表題作ともしびの空

十左
椿

あらすじ

『篝火の塔、沈黙の唇』番外編(続編・本編の数年後)

作品情報

作品名
ともしびの空
著者
玄上八絹 
イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
サークル
27000Hz〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
発売日
5

(2)

(2)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

明るい未来を感じるエンディング

「篝火の塔、沈黙の唇」の番外編同人誌。

本編は、ずっと二人で一緒にいるために、
孤島の灯台に残ることを決めるという
ちょっと閉塞感があるエンディングでした。
だから、明るい未来が感じられる後日談が読めて、本当に嬉しい♪

しかも、薄い本なのに、中身が深い!
本編から続く一連の『椿と十左の物語』の締め括りとして相応しい、
大変意味のある話の収め方でした。

本編から三年、老朽化により灯台に亀裂が入り、崩落の危険があるため、
椿は母方の実家・綾倉家に引き取られ、十左はそれに付き従います。
綾倉家は海運業で栄えている家柄で、
椿は眠っていた才能を活かして船の設計を学び、
十左は灯台技師として、日本各地を巡っています。

ある時、十左の乗った船が嵐に遭いますが、
大荒れの天候の中、椿の設計した船に守られ、
灯台の光に導かれて、十左は無事に椿の元に戻ります。

『誰かにとって大切なすべての人が、
 全員無事に愛する人の元に戻れるように……』

船の設計という椿の仕事も、灯台技師という十左の仕事も、
目指すものは同じ
誰かの愛する人を守るための大切な仕事だと、椿は解します。

しかし、これこそ商業誌に入れるべき後日談では。。
物語の完成度が全然違ってきます。
実にもったいない・・・。

本編を読んだ方は是非こちらも。
大変おすすめです♪

2

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