超ケダモノ男子×草食系男子のあぶないラブ・バトル!

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表題作恋する虎はキスをする

来栖アキ 大学1年・男嫌い、金持ちの息子
國場敏明 大学3年生

同時収録作品彼が花嫁

沖方 亮(デザイナーを目指す専門学校生)
美月 要(縫製専門学校生)

その他の収録作品

  • 夜のお勉強

あらすじ

貧乏な大学3年生、國場敏明は大学1年生で男嫌いの御曹司、来栖アキの家庭教師になった。そんなアキの部屋で同居することになってしまい…!?

作品情報

作品名
恋する虎はキスをする
著者
佳門サエコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
角川書店
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041201121
3.3

(28)

(1)

萌々

(12)

(11)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
89
評価数
28
平均
3.3 / 5
神率
3.6%

レビュー投稿数11

ラブバトル!

男が嫌いなワガママお坊ちゃまに振り回される、大学主席の頭脳を持つ貧乏学生の、ケダモノ男子と草食男子の恋のお話です。

國場が頼まれた家庭教師の相手は、有名メーカーの御曹司でロシア人とのクォーターで女好きケダモノと噂される来栖でした。おまけに、男が大っ嫌いで。
断りたいけど、お金のためにやるしかない國場に、案の定生意気な態度の来栖。そんな来栖に、國場は辞めるのを覚悟して、殴って怒ります。
そんな態度を取っても約束を果たす國場に、来栖も心を許していきます。

それからの来栖の、國場を手に入れようとする姿が、ケダモノっぽくて良かったです。昔の遊び相手から國場を守って、國場への想いをはっきりと言った時には、カッコ良くてキュンとなります。國場のために、一生懸命自分を変えようとした姿にもジンとくるし。
國場も、自分にだけ懐く来栖が可愛くなってきます。ちょっと素直になるのが遅いとモンモンとなる時もあったけど、意外と男らしくて好きです。特に、来栖が悪口を言われた時にかばったところで、キュンとなります。

加門さんの作品の中ではエロさが少ないけど、たまには内容重視なこういうのもイイなと思える1冊です。

3

虎は結局てのひらで転がされる

佳門サエコさん熱(少しだけ)再び。
相変わらず綺麗な表紙に惹かれ、購入。

表題作は2011年に連載されていた作品とのことですが、この辺りくらいからなのか設定的にそうさせたのか、受けの顔も攻めの顔に寄せている感じがします。
何て言うか、男っぽさを増したような。
それ以前までは多分、確実な違いみたいな描き分け(瞳の大きさは勿論、顔の輪郭、パーツのバランスetc)をされていたんじゃないかと思うのですが、こちらとか、来月発売されるコミックスのものとかは、割と受けも攻めも男性的な表情だと思うのです。
前の描き分けも可愛くて好きですが、こちらも大好きですね、お上手だなぁと。


◆『恋する虎はキスをする』『夜のお勉強』(描き下ろし)
勤勉貧乏学生で学部きっての秀才・國場は、友人の森岡に頼まれ家庭教師のバイトを引き受ける。
その相手と言うのが、金と女があれば世渡り出来ると思って居るイカレた男・来栖。
高額バイトを引き受けたけれど、来栖は男が苦手だと言い――と進んでいきます。

私、佳門さんの攻めの男性の「攻めてやる!」という顔付が大好きです(笑)
いや、その致すシーンがというよりも、こう、肉食感たっぷりで抑えきれていない感じがタマラナイ。
そして今回の年上受け・國場は、そんな来栖のダダ漏れている肉食な眼差しから逃げない姿勢というのにも惹きつけられました。

國場にお金が必要な理由がしっかりあって、来栖が男性を苦手な理由もしっかりあって。
この2つがストーリー中にも軸になっていてとても分かり易かったんですけど、何故だろう、時折唐突感が否めない時があるんですよね。
「来栖の弟突如現る!」とか「来栖のモトカノ?奇行に走る」とか……。
唐突感というか、詰め込みたいものが多いのかなぁ、と。
どちらもそんなに深くは掘り下げないから、活かしきれていない中途半端な後口が残ってしまいました。
(二人の絆と気持ちが深まる為ならどちらか一方をもう少しやっても良かったんじゃ…という希望も含まれますが)

しかし、まるで百獣王のような来栖が、真っ向から向かってくる國場に頭が上がらない様子にはキュン♡
佳門さんの何が好きって、私的には致すシーンの汁感も外せません。
汗もそうですが、唾液によっていやらしさを際立たせるのがお上手…さぁもう一度ページをめくろうかな(笑)

ラストは描き下ろし『夜のお勉強』。
こちらは来栖目線で、しーっかり致すシーンが描かれています♪
……が、結局は場数をこなしている来栖の方が振り回されちゃう、という。
かわいそうな虎がココにいますよー♪


◆『彼が花嫁』
服飾専門学校の生徒同士のお話。
デザイン科の沖方はあまりやる気のない男。そんな彼にやる気を出させたい縫製科の美月は――と進んでいきます。
いいですねぇ、たまーにこういう、佳門さんのぶっ飛んだ系、好きです(笑)
あとがきにも書かれていますが、「似合わない花嫁姿」が正にそうで、でもドレスのフリルから覗く腿と股間が妙ないやらしさを感じさせます。
……あれは……うん、沖方、そうなりますよね(笑)
読み切りで短めですが、こういう思い切った感じも好きなので良かったです。


最近私の中での佳門さんが再ブレイクしかけているので、濃厚とまではいきませんが中々満足出来た1冊でした♪

0

海老って高いよね

勉強は出来るけれど、貧乏な法学部3回生の國場。
女遊びには長けているけれど、勉強はからきしダメな金持ちの1回生・来栖。
正反対の2人が恋に落ちるまでを描いた、逆マイフェアレディです。

國場が友人から紹介された高額バイトは、お金で入学したともっぱらの噂の来栖が進級するための家庭教師でした。
男嫌いで女たらし、金で買えるものに労力は払わないという國場に苛立ちつつも、アパートの家賃は既に2ヶ月滞納中で、背に腹は変えられない状況に腹を括ります。

誰にも手をつけられない猛獣をしつける/手懐けるというパターンは『発情アニマル』(2010)でも見られましたが、あっちの野獣よりも一癖も二癖もあるのが来栖。
男嫌いになった理由は、「男は裏切る」から。
女たらしになったのは、「女は金と顔だけで分かりやすい」から。
こう見ると、結局女は好きというわけでもなくて、ただ人間不信なんですよね。
その状態から心の扉をこじ開けつつ、勉強も教えつつ、という苦行です。

真っ直ぐで嘘のない國場に、結構早い段階で来栖が執着心を抱き始めるので、受けが先に落ちてもだもだするパターンより読みやすいです。
初め感じる独占欲に戸惑いながら、どうやって言いなりにならない國場にやきもきするイケメンを見るのは楽しい。
母子家庭で、母に楽をさせたいということだけ考えて勉強だけをしてきた國場は、誰かに甘えることも、自分の気持ち向き合うこともしてこなかったから、自分に芽生えた感情が何なのかをはっきりさせるの怖がる辺りの心理描写も巧い。

ただ、肝心の部分はぼかしたままなんです。
ロシア人とのハーフという設定、妾腹で、実家が複雑そうという断片は出てきます。
女装してまで来栖に執着していた弟も登場するけれど、わりとあっさり去っていく。
「男は裏切る」と思うようになった決定的なエピソードがないんです。
國場がゲイというのも、友人(来栖の従兄弟)に頭を撫でられて頬を染める國場を見た来栖が決めつけただけで、そのまま勢いでなぜか國場も否定しないまま、最終的に「ゲイ」ということに定着しているけれど、友人へ切ない思いを抱いていた描写はなく。
そういう決定的な何かが欠けているせいで、中まで踏み込めない物足りなさがありました。

