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表題作ダメな僕が恋をしたら

藤間鴻生 ,24歳,人気俳優
伊角歩,28歳,人気子役の父で小説家

その他の収録作品

  • ダメな僕への贈り物
  • あとがき

あらすじ

頼りないながらも、女優だった亡き妻の子供・弥彦を大事に育てている歩。ある日、人気子役でもある弥彦をつれドラマの現場に行くと、憧れの俳優・藤間に「息子の稼ぎで食ってる」とののしられ…?

(出版社より)

作品情報

作品名
ダメな僕が恋をしたら
著者
西門 
イラスト
夏水りつ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592876915
3.7

(14)

(2)

萌々

(6)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
52
評価数
14
平均
3.7 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数2

ネガティブで気弱すぎる受け様

妻を2年前に無くした小説家で子連れの受け様と若手人気俳優とのラブ。
ベストセラーも出している人気小説家の受け様は、孤児院出身で、素材は良いのに
たぼったいメガネ&髪型で、更に頼りなくて気弱すぎる受け様なんです。
2年前に無くした妻も、同じ孤児院出身で、姉であり母であり保護者みたいな同居人。
5歳になる人気子役の息子は、亡き妻の忘れ形見で、彼女が愛する人の子供を身ごもり
でも、何か本人にしか解らない理由で未婚の母になる事を知り、受け様は二人で育てようと
結婚する事に、でも家族だけど結婚自体は偽装みたないもんでしたね。

でも受け様は、妻が亡くなってしまってから、小説は妻の為に書いていたようなもので
病気で亡くしてから書けなくなって休業中。
日々子役として活躍している息子の付き添いでスタジオにいる事が多いのですが
息子が新しいドラマで共演する事になった俳優の攻め様は、受け様も密かに憧れている
俳優で、受け様は会えるのが楽しみだったのですが、初対面で子供に働かせて暮らしてる
ダメな父親だとなじられてショックを受けるのです。
直ぐに誤解が解けて、攻め様は受け様の家にお詫びに行く事になり、そこから親しく
付き合うようになるのですが、もともとファンで好みの攻め様に恋心を抱く受け様。
相手の攻め様もかなりフレンドリーで、読者には好意が丸わかりな展開ですが
自分に自信がない受け様は、その気になりかけた時に、攻め様と女優との熱愛の噂に
独り傷つき、自虐的に落ち込み失恋を引きずりまくる。
攻め様は年下だけど、受け様を支えていきたいと思っている年齢相応なんだけど、
受け様、父親らしくもなくて、庇護欲を抱く前にイラッとしちゃうくらいネガティブさん。
最後まで一人では生きていけないと思える受け様に萌えはあまり感じなかったけど、
息子はとっても可愛かったですね。

3

理想的な年下攻めがGOOD!

表題作と続編の、中編2作品が収録されています。

「ダメな僕が恋をしたら」
歩は小説家だが、妻の綾が病死してから書くことができません。版権の収入で生活は困っていないが、子役で活躍する息子の弥彦のドラマ撮影現場に付き添いに行き、憧れの俳優・鴻生に誤解されて「息子の稼ぎで食っている」と言われてしまいます。ショックを受け、家に閉じこもってしまいます。後日、歩が鴻生を家に連れてきて…。

「ダメな僕への贈り物」
恋人同士になったけれど、まだ一線は越えていない二人。
そんな中、弥彦の実の父親である小島の登場に、弥彦が取られてしまうと不安に駆られた渉は、意識を弥彦だけに集中するために鴻生と会わないようにしようと決めて…。

鴻生が歩の眼鏡を選ぶ場面は良いなと思ったのですが、最後まで歩が髪を切らなかったのはちょっと残念でした。顔をハッキリ出したほうがいい、と鴻生に言われる場面があるのに、それ以上話題が出なかったのが惜しく感じました。自分を鼓舞するために切るのも良いですし、鴻生が他の人に見せたくないから止めてくれと言うのも良いと思ったのですけれど。

キャラが良かったです。

鴻生はカッコイイ俳優ですし、年齢の割りに包容力があり、臆病な年上の彼氏が覚悟を決めるまで待っていられる余裕もあります。歩の敵には男らしく対抗しますが、自分が悪いと思えば素直に謝りますし、たまには可愛らしい嫉妬を見せるという、年下攻めとしては理想的な男です!
その分、序盤で、噂を信じて歩にキツい言葉をぶつける浅薄ぶりがちょっと意外でしたけれど。

息子の弥彦は変に大人ぶっておらず健気で可愛いですし、実父の島田もイイ男です。編集の森下に、弥彦のマネージャーの木村も良い人物です。何より、弥彦に「お父さんが男の恋人を連れてきても驚かないように」と教育していた綾は素敵な女性でした!

ただその分、主人公である歩のネガティブさと、一人ぐるぐる考え込み思考が目立ちました。ストーリーが歩の目線で進んでいくのでまだマシですが、自分は器用じゃないから鴻生と別れるという思考は納得しづらかったですし、鴻生からすれば突然無視されるとか振り回されて気の毒でした。ただ、周囲のフォローが早いので鬱陶しい程ではなかったです。

あと、歩のダメっぷりと鴻生の格好良さが見事に表現されていて、夏水先生のイラストは素敵だと思いました!

芸能人年下攻め、可愛い子供、臆病な無自覚美人年上受け、優しい人達に囲まれた話がお好きな方にお勧めです。

1

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