F-BOOKcomics最新刊!伊東七つ生、待望の初短編集

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表題作ロマンスの箱庭

その他の収録作品

  • 先生の植物学
  • うつしがみ
  • 光速距離
  • 魔術のあとさき 前後編
  • あとがき

あらすじ

ここは美術や工芸などを作るために創られた、寄宿舎つきの専門学校。
普通科に通うマサタカは、課題は「ロマンス」の “箱庭” の制作に奮闘していた。
スランプを抱える中、頭を過ぎるのは、マサタカに大きな影響を与えた「彼」…国立ひろみ(カナ:くにたち)の作品。
幾何学的、それでいて感情が溢れ出すような彼の芸術は、普段は隠されている意志の強い瞳やミステリアスな容姿もあいまって、マサタカの心を強く惹きつけるのだった。

表題作「ロマンスの箱庭」他、「先生の植物学」「魔術のあとさき」など圧倒的世界観。
伊東七つ生が紡ぐ、ただ一つの叙事詩ーー

(出版社より)

作品情報

作品名
ロマンスの箱庭
著者
伊東七つ生 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
F-Book Comics
発売日
ISBN
9784861231902
3.7

(19)

(6)

萌々

(4)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
70
評価数
19
平均
3.7 / 5
神率
31.6%

レビュー投稿数8

なんとも懐かしい!

30年ほど前LaLaをむさぼり読んでた頃を思い出したな~。
どこか萩尾先生を彷彿させる雰囲気が、私のノスタルジアスイッチを押すようです。
とにかくどこまでも上品です。でも気取ってない。
「光達距離」が特に良かったけど、どの作品も短い話なのにみっちりストーリーがあって読ませてくれました。
シリアスな話なのに途中挟まれる脱力4コマ漫画とラストのあとがき漫画がすごく好みです。
サイトを発見したのですが、すっごく素敵です。色合いが独特で美しく、やっぱりどこか懐かしいです。

2

ホコリひとつであっても無駄にはできない

こういった世界観のお話の作品を探していて
ちるちるさんの質問で『ロマンスの箱庭』を紹介していただき
とても気になったのですぐ本屋へと向かい購入させていただきました。
青井秋さんの作品が大好きで、お薦めしていただいたのですが
ファンタジーな要素も綺麗な絵もとてもわたしの好みでした。
こちらの作品は5つのお話がある短編集なのですが
どのお話も胸が踊るような、うつくしいお話です。
中でも表紙の絵、タイトルになっているロマンスの箱庭がすきです
きらきらしていて宝石が散りばめられているみたいでした。
また、いちばん最後のお話「魔術のあとさき」の王子も綺麗で艶やかですきです。

魔法にかかったようなおとぎ話のような、そんなお話のBLを求めている方にぜひ読んでいただきたいです☆ !是非!
紹介していただいた方ありがとうございました><

2

これは懐かしい!

全編ファンタジーの短編集。
繊細な絵で紡がれる、現実からちょっとずれた不思議世界の、友情以上、恋愛未満。
その昔の、萩尾望都先生を彷彿とさせる、BLと言うよりは、BL風味のファンタジー作品。
BL的な意味では萌は薄口ですが、なんとも、これは懐かしく、
その昔、まだBLなんて言葉がない頃、こういう作品好きだったの思い出した。

中の作品の絵も、とっても繊細できれいですが、カバーデザインも素晴らしい。
カバー絵の色の美しさも、紙の質感とカラー発色のバランス、タイトル文字も素敵です。


2

とてもアートな一冊

短編を集めたものですが、全てのお話に通底しているのは、「憧れていた対象の舞台裏を垣間見てしまう一瞬」。植物を描くのがお好きな作家さんということもあり、デザイン、ストーリーともにアート&文学といった感じでとても素敵です。(ウィリアム・モリスみたーい。)
挙げているレビュアーさんもいらっしゃいますが、一番印象的な作品はやはり「光達距離」。人付き合いが苦手だった灯台守の兄と、彼が女性だと勘違いした男性文通相手とのやりとりを、弟が兄の死後に見出すというもの。
エロやら萌やらのBLとは程遠いです。でも、この世界観ですよ。読み終わった後、遠い異国の旅から帰ってきた気分になります。上品なテイストがお好きな方なら、一読の価値はあると思います。

2

美しさの説得力

商業BLの界隈ではやりづらいんじゃ無いか〜と思っていたら、案の定今は一般紙で活躍されているようで安心しました。これだけの画力と表現力がありながら、BLのフィールドで跳ねなかったからといって、それが評価の全てになるような方ではないですね。

絵が美しいです。美しい絵は、作品の中の美しいものに説得力を与えます。美しいものが沢山出てきますので、この絵あってこのお話。
BLというより"男性同士の思い合う感情"ぐらいなのも受け入れやすいです。下手に「ボーイズラブっぽさ増やしましょう」なんて編集の息がかかって世界観が壊れるほうが余程勿体ない。

ファンタジーの世界を余計な説明なしに、ストーリーの中で明かしていく感じもとても好きでした。

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