• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作こい、こわれ

前原,トップ営業マンで融の指導役 
田阪融,24歳,中途採用の新人営業マン

その他の収録作品

  • 初恋
  • あとがき

あらすじ

新しく配属された営業部で融の指導担当者になったのは、部内でも仕事はできるが、他人に興味がなくドライと噂の前原だった。配属初日に前原とその恋人の別れ話をたまたま目にしたことから、前原に苦手意識を持った融は、なにをやってもうまくいかなかった。一方、前原も融を警戒し、冷淡な態度で接していた。けれど、一緒に働くうちに誤解がとけ、いつしか融は前原のお気に入りとして知られるようになる。融もまた自分のなかで苦しくなるような想いが生まれたのを知るのだが……

作品情報

作品名
こい、こわれ
著者
椎崎夕 
イラスト
ゆき林檎 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813013037
3.3

(39)

(4)

萌々

(18)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
6
得点
125
評価数
39
平均
3.3 / 5
神率
10.3%

レビュー投稿数6

こい、こわれ、というほどでもなかったけれど

表紙から感じるほど、痛々しい話ではありませんでした。評価がまんべんなく散らばってて面白いですね。

真面目な受くんと、寡黙な攻さんと、当て馬的軽めのイケメンが出てくるのは、割りといつも通りというか。そこにすれ違いと、お仕事に関するあれこれと、過去のごたごたと、予想通りな感じなのですが楽しく読みました。(私はこの方の描かれるパターンが好きなのです)

攻さんはいつもよりスパッとした性格で、攻様って感じじゃないところが好みでした。受の融くんは社会人だけあって、いつも描かれる主人公よりも思い詰めてなかったように感じました。そのせいか、読んでいて全体的にあっさり目に思えましたが、私には程よいバランスでした。

7

どうしてセフレなんだ。恋人じゃまずいのか?

縁があって読む機会にあった本。
椎崎夕さんの作品はまだ数作しか読んだことないですが、
これが1番好きかも。

受けさんの融が、攻めさんの前原とキーマンの三橋の別れ話をしてるという
間の悪いところに出くわすシーンから始まり。
出会いが出会いなだけに、最初は警戒心大な前原に対して
融自身もトラウマを抱えながら奮闘していく前半。
2人のお互いに対する態度の誤解が解け、仲の良い先輩後輩として
徐々に打ち解けていく中盤。
恋心に気付きながらも三橋と前原を応援することで身を引こうとする融に
嫌われ避けられていると誤解して気まずくなる前原、な後半。

『こい、こわれ』って、漢字を当て嵌めたらどれなんだろう?と悩みましたが
こう振り返ってみると、『恋い、恋われ』が自分の中ではぴったりで。
なんだかんだ経験しながらも、融も前原もお互いが初恋なんですよね。
自分から求めることを知らなかった融。
欲しいと思った事がない不器用な前原。
そんな2人がお互いに成長していく過程が好きでした。

個人的には
三橋の幸せも見届けたくなるほどに好きなキャラだったので
三橋のスピンオフが読みたいです。

5

初読み作家さんです


あらすじと試し読みを読んで面白そうだと思ったので買ってみました。
個人的に、攻めの前原みたいなキャラ(無愛想だけど恋人にはぞっこん、みたいな感じ)が好みなので楽しく読みました。

受けの元カノとその結婚相手が登場しますが、割と本気で読者をイライラさせるほどの存在感があった気がしました笑
受けの流されやすい性格とそれを分かった上で来るもの拒まずな態度のせいももちろんありますが……。

レビューを書いてる方が何人かおっしゃってますが、当て馬的存在で出てきた三橋が普通にいいキャラしてるので、スピンオフで幸せになってくれることをつい期待してしまいます。

1

受けの良さが伝わりづらい

前の会社で人間関係のトラブルに巻き込まれ、別の会社に転職した田坂(受け)。営業に配属され、教育係になった前原(攻め)は、その直前に男との別れ話をしているところを偶然目撃してしまった相手だった。見られたシーンのせいか、田坂を警戒しているらしい前原だったが、やがて誤解も解けて気安く構ってもらえるようになる。しかし前の会社でのトラブルにまたも巻き込まれ…。


困ったちゃんによくよく引っかかる受けです。こう人間関係のトラブルを起こしてばかりだと、さすがに本人にも問題あるんじゃないかな、という気になってくるのが痛い。元カノに粘着され、元カノの婚約者にも粘着され、新たな会社に同時に入った同期の困ったちゃんには絡まれ…。
そもそも言葉が足りなすぎでした。言おうとした言葉を飲み込んではいちいちトラブルに巻き込まれるので、この人わざとやってるんじゃなかろうかという疑念まで浮かんでしまいました。
攻めは大人びてしっかりしているキャラ、という設定らしいのですが、実際はかなりお子さまです。受けの表情から受けの状態を感じる能力に長けすぎているので、この人超能力でもあるのかと思ってしまった。
まあでも、攻めと受けとの恋愛はなかなか切なくてよかったです。当て馬というか、攻めが別れ話をしていた元カレさんが割といいキャラで、なんでこの人じゃダメで受けならよかったんだろう、と不思議でした。

あとイラストがゆき林檎さんだったのですが、キャラのイラストがなぜか小太りに見えてしまって、ぽっちゃりキャラ設定なのかと思ってしまいました。特に口絵カラーの攻めがすごいぽっちゃりでした。あごの肉付きがすごいし、肩や二の腕もむっちりしてるし。もうちょっとスレンダーだとよかったな…。

7

一味足りない

新書サイズ2段組の本で文章量としては十分なのに、何か物足りない。タイトルのような「こい、こわれる」感じが2人から伝わってこないせいだろうか。それとも当て馬になるキャラがいい味を出し過ぎているからなのか。少し主題もぼやけているようにも感じます。
この作家様は、どちらかというと攻めの執着心を書いた作品の方が面白いような気がします。その方が作品に引き込む力が強いと感じます。次作には執着心の強い攻めを期待したいです。

4

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP