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表題作キスアリキ。 2

組のNO.2の息子 桐亜六実・大学生
組長の息子で後継者 須木透・大学生

あらすじ

スレばスルほど一段と快感に素直になっていく透。
男の味を覚えさせてしまった以上、他の男も…にならぬよう、自分だけで満足して貰おうと、取り扱い注意の透の体を激しく突きまくる六実。
そんなある日、絶対に二人の関係を知られてはいけない男…透の世話係・堂本にそれがばれてしまう!
「よくも坊を誑かしやがって」極道の怒りが炸裂する。
拉致られた六実の運命は!?

(出版社より)

作品情報

作品名
キスアリキ。 2
著者
新田祐克 
作画
新田祐克 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
キスアリキ。
発売日
ISBN
9784799711248
4.5

(32)

(20)

萌々

(9)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
145
評価数
32
平均
4.5 / 5
神率
62.5%

レビュー投稿数9

これぞ!美しすぎる極道BL・第2巻!

読み応えたっぷりの美しくも熱いBL、本当に大好きな作品です~!
帯には「男同士のプライドと欲望がクラッシュする新田祐克 渾身の極道BL!!
美しすぎる極道。その体、取り扱い注意。」となんとも上手いですな~!
濃さというかエロ度は1巻よりも上がっている印象です。

【受け】〈透〉を大事に大事に育て守ってきた世話係・〈堂本〉と
【攻め】〈六実〉との一悶着も無事解決し、六実と透、2人はこれから将来に向けて…
と思っていたところに、また何かやらかしてくれそうな〈麻人〉の登場や、組長に
まさかの隠し子…!?などまだまだ波瀾は続きそうです。

1ページ1ページに目が離せなくて、読み込み度は相変わらずたっぷりで、
読ませてくれるな~という印象です。
これから透は、六実は、組は、一体どうなっちゃうの~!?と次へ次へと
ドキドキワクワク大忙しで、続きが気になってページを捲る手は止められず。
1冊集中して読み切るとお腹いっぱいです。
魅力的なキャラクター達には本当に心躍らされます。表情というか表現というか、
1人1人が濃くて、なんと言ったらよいか…こう、心にガツン!とくる迫力が
この作品にはありまして!
そしてなんといっても色気!男同士の熱い恋と欲望に、紙1枚から伝わる色気。
おそらく好き嫌いは分かれる作品・作風だと思うのですが、お好きな方は新田ワールドに
ハマること間違いなし!

終盤では六実のこと、自分の存在理由…いろいろと悩んでいた透の切ない想いを目にすることができます。
美しい透は、少々女性的に見えすぎ…?とも感じたものの、そこは男女限らず魅了して
しまう透の魅力さゆえなのかな、なんて。しかし外見とは裏腹に中身はしっかり男前!
というギャップがまた透の魅力なのです♪
周りを魅了してしまう程の美しい受け、大好物です!
きっと衝突や波瀾が待ち受けていそうな今後ですが、続きがとっても楽しみです♪

3

理性と本能のかけひき

新田祐克のどの作品にも共通する点は、人間の理性のかけひきと、男同士の本能のかけひきが、読む人を魅了し、BLでありながらも、BLの外の、まさに「新田ワールド」へと誘い込む点だと思います。読む人によっては、小難しいと思われる台詞やかけひきの世界は、実に巧妙に計算されており、物語の中の矛盾はほぼ100%みられません。構成がしっかりしており、説得力があります。そのため、そこに広がる性のかけひきが非常にリアルで、またエロティックなのです。『キスアリキ。』では、登場人物達それぞれの持つ葛藤や衝動、そして喜怒哀楽といった情に、読者が納得し、それは今巻に於ける性的描写においても洗練度を持ち続けることを可能にしています。

BLの枠を超える作品はいくつかありますが、この作品も『春を抱いている』の作品と同様、BLの枠を超えた、非常に魅力的な「男の世界」をみせてくれます。

ミステリーという点でも、この作品は非常に目が離せません。これからどうなっていくのか、展開が読めないのです。まだ明かされていない事実も沢山あるのでしょう。粘り強く作者が、読者を良い意味で焦らしていることは明白です。しかし、その粘り強さが、作品の深みと味を一層強いものにしていくのだろうという期待を持たせます。同時に、作品にのめり込む読者が増えていくことになりそうです。

前のレビューをお書きになった方が内容の説明などを詳しく述べられているので、私は違う角度からこの作品の魅力をお伝え出来たらなと思いました。最近は、説得力はあっても、淡い恋/青春どまりであったり(それはそれで感動があり美しくて大好きですが)、まったく非現実的か、少々暴力的(SM的?)/短絡的な性描写のBL作品が多い中で、このように世界観をしっかりと完成させながらもエロティシズムをしっかりと追究している作品は、まさに希少です。新田祐克は、そういう意味で、彼女のジャンルというものを確立しつつあるように感じます。BLのレベルを高めてくれている貴重な存在です。

とにかく、是非一度は新田祐克作品を読んでみられることをオススメします。『キスアリキ。』は、『春を抱いていた』や『スピリチュアル・ポリス』といったような、カップルが受攻入れ替わり可能のような設定とは異なり、受けは攻めよりも線が細く美青年に描かれている点では、入り易い人も多いかと思います。私も実際ある程度の年齢になるまで『春を抱いていた』の魅力は分かりませんでした。そういう意味でも『キスアリキ』は作者にとってもチャレンジだったとは思いますが、非常に完成度が高く、新田祐克作品に幅ができ成功だったと思います!これからの新田祐克作品が楽しみになりました!

