ボタンを押すと即立ち読みできます!
絶賛木下けい子先生期…ということで、こちらを再読。
2011年の作品かあ…13年前だけあって、絵柄は若干今より荒い感じです。
就職試験でどこにも引っかからず焦っている大学生、佑希(受)が父の友人である大学教授、戸高のもとでアシスタントとして働くようになりー
というお話。
(テレビで見た)第一印象も悪い、初めて実際にあった時には約束時刻より30分早めに着いてしまったことに嫌味を言われ、やっぱり印象最悪…というところから始まるんですね。
こんなん、もうちょっと優しくされたりしたら印象だだ上がりするしかないじゃないかー!と、再読なんですけど序盤からニヤニヤしちゃいました( ̄∀ ̄)
自分でも「性格悪い」って分かってる男が、うっかり告白めいたことを言って赤面してるの図ーー萌えしか広がらないー…!!
ゴキブリが怖くて自分では退治できないところなんかもね、受け君から見るとめちゃめちゃ可愛いんだろうなあと共感です。
そして「不快か?」「苦痛か?」「嫌なのか!?」の三段重ねからのキスにも、やられました。
どこかぼけた味わいの、癒されるおはなし。
天才俺様な准教授×性格のいい大学生のアシスタントの、年の差カップルです。
受けの名波くんは、父子二人暮らし。家事全般に有能だが他はとりたてて特技なし。
二流大学の卒業を控えているが、就職浪人になりそうな気配だったところ、
父の友人の経済学者のアシスタントにめでたく採用される。
この先生、ちゃんと自覚はあるんだけれどすごい俺様。
でも本当はただの甘えたがりなんだって、わかっちゃう名波くん若いのにすごいなぁ。
なんて懐が広いんだ!君、うちにも来てほしいぞ。で80度の珈琲入れてくれ~
今や三高は時代遅れ、こういう男子は実は引き手数多だと思うんだけれどな。
↑
かたや俺様戸高先生は、典型的な三高だな。
そんな二人の会話が楽しいです。
そして、出色のキャラは名波父。
おーい、父、「ケツ気をつけろ」て言ってたのにね、ダメみたいよ?
それとも、嫁じゃなくて婿に出すならばいいw?
という楽しくほのぼの、ちょっとキュンとするお話でした。
それぞれの幼稚園時代の姿が(片方は妄想バージョンですが)可愛い♡
理屈っぽい攻めと常識人の受けのカップリングです。
途中まで完全に攻めは父親のことが好きだと思っていたので、報われない思いを似ている息子に重ねて解消しているのか・・・ともの悲しくさせられましたが、そんなシリアスなことはありませんでした。見事に騙されました。
受けが苦労性で常識人で、攻めに連れられた先の仕事の人に嫌みを言われるんですが、さらりとかわして苛立たせるシーンはすかっとしました。攻めの外側だけを見て、自分こそがお似合いだとアピールしてくるような女性はこっちから願い下げです。攻めと食事をとる場面で、賢いと主張してくる女性は好きではないとはっきりと口に出す攻めも清々しかったです。
段々とふたりの距離が縮んでいき、攻めに受けがキスされるんですが、それまでそういう素振りを全く感じなかったために、受けと同様呆気にとられました。本当に突然のことでした。
後日、攻めが受けにそのことについてツンデレ全開で「意味なんかないんだからね!」のようなことを言うんですが、勘違いしてしまっている受けは、「わかってます」と普段のように反論せずに素直に言葉を受け取ります。その時の攻めの表情や動きが面白かったです。こういう気持ちのすれ違っている場面というのは、どんな作品であったとしても萌えますね。
恋愛初心者か、というくらいに分かりづらい行動をとる攻めとそれに振り回される受け。木下さんらしい独特の世界観で、素敵に描かれています。明るいんですけれど、締めるところはきちんとする、そんな話の持って行き方がたまらなく面白い作品でした。
頭良すぎて周りから遠巻きにされてきた偏屈な先生が助手に望む条件が“普通に接してくれるひと”ってのが可愛い(*´Δ`*)
利口ぶりを主張してくる女性に対してのキッパリとした対応にスカッとした!
もう戸高先生に拍手喝采!
この女性、初対面の時から祐希に嫌味っぽい対応していたから好きじゃなかったんですよねー!
スッキリ( ̄ー ̄)bグッ!
祐希パパいい味だしてる(≧m≦*)ムプ
でも最初、戸高さんってば祐希パパに片思いしていて、祐希にパパを重ねているんじゃ?とか思って焦ったけど(;´Д`)
そんな切ない展開はございませんでした。
戸高先生大爆笑www
キスした翌日にツンデレキャラよろしく「別にそんなんじゃないんだからねっ!!!」的な発言かましてくれている戸高先生www
だがしかーしタイミングわろし!
オレみたいな助手必要なんかなー?って落ち込んでいる時に「きみはアシスタントであってそれ以上でもそれ以下でもないから」なーんて言っちゃうもんだから佑希の自虐度刺激して「知ってます」になっちゃう罠。
怒りながら落ち込んでる佑希くんよしよししたい←
描き下ろしのこたつ破壊…ぜひ詳しくっ(*´Д`)ハァハァ!!!
幼いころから天才肌ゆえに人から遠巻きにされて育った攻めは、人気の経済学者として多忙な日々。アシスタントを今まで何十人と雇ってみたけどどいつもこいつも腫れ物に触るように扱うばかりで使えないやつばかり。
アシスタントに求める絶対条件は「普通に接してくれるひと」
それを聞いた学生時代からただ一人の友人が、それならうちの息子はどうだ?と紹介してくれることになり…。
めでたくアシスタントに採用された受けは、素直で家事や人のお世話が得意な子。攻めのあまりの横暴さに内心ブツブツ文句言いながらも攻めを特別扱いする事なく普通に接していきます。
途中、攻めが実は自分の父親のことが好きなのではないか?と勘違いしたりするけど、全編通してほのぼの風味です。
最後の最後まで攻めが理屈っぽくて横暴で俺様だったけど、だからこそときどき垣間見せるほんの少し緩んだ瞬間にキュンとさせられます。そして受けが攻めの本質を「甘えん坊だ」と見抜いたところがいいな。
一番好きなシーンは、攻めがコタツに入りながら受けの小さい頃のアルバムをずーっと眺めていて「見あきない」と答えたところだなぁ。いつも皮肉交じりの回答しかしない攻めが一番正直でゆるんでいた瞬間だと思う。