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表題作こじかくんと鳩教授

考古学研究室の教授 鳩谷
研究室助手 小鹿

その他の収録作品

  • 第一話 蝸牛の耳
  • 第二話 白玉楼中の猫
  • 第三話 四君子の宿
  • 第四話 鸚鵡返しの玉
  • 第五話 鳴き龍の雨
  • 鳩教授の悩める日

あらすじ

いつも猫背で冴えない鳩教授には秘密がある。その背中には小さな羽があるのだ。それを知っているのは助手のこじかくんだけ…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
こじかくんと鳩教授
著者
小石川あお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344824911
3.5

(31)

(8)

萌々

(6)

(14)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
107
評価数
31
平均
3.5 / 5
神率
25.8%

レビュー投稿数9

独特なフシギ世界

事前情報無しで読み出してちょっと戸惑い。
がっつりファンタジーですね。

背中に鳩の羽根が生えている教授や。
耳の中のかたつむりや。
看板猫青年がいるカフェや。
花の化身が出る旅館や。
コトダマを飲み込んだインコや。
リボンのような龍や。
そんなフシギの中で、生まれたばかりの子鹿ちゃんそのもののように恋に怖気付く助手の古鹿くん。
エロは無しなのですが、鳩谷教授との距離感は超近い!
抱きしめるようなキスするような。そんなかすめる感じ。
かすめ続ける2人はなんというか…エロ無しなのにエロいのよね。といっても透明感のあるエロさ。
これは古鹿くんのキャラクターのなせる技かな。
ただしちょっと難解でもあるから、何回でも読み直してこの独特なフシギ世界に浸りたいです。

0

ぶきっちょな大人の初恋奇譚

最新刊の「食べないの?オオカミさん。」を読んで、小石川あお先生の既刊を遡っている最中です。やはり。どの物語も寓話的な雰囲気を纏っている様。けれど、最新刊の甘さや感動は、此処にはまだ無い。なんて、思いながら。

本作は、奇譚と言ってしまって良いほどに不気味さを伴う。世にも奇妙な物語。
ちょっと難解だったりもする。
鳩谷教授は、背中に鳩の羽が生えている。そのせいか、いつも猫背になっている。地味で、猫背で、変わり者。けれど、絵面的には超烈に美形なのだ。助手になったこじか君だけが、その秘密を知っている。自分だけが知っている、教授の秘密。その事がこじか君の心を震わせる。
『僕は、この鳩を自分のものにしたかった。』

教授は、おとぎ話の国が実存していたかもしれない、なんてことを調べている。
その過程と、周囲に起こる不思議な現象を交えながら物語は展開していく。
私は行きつけのカフェのお話が好きだ。
教授がこじか君を連れてランチしに行くカフェは、オーナーが1人で切り盛りしている。ある日、寡黙なバイトの男の子が居るのを見たこじか君は、何となく彼の事を気にしている。彼が居る時には、看板猫となった猫が居ないのだ。そう、彼は猫の化身。拾ってくれたお礼にオーナーを手伝いたい。健気な想い。
『君は言霊を信じるかい?』
これは後に重要なモチーフとなって行く言葉。
オーナーはきっと。忙しい折にでも、『猫の手も借りたい。』などと言ってしまったのだと思う。
言霊はコロコロと流れ落ち。周囲の人を巻き込んで行く。そして…。
やはり、詩の様に紡がれたそれは。教授が調べていたおとぎ話の国の様に。あるいは白昼夢の様に展開されて行く。

言葉には力が宿ると思うから。だからこそ大切にしなくてはならない。
私たちは何気無く言葉を使い過ぎてはいないか。ちょっと我が身を振り返ってみたり。
色々考えさせる側面もありました。
鳩谷教授の、ちょっと眠そうにしている様子や、眼鏡を外しながら眠気を振り払う様に目尻を擦っている仕草とか。繊細で、丁寧で。そんなところにも萌えました。

描き下ろしは、寝たふりをしてこじか君の動静をじっとり見守る教授。
『好きだ』『抱きしめたい』などと、ただただ思っている教授のムッツリ加減がもはや可愛いらしい。

0

なんとも幻想的

この作家さんの作品を読むのは2作目です。
絵柄が独特ですね。綺麗で私は好きなんですが、画面がちょっと白っぽいので、時々服なのか肌なのか分かりずらいシーンがありました。
1冊丸ごと表題作のカップルのお話で、ページ数も230ページ超というたっぷりとお話を読める作品になっています。
ファンタジー要素の強い作品ですが、派手なファンタジーではなく、じっくりと穏やかなファンタジーです。
小鹿君視点メインでお話が進んでいくのですが、ゆっくりと鳩谷教授に惹かれていく様子が丁寧に描かれていたと思います。
とてもハンサムなのに服がダサくてあか抜けない教授や、くりっとした瞳があどけなくて可愛い小鹿君がとても魅力的な作品でした。

1

こんなところでファンタジー

羽根が生えてる鳩谷教授。
なんか、構ってあげたい古鹿くん。

古鹿くんの表情が悩ましくてエロい。

お伽噺(ファンタジーだとは)のような話と思ってなかったので思ったよか面白かったです。

鳩谷教授の食べ方が汚い。
でも、なんか、かっこ良く見える……。
鳩のせいだ。きっと。

噴水に落ちて濡れた鳩谷教授もかっこ良かったよ。

たぶん、植物の精である四君子の皆さんも素敵でした。
はっきりと登場したのは梅だけだったけど、きっと他の蘭 菊 竹の三人も美しいんだと思います。

古鹿くんのキスの受け方とか教授に寄り添ってるシーンとか可愛いすぎてダメージ受けました……。(萌えの)

さすが、バンビちゃん。

4

言霊の不思議

背中に羽が生えるなんて素敵じゃないですか?
小さな羽なので飛べませんが(^^)

じわじわと色気を出してくる鳩谷教授×いたいけな青年こじかくん
考古学研究室の名のもとに不思議な事件と現象を体験しながら
2人の距離は縮まっていきます。かわいいです。
そして周りからは変人と言われてますが
教授が何気にかっこいいです(≧∪≦)
各話素敵なストーリーとほのかなラブが楽しめます。

エロはありませんが、そのぶん描き下ろしのイチャは必見!
鳩教授がますます好きになっちゃいます☆
読後かーわーいーいーとニヤけること間違いなし!うん。

7

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