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ありがとうやごめんねが聞きたいわけじゃない。
オールトの雲のスピンオフで太陽の弟なる大地、流星の先輩の昴とのお話。
明るく少しちゃらめで女の子とも遊びで付き合える大地がクソがつくほど真面目な昴に恋をする。
大地が仔犬みたいに可愛らしい。
昴は幼馴染に恋をしていて、その気持ちからなかなか離れることができずに。
大地の年下の甘え方や幼さの残るストレートな気持ちに昴の心も溶かされていくけれど。
昴は初恋の諦め方がわからず、燻っていたかんじ。
経験不足の鈍感かな?
2人のやりとりは可愛いなと笑えたり、胸が痛くなったりと、読んでいる間、楽しかったー。
スピンオフなのに、こちらを先に読んでしまいました。でも、大丈夫!気になる所
はありましたが、こちらが先でも、全く問題なかったです。
プラネタリウムで彼女に平手打ちされた大地。プラネタリウムで解説をしていた昴は、大地に向かって、死ね!ヤリチン!と捨て台詞。
そんな二人が再会。なりゆきで科学館のアルバイトをすることになった大地は、昴が気になり出す。
木下けい子先生の挿し絵が合う!
めがね男子の昴は、大地より年上なのに、そう見えない所や小柄なのに、大食い。もう、何もかも私のツボ!強気な受がたまらなく好き!
大地は、女関係最低な最初の印象。でも、子どもに優しくて、ふとした仕草がしっかりしていて、モテる理由もわかる。
大地が昴を好きになって、でも昴には片思いの幼なじみがいて、この関係が苦しい。大地もかなり落ち込んでいたけれど、そこからの巻き返し、やっぱモテ男だ!
ムーンライトドライブは、昴目線での作品。恋愛経験のない、真面目男昴が、悩んで落ち込んで、自分の気持ちに気づく。あぁ、可愛い!
私的には、犬のシールのエピソードが笑えて好きです。
「オールトの雲」のスピンオフ。太陽の弟・大地(攻)と、流星の天文部の先輩・昴(受)のお話です。
大地はフリーター。女の子とふらふらとしたお付き合いを繰り返しています。昴は科学館の天文学芸員。背が低く童顔ですが、誠実で男気があり、仕事にひたむきに打ち込んでいます。
ひょんなことから大地は昴の職場でアルバイトすることになります。
対照的な二人が一緒に仕事をするうちに、互いの良いところを見つけていく描写が、昴が大地に教えた『暗順応』を思わせました。(こういう豆知識、大好きです。)人の奥底に隠れた良いところというのは、きっと街の明かりに隠れた星と同じで、目を凝らして見つめないと分からないものなのでしょうね。
大地は、昴が大きな仕事に誘われるほど優秀にもかかわらず、子どもたちのための科学館の仕事を大切に思っていることを知ります。そして、無為に生きてきた自分と比べ、ひたむきな昴をもっと知りたいと思うようになり、それはやがて恋に変わっていきます。
昴は、軽い男に見えた大地が、本当はひとの気持ちに敏く、兄・太陽と流星の関係を温かく見守っていること、兄がくれた優しさを子どもたちに返したいと考えていることを知り、同僚として好ましく感じるようになります。
七夕の短冊から昴に片思いの相手がいると知った大地は、はっきりと恋心を自覚し口づけようとしますが、拒絶されてしまいます。
そんな折、昴の想い人・亘がアメリカから来日。宇宙飛行士を目指す亘は、自分のコネを使って、大きな仕事に昴をスカウトしようとしますが、それは科学館の仕事を大切にする昴の価値観とは相容れないものでした。いつの間にか生き方が違ってしまった昴と亘。昴に決断が迫られます。
昴が自分の片思いと大地の自分への片思いを重ね合わせ、報われなくてかわいそうだと大地に抱かれたことが、最初は唐突に思えました。でも、昴は自分の生き方を貫くため、亘に別れを告げるため、自分の大切なものを理解してくれる大地の支えが欲しかったのです。それを知ったとき、胸にこみ上げるものがありました。「体が体にくれるエネルギーってすごいんだね。高梨(大地)じゃなきゃ駄目だった」。心に深く響きました。
タイトルの「ムーンライトマイル」は、地球に届く月明かりのようにはるか遠い距離、の意味に感じました。月を目指す亘に片思いしていた昴の長い年月が、それに掛けてあるような気がします。その長い年月を飛び越え、引き合った大地と昴の物語だったのだと思いました。壮大でドラマチックなタイトル、すごく好きです。