そういう物足りなさはあるものの、「攻めは肉食がいい」という作者さんの言葉に完全同意なわたしは、結構萌えました。

さて、最後に。
アパートを追い出されて来栖の家に住むことになる國場が、「貧乏メシ」を来栖に振る舞うシーンがあるのですが、味見をさせているのが明らかに海老。
しかも比較的安く手に入る冷凍の海老のサイズではなくて、5尾くらいで400円は超えそうなサイズの海老。
待て、と。
その贅沢な海老、来栖の冷蔵庫にあったものかもしれないけれど、「貧乏メシ」と言うからにはそれをピックアップしちゃだめだろうと。
しかもそんな海老がメインのおかずじゃなくて、サラダの具のひとつ。贅沢か。
あそこはせめてきゅうりにしてほしかった…思う主婦なのでした。

0

ワガママ年下攻め

■恋する虎はキスをする/夜のお勉強■
来栖 アキ(大学1回生)×國場 敏明(大学3回生)

貧乏大学生の國場敏明が紹介してもらった「オススメできない」アルバイト…それは、金の力で大学に入ったと噂の超問題学生・来栖アキの家庭教師だった。
クォーターで超美形のアキは女にモテまくりだけど、病的なまでの男嫌いでどうしようもない駄目男。
ところが、そんなアキになぜか妙に懐かれてしまった敏明は「アンタを俺のもんにする」なんて言い出したアキに襲われてしまい…!?

親友である森岡に紹介された家庭教師のアルバイト…単位なんて金を払えばどうとでもなる!と豪語する来栖に最初ムムッヽ(`Д´#)ノ!ってなりつつもー勉強を教えに約束の場所(学内図書館)に向かわないことは来栖を裏切ることと同義って考えで真面目な敏明は行くんですよね。
意外にも来栖ちゃんと勉強の約束場所に来てるしwww
お互い「なんでお前がいるんだよ?!」「あんたこそなんで来てるんすか」状況がちょっと笑えたwww

敏明は親友である森岡のこと好き設定だったみたいだけど、普通に一緒にいるし…経緯をもう少し詳しく知りたい。
ってか攻めと従兄弟同士だけど攻めよりも柔らかい表情の森岡の方が私個人的には好きだ←

それにしても…婚外子で一族の恥扱いで本棟に入れてもらえなかったような来栖なのに、結構好き勝手な生活をなさっているのですがwww
家族からの当たりがキツイらしい割には豪遊されているので何か釈然としない。
そのため男嫌いになった理由もいまいちピンとこず…。
でもワガママ俺様攻めは美味しかったです(*´Д`)

来栖の弟(家族に可愛がられてるけど、アキのこと大好き)が突然やってきたり、来栖の元カノが暴走してしまったりーと事件が色々発生してました。

受けの敏明は結構しっかりとしている男前(*´艸`*)

■彼が花嫁■
沖方 亮(専門学生)×美月 要(専門学生)

美月の通う服飾専門学校では毎年卒業制作発表会が行われる。
今年のテーマは“ウエディングドレス”
でも相方の沖方は才能があるのに本気になることが滅多に無くて…。
イメージが湧かないという沖方に美月は…。

受け様がウエディングドレス着用されますΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
しかも絶妙に似合ってない←
小柄で可愛い小動物系の受け様じゃなくて、ちゃんと男の人って感じだもんでw
でもでも外し忘れたマチ針探してスカートを無防備にまくって、フリルからチラ見えするアソコはダメです。
(*´Д`)ハァハァもんです。
攻め様まっしぐらで大興奮www

6

キレイな絵

表題と、短い別の作品が1つ、全部で
2つのストーリーが入っていました。

相変わらず、キレイな絵ですね~。
キレイな絵は楽しさ倍増しますw

そして、佳門さんの作品はえっちぃw
でもこの作品は他の作品に比べて、まだ落ち着いてる方かな?
そしてそして、受け様が攻めくんより強い!
とってもカワイイのに強いんですよね。
これが佳門さんの特徴ではないでしょーか。
この作品もそうでした。

なので、言ってみると「いつもの」感じの作品。
でも安定して楽しめる、裏切られない!とも言えますよね。
笑いもありで、面白かったデス♪

4

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