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表題作愛人関係 初恋

高島一成
多数の店を持つ実業家
各務智之
過去のある高島の愛人

その他の収録作品

  • 恋人関係
  • あとがき

あらすじ

過去の罪を償うために高島一成の愛人となった智之は、どこへ出かけるかも、何を話すのかさえも、彼に支配された日々を送るようになっていた。でも、それが自分が一成に出来る唯一のことだから… そう思っていた。けれど、智之に苛立ちをぶつけながらも苦しむ一成の姿に、智之はある決意をする。憎しみと愛情に囚われ、身動きがとれなくなったふたりの想いは──!?

作品情報

作品名
愛人関係 初恋
著者
椎崎夕 
イラスト
水名瀬雅良 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
愛人関係
発売日
ISBN
9784813012504
3.9

(21)

(6)

萌々

(9)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
80
評価数
21
平均
3.9 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数6

読んで損はない!!めっちゃ面白かった!


3作目。
初っ端から攻めがぶっ壊れてます。愛人だからと、受けのことなんて考えずに抱き潰すし、束縛が強くて、仕事場でスタッフと話すだけで受けに詰め寄ったりします。
そのくせ自分は女を家に連れて帰り、そのまま受けの前で致そうします(未遂で終わりますが)
やる事めちゃくちゃ。攻めも根っからの鬼畜という訳でもないので、段々と不眠がひどくなり心身ともに疲弊していきます。
受けは受けで自分が悪いから、そして何より攻めが好きだからと攻めのそばにいようとします。

ここら辺の描写が本当に丁寧で、胸が痛く切なくなりました。
攻めはどうしようもないクズではあるんですが、苦しんでいるのがわかるので受けと同様嫌いになれない…笑

これ以上攻めといては攻めが壊れてしまうと気づいた受けは、攻めからもおばあちゃんからも離れることを決めます。

受けとおばあちゃんの件は感動して思わず泣いてしまいました。みんな悪くなくて、だからこそすれ違ったりしてしまったんですねぇ。

攻めと受けの再会シーン。え、まさかこのままくっつかないで終わるのか??と思ってからの受けの勇気にめちゃくちゃ感動しました。

3部作とあって心理描写か丁寧で読み応えありました。
唯一言うとすれば、くっついた後のラブラブパートがもっと見たい!って事ぐらいでしょうか。
めちゃくちゃ面白かったです!

0

セカンドラブを期待した

シリーズを読み始めた時から、事故の責任は智之だけにあるのか、子供に責任を押し付ける大人達はどうなのか、ずっと悶々とイライラした。
特に高島は子供のうちはともかく、大人になってもまだ智之のせいだと考えるなんて、生野も言っていたけど、智之の罪悪感につけこんだ腹いせで、智之の覚悟を利用した身勝手な八つ当たり。
高島は登場シーンから胡散臭く身勝手で不安定で、最後まで好きになれなかった。
BLはハッピーエンドが好きで読んでるけど、この作品の2人に関してはすっぱり別れて、智之は新しい恋人を作り祖母や兄に紹介するようなラストが欲しかった。
読みながら終始イライラしたけど、その分のめり込んだので、読み終わってしまったことがなんか寂しい。

1

杉原パターンを3冊かけて終了。

椎崎作品のパターンをしっかりと踏襲しています。
好き嫌いがわかれると思うんですが、椎崎パターンが好きな
私は3冊かけて椎崎世界を読むことができて幸せでした。


"受けがぐるぐる余計なことを悩んだ挙句に逆ギレ告白or失踪"
は杉原黄金パターン!
それでも一緒にいたいと押した受けの強さも立派なパターンです。
その受けの強さにいつの時点で攻めが気づくことができるか
(今回は最後の最後でした)というのも椎崎作品を読んでいくときの
楽しみです。



まず受け智之。
過去に許せない罪をおかしていることに起因して、かなり
自虐的な性格です。
自分が譲れば…自分が我慢すれば…控えめに生きて、周囲の
人のことを優先するべきだというかたくなな心。
そのくせ最後は計画失踪。
一成のことを思いやるあまりの失踪と言えば聞こえはいいけど
ひく方向でしか行動を考えることができないネガティブさは
背負っている罪の重さのせいだけではないようにも思えます。




そして攻め一成。
智之のことが好きで好きでしかたないのに素直に言えない人。
智之が過去におかした罪のせいで悲惨な子供時代をすごしたのに
肝心の智之は普通に生きていた(と思い込んでいる)のが許せず
ちょっかいを出し始めたのに、気づけば好きになってしまい、
許せない気持ちと好きな気持ちがせめぎあって自分の心を
コントロールできなくなってしまう。
智之が計画失踪してはじめて素直に好きと認めたけど時すでに
遅く、智之は手の届かないところへ。
1年半後に偶然が手伝って電話越しに会話、居場所を推測して
まちぶせて出会うものの、強引に手を伸ばすこともできない。。。。




智之、一成のそれぞれの気持ちとスタートとなった罪が絡まって
なかなか歩み寄れないもどかしさ、結局は忘れることのできない
罪をふたりで抱えて生きていくことになります。
その経緯がとても丁寧に(3冊かけてw)書いてあって満足でした。
その後の「恋人関係」では一成が自分のしてきたことで智之を
傷つけてきたせいで手を出すことができず、ここぞというときの
押しの強さを持つ受けのおかげでまた身体を重ねることが
できたというお話。
1冊を通してラブさがあまりなかったので萌えx2評価。

5

いきなりコレから読み始めてしまった

愛人関係ってシリーズものだったんですね…。いきなりこの最終編から読み始めてしまった。
でも、面白かったですよ。

BLという枠にはまらず、人と人との関係、あるいはある種の「原罪」めいたストーリー展開に引きこまれて、結局、一気読みしてしまいました。
智之の自虐的ともいえるトラウマへのこだわり、自罰的な思いには途中、正直かなーりイラッときましたw わかりやすくいえば、「過去の過失をいつまでもひきずってんじゃねぇ!」とw
ただ、自分のせいで他人が不幸になったという「自罰性」は多かれ少なかれ誰にでもあるものでそれが不思議な共感を覚えました
(ゆえにイラッとくるのでもありましょう)
智之と一成の関係が単に相手を攻撃的に傷つけあう関係ではなく、自分の存在そのものが相手を傷つけているという罪悪感によってさらに自分が傷ついていくという複雑なものだったので、いったいどうやってその絡みに絡まってしまった関係を克服するのか、のストーリーテリングに引きずられます。
また、智之と祖母の関係も、お互い無理をしたり遠慮したり、自分は相手になにもしてあげられないという諦め感からこじれているため、祖母との和解も見所のひとつでしょう。

ひとつだけ残念な点があるとすれば、最後はハッピーエンドとなるわけですが、その前後の心理のゆらぎみたいなものをもっと細かく丁寧に書いてほしかった。

3

傷つけあう関係に終止符を

シリーズ3作目の完結篇になる今回のお話、泥沼に嵌ったように
愛人関係を続ける二人なんですが、3作目でいよいよ攻め様の方が
精神的に壊れてくる感じでお話が進んでいきます。
前作まではあまりに受け様が可哀そうで子供時分の責任なんて
ある訳ないと思いつつ読んだ作品ですが今回はラストで救われる
関係になっていたのでほっとして読み進める事が出来ましたね。

憎みながらも、自分が言いがかりに近い八つ当たりの感情で
受け様を虐げているのを自覚してる攻め様。
でもいつの間にか憎しみ以外の感情で受け様を縛るようになる
せもそれは自分自身でも許すことが出来ない思いなんです。
そしてそんな思いに悩み苦しみながらも受け様を手放せない
そして攻め様はどんどん追いつめられていくんです。
受け様は攻め様のどんな扱いも甘んじて受ける事が自分に出来る
償いだと、そしてどんなに憎まれても攻め様を好きな気持ちが
あるから、自分から離れる事なんて考えられない。
でも攻め様が自分が傍にいる事でどんどん追いつめられ逆に
精神的に不安定になる事に気づき離れる事を決める。

それと同時に自分がいる事で祖母も攻め様と同じように傷ついて
いると考え、何もかも捨てて自分の過去を知る事のない場所で
生きていくことに・・・
そして2年近くの歳月が流れた時に運命が再び動き出すんです。
初めは祖母が意識不明で倒れた事をきっかけに受け様が知らされて
いなかった事実が弁護士と兄によって知る事になります。
知らない間に自分は守られていたことを、そして自分とは違う
立場で苦しみ悩んでいた者たちがいる事をあらためて知る。

そして攻め様との再会、そこでも受け様の知らなかった事を
攻め様に知らされる、二人の間に起こった数々の出来事は
決して消えないけれど、それでも互いに求めあう心は止まらない。
設定がシリアスなので、これ以上のハッピーな展開は無いと
言う感じのラストだったと思います。

書下ろし部分は愛人関係から新しい関係にスタートするお話です。
もう1度初めからやり直す二人の不器用でちょっぴり臆病な
それでも心が温かくなるようなストーリーになっていました。

2

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