その後の二人は、距離が近づいたゆえに、主に頭でっかちな昴が悩んで、すれ違ってしまいます。いつの間にか亘を卒業していたことを、当の亘に教えられた昴は、やっと素直に大地の胸に飛び込みます。ずっとキスを我慢していた大地は、本当にいい男だなあと思いました。
昴の話に刺激されて、ハッブル宇宙望遠鏡から撮影された宇宙の写真をネットで見てみました。ため息が出るほど美しく、宇宙の仕事を愛する昴の心の一端を見るような気がします。
「オールトの雲」のスピンオフということで読んでみました。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。
一穂さん作品て、ツボに入るものと入らないもの、私は両極端に評価が分かれちゃうのですが、ごめんなさい、これはぜんぜん萌えれませんでした…。
まず大地が全然好きになれなかった。下半身がゆるゆるなのはまあいい。それなりにモテる20歳くらいのお年頃の男子なら分からなくはない。ただ「Fカップだから」と彼女の友達と浮気するなんて人としておかしい。恋人を作らずにふらふらしてるってだけだったらここまで嫌悪感は感じなかったと思うのだけど。
女の子絡みでなければ割と良い子、っていうのもなぁ…。ていうか、仕事を真面目にするとかある意味当たり前だしね。
そして昴の事を好きになる過程が、全くさっぱりわからなかった。なんか唐突に昴への愛にあふれてて「???」ってなってしまった。
対して受けの昴。オールトで読んだ時と全然イメージが違っててびっくりしました。もっと大人な男性かと思っていたのですが、ちょっと子どもっぽくないですか?
確かに大地はヤリチンではあるが、そして仕事を邪魔されたという憤りも理解できるが、それでも子どもたちがいる中で、仮にもお客さんに向かってヤリチンって言っちゃうって…。
ずっと片思いをしていた幼馴染への自分の想いと、大地の自分への想いを重ねてしまって、大地に抱かれるっていうのもよく分からなかった。愛情がないのならむやみに情をかけずにすっぱりと断るべきだし、昴も大地の事が好きになってるならああいう言い方しなくてもいいんじゃない?とも思うし、う~ん、なんだかよく分かんないな、と思ってしまった。昴のほうも、え、いつ大地の事を好きになってたの?って感じでした。ただ幼馴染への想いと、大地への想い、自分の気持ちがどっちに向いてるか分からない、っていう状況は理解できるんですけれども。
ただ自分の仕事に誇りを持ち、一生懸命頑張る姿は素敵でした。
個人的にオールトの二人に再会できたのは非常にうれしかったです。が、大地も昴も、どちらの気持ちもよく分からなかった。なんだかさらさら~と話が終わってしまった感じでした。皆さまからの評価は高いので、私の理解力が低いだけなのかも。
評価下げてホントごめんなさい。
『オールトの雲』の受け・太陽の弟である大地がまさかの再登場。
あらすじ読んだ時は目を疑いました。
そして相変わらず、木下けいこさんのイラストが素敵。
攻めの大地は20歳のフリーター。
女性関係に奔放で、上映中の静まりかえったプラネタリウムで思いっきり彼女に浮気を責められ振られます。
受けの昴は科学館の学芸員。
『オールト〜』での流星の部活の先輩で、28歳。(見えませんけどね)
真面目で、大地への印象は最悪からのスタート。
しょっぱなから大地がやらかし、昴から「死ね、ヤリチン」と外見に似合わぬ辛辣な言葉を聞く大地。
その後、大地が科学館でバイトをすることになります。
最初は反発しあっていましたが、大地の影での他人への気遣い、昴の天文へ真摯に向き合う姿勢をお互いが認め、徐々に距離が縮まってきます。
大地はほぼ生粋の女好きなわけですが、昴には以前から想いをよせる相手がいます。
その相手は昴のことを親友と思っているだけ。
はじめから望みのない恋。
ある意味恋愛慣れした大地ですから、そんな昴の心のありようは眩しかったのではないでしょうか。
ふたりは体を重ねても紆余曲折あり、ずっと平穏とはいきません。
昴は潔癖な部分がありますし、その外見とはまったく違うキツさがありますので。
それでも自分の軽率さを認められる強さももっています。
ふたりが寄り添っていこうとする姿が見られて良かったです。
個人的には、『オールト〜』のふたりが今も一緒にいられることがわかってすごく嬉しかったですね。
大地がふたりの関係性を語るのですが、そこはぜひ読まれて確認していただきたいです。
なんか感動しました。本当に。