慶 
イラスト
鈴本廃 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048861588
3.2

(15)

(4)

萌々

(2)

(4)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
43
評価数
15
平均
3.2 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数2

裸族はわいせつ物陳列罪ですwww

やんちゃで、ちょっと悩んでる少年が主人公というイメージの四宮作品ですが、今回も悩んでる主人公だけどめっさ明るいコメディ仕立てでした♪
何だか新鮮な感じで、初々しいお話な感じがして、新しい四宮さんのまた別の一面を見せてくれたみたいです。
受けちゃんは自分が男を好きになる性癖が認められなくて、ちょっとあがいている、ごくごく普通の元気のよい子だと思いますが、テンパると方言が飛び出すのがとってもいい味出てますv
対して攻め様、裸族でしかも校内!?公道などでも!?そんなはちゃめちゃな設定に、アリエネーなんだけどそれはまあよしとして、とっても情熱的な人ではあるなという印象です。

主人公の航太は中学の時に幼馴染への恋を自覚してから高校の時も男性をいいなと思ってしまい、これは島出身であることの世間の狭さからの勘違いだといい聞かせ、都会に出て女子と恋愛するんだ!と東京の大学に入学します。
しかし、新入生へのサークル勧誘の場で上半身裸の”シェイクスピア”と呼ばれる男に「運命の出会いだ!お前はオレのものだ!」と言い切られ演劇サークルに連れて来られてしまいます。
彼は基本ッスッポンポンの、でも演劇界ではとても注目されている孫左近という8年も大学にいる学生で、航太を主役にした舞台を上演したいというのです。
しつこい孫左近から逃げる航太ですが、ちょっといいなと思っている同級になった女子がそのサークルにいることから「うん」と入部の返事をしてしまう。

でもね、航太も実は孫左近と出会った時に実はときめいているんです。
だけどそれを認めたくない気持ちからと、孫左近の航太を説得する言葉にふらふら~とはして傾いてもいるんです。
孫左近の情熱と、部員の情熱を知るに航太もそれなりに頑張ろうとするんだけど、孫左近は厳しくて。
航太が、孫左近を好きな気持ちと、ゲイを認めたくない気持ちの葛藤が、演劇に出てしまって、どうしても演劇に集中することができない。
航太が、孫左近の言葉にすごく左右されているのがまるわかりなんですw
彼の演劇にかける情熱の言葉を自分への特別な愛情への言葉と同等に受け取っているために起きる、航太の反抗がそうですよね♪
本人が初心すぎて(なにしろちゃんとした恋愛もキスもエッチもしたことないからwww)でも、何だかその浮き沈みわかるなーっていう感じです。
部員の皆が孫左近について語ってくれていても、航太が自分の私情と切り離して考えることができないっていうのがミソかも。

それにしても、孫左近も本当は後になれば、ヒントが入った発言をしてるんですよねv
物語の中で、一体彼はどうなんだろう?って思ってたんですが、よくよく考えれば・・・
まんまと、航太に同化した為に一本とられたぜ(笑)

裸族に萌えるかっていうとそうでもなくて、意外に部員同様、航太同様、物語が進むと全裸もきになりませんね(爆)
きっと一歩引いてまっぱで演劇指導してる姿とか走る姿を想像すると笑っちゃえるかも?
ドタバタしながらも、何だか結構健全な(全裸で健全?)学生ラブコメの雰囲気は充満していたので、それなりに楽しかったですよv

1

裸族には萌えなかったな

大学内でいつも全裸でかっ歩する攻めさまです
かなりとんでも攻め様でしたねぇ~日常大学で過ごしてる時に
いつもマッパなんですよ?全てオールフル全裸なんです!
26才で劇団に命かけてるから留年してる情熱家&演劇界でも
かなり有名で商業ベースにも参加してるすごい人なんですが
何も知らない受け様にとってはまさに裸族の変態さん以外には
考えられないし、入学早々運命だと攫われ強引に演劇の主役に
抜擢され、お前の為の作品だと言われても当然納得出来るはずも
ないわけで、強引に言われて頷いたものの演劇の素人でまして
変態裸族に関わり合いたくなくて逃げ惑う受け様なんです。
そして逃げる理由にはもう一つ、受け様は2度人を好きになった
事があるのですが、どちらも同性で、何かの間違いだと思い
上京して素敵な彼女を見つけて自分はゲイではないと安心したい。
しかし、変態の攻め様にときめいてしまった自分に動揺し
余計に捕まらないように逃げていましたが捕まってしまい
嫌々ながら参加する事になってしまうのです。
そこからはハードなレッスンになっていき、負けず嫌いも発揮して
頑張る受け様ですが主役の役は女役で、ラブシーンもあるのですが
受け様はどうしても演技でも出来ないと苦悩するのです。
その度に自信を無くして辞めたいと・・・
ただ受け様も周りの先輩たちに励まされるのですが既に攻め様を
好きになってる事に気が付いて受け様は攻め様の舞台の為だけに
必要だみたいな感じに深く傷ついていき、演技も出来なくなる。
そしてキレてしまった受け様は出来ないと逃げ出すのだが
攻め様につかまり個人指導を受ける、そして攻め様相手に主人公の
気持ちを理解して、思いは叶わなくても攻め様の為に1度だけ
舞台を務めようと・・・・
そして舞台は大成功して、受け様は今度こそやめる事に決める。
しかし攻め様はこれからも受け様にあった舞台を作ると・・・
受け様は再度キレますが、今度は攻め様が舞台中は恋愛禁止だと
言った事を言い出し、攻め様の気持ちが解るだろうと言われるが
初心な受け様には通じない、そして真摯な告白をする攻め様
でも、物言いは結構傲慢俺様系でしたが二人は相愛になります。
かなりドタバタ感があるコミカル&青春的なストーリーです。
受け様の可愛い方言もなにやら味があって良かったですね。
ショートは、「恋の名言は馬鹿にできない」で
攻め様の受け様へ出会ったところからの熱い思いが赤裸々に・・・
でも、やっぱり裸族って萌えないかも、野性的ではありますけどね。

2

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