2

chellydish

Pekoeさん!

私の勢い任せのレビューに、とてもご丁寧な
コメントをありがとうございました!!(*^^*)
もしお役にたてたなら、本当に嬉しいです。
是非 読んでみてください。例えるならば、
桜ではなく、百合のような極道のお話です笑

pekoe

私はリバの魅力がわからないので『春を抱いていた』などははまれなかったのですが、
レビューを読んで、この作品は自分にも合うかもしれないと思いました。
気になってたので読んでみますv

隅々まで堪能できる表現力

 美しすぎる極道BLの第2巻です。極道モノのBLって沢山ありますが、新田ワールドで展開されるストーリーは、複雑な関係や心情が交錯するものの、破綻のない構成で、本当によく練られているなぁと感心してしまいます。透と六実の関係、透と麻人の関係、麻人と透の父の関係、桐亜夫妻の秘密。謎解きのような展開は目が離せないし、すべてを超える六実の透への思いは一途でドキドキします。
 何よりも透が欲しいと言う六実と、悩みながらも「一番心地いい」と六実に抱かれる透は、切なくてエロくて天然小悪魔ですよ。Hシーンに限らず、コマの流れとか表情、画力と申し分のない新田先生ですが、特にHシーンの『手』の表現が好きです!綺麗でエロくて格好いい『手』が堪能できます。そして透がその言葉とは裏腹に快楽に溺れる様子はいやらしくて可愛くて、六実じゃなくてもハマってしまいます\(//∇//)
 男らしくあれと生きてきた透が手に入れた蜜の味。組長はお見通しなんですよね。すごい親父だよ、ほんと。どんな生き方をして組を大きくして来たのか、ますます気になります。
 そして1巻ではその真意が量れなかった堂本ですが、透との出会いが描かれていて、とても共感できました!堂本、いい奴だ~!嬉しい!透は子供のころから人を惹きつける男なんだなぁ。ちっちゃな透の男前なセリフにはぐっときました。
 ラスト2ページで、堂本の刺青姿と坊への大きな愛が楽しめます。 
 

2

坊の色気、半端ないです。

1巻にがっつりはまって、早速2巻を。

筋肉フェチの私としては、どうしてもまず身体に目がいってしまうのですが、とにかく身体のラインがすごくいい!六実の鍛え上げられた裸はもちろんのこと、透の細くて薄いながらも締まった筋肉とがっしりとした骨格、それでいて鷲掴みしたり、かじりつきたくなるようなぷりんとしたお尻の好対称がすごいよかった~、めちゃくちゃそそられました。

さらには、そんな垂涎の身体から繰り広げられる絡みがめちゃくちゃエロい!1つ1つのポーズが妖艶というより、すごくいやらしくてたまりませんでした。六実が一発で夢中になっちゃうのわかる~。特に背面から責められたときの透の色気はただものじゃないです、恐るべし坊。

ただひとつ、女性的な美形ということなので仕方ないのでしょうが、透のここぞというときの顔がレディコミに出てくる華やかなオネーサンのようで…正直ちょっと怖かったです。これが気にならなければエロ充実の巻だったので、言うことなしだったのに残念。

とはいうものの、内容としては隙がないほどしっかり練られているし、意外な展開におっと思わせるし、相変わらず六実の言動は男前できゅ~んとくるしで、すごい読み応えがありました。

さらにここにきて一癖も二癖もありそうな対抗馬も出てきたので、跡目相続も、二人の恋の行方も引っ掻きまわしてくれるかなぁ~と思うと、波乱含みのこの先の展開がますます気になります。3巻が楽しみです!

1

この受けには文句なくついていける

 2巻でそれぞれのキャラクターが一際魅力を放っていました。特に、前半戦での透の漢気には脱帽! 中性的な顔立ち、華奢な体躯からはギャップがあり過ぎる、落とし前の付け方。それをぐだぐだ悩まずに、瞬時に口にできる決断力。危なっかしいとも言えるのかもしれませんが、己の身を切る覚悟も躊躇なくできてしまう彼に、改めて惚れました。喰えない男に囲まれた環境で、部下達に心から慕われるような男になりたいと、必死に男らしくあろうと生きてきた彼の器の大きさには本当に驚かされます。透を心底案じている堂本にも消えて欲しくなかったので、嬉しい展開でしたね。

 そして、そんな透を先回りして理解してしまえる六実にも、改めて恐れ入りました。1巻中盤くらいまではまだ可愛さがあったけれど、2巻では既に隙のなさを見せてくれ、可愛げがなくなってきました(笑)。個人的には、堂本の方が好感度が高いくらいです。それでも透が初めて欲した相手だし、六実は他の誰にもできない方法で、透の傍にいることのできる人物。2人のことはもう、認めざるを得ないですね。透を可愛がっているようで、実は裏があるらしい麻人が、3巻でどんな波乱を起こしてくれるのか、期待と不安でドキドキです。

0

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