ボタンを押すと即立ち読みできます!
こちらのサイトで兄受けと教えていただきましたので、読みました。お兄ちゃんの天真爛漫さが萌えでした。お兄ちゃん、可愛い!!妖怪と麻雀しちゃうとは驚きでしたが。夜光さまは元々好きだったので、作品自体全面的に安心して読めましたし、やっぱりやっそんシーン以外でもわくわくさせていただけました。勿論やっそんシーンは楽しませていただきましたが。
前作は読んでないのですが、これだけでも読めます、と思います。前作も気になるので今度読んでみようと思います。
もう一つの花シリーズということで、堕ちる花シリーズのスプンオフです。
名前から想像できたように鬼沢村の隣村のお話し。
スピンオフで兄弟ものとはいえ、前作とは全く違った兄弟なので、あくまで別物として読んだ方がよいかもしれません。
特に主人公の受け様に対しては、好みが分かれると思います。(作者さん自らあとがきに書いてました。)
前作の花シリーズはサスペンス色が強かったと思うのですが、今作はファンタジー色が強いように思います。
受け様がかなりのおばか…というか動物並みなのですが、その辺りもかなりファンタジーな設定があります。
時系列的には「堕ちる花」の少し前だということで、あの花畑が出て来たりします。
知ってる場所や知ってる人が登場するので、前シリーズのファンとしてはそれだけで面白かったりもしました。
今後もシリーズが続くとのことで、かなり謎を残したまま終わります。
気になります。
前シリーズと同じ世界観ということですが、私にはちょっと遠めに感じた番外編。
時間軸は【堕ちる花】より前とのこと。
幼少期に神隠しにあって【まっさらな赤ん坊】の心となり帰ってきた兄:泰正の純粋さを魅力ととるか、もどかしさを感じるかは読み手次第だと思うので評価は分かれるかな、と思います。
ちなみに私は後者(笑)
兄が真っ白なので【禁忌】に囚われるのは弟:衛だけなんです。
根が真面目だからか、すっごく自分を追いつめるネガティヴ攻め!
ヤンデレまで突き抜けられないので見ていて苦しくなってしまって…。
泰正の純粋さや天真爛漫さを表現表すなら行動だけでいいような気もしました。
突拍子無い発言や行動は読んでいてニヤリとなる微笑ましかったのに後半、語尾に「~だぞ。」を連発されてげんなりしてしまいました。心、狭いな、私。
話の方は『普通の人には視えないもの』が登場し、受けを中心に人を振りまわしつつテンポよく進みます。
両親も明るくて素敵ですが爺ちゃんのキャラがイイです!
伏線もそこかしこにはられていますし鬼喰い花よりもっと大きな存在が背景に用意されているようです。
次巻では終章で明かされた事実を引っ張り衛がどう吹っ切れるか、少しずつ衛との関係に疑問を持ち始めた泰正がどう変化するか?
脇役スキーとしては作家としての顔を持つ弟の担当:長峰や幼なじみの洋平たちがどう化けるかも楽しみ(〃∇〃)
妖しげな洋平も気になりますが長峰!
視えるもの同士のシンパシーは手強いぞー。よき理解者となるか、あて馬か?
そういった数々の点も含めて続巻を楽しみに待てる作品でした。
カバー絵で、押せ押せヤンチャ弟×戸惑う真面目兄だと思ってしまってましたが思いっきり間違っていました(笑)
花シリーズの番外編と言うか、仄かに感じるスピンオフ感のある作品で
花シリーズと同じ世界観を持っているけれど、こちらはどちらかと言うとほのぼのです。
それは受け様の天真爛漫な性格が前面に出ていて、禁忌のきの字も無い感じ。
強いて言うなら天使か神の子、作品では山神の子なんて表現されているけれど、
これが1番当てはまる、流石夜光先生と言う感じの作品。
花シリーズで、出てくる尚吾ママの身代り遺体がこの作品で関係してくる感じ。
それに前作の主人公の両親もチラッと出てくるのですが、前作よりも時間的には
前のお話のような感じですね。
兄×弟シリーズが花なら、こちらは弟×兄で、同じように執着はあるのですが、
雰囲気的には心配性のブラコン弟って感じで、シリアス感が薄れています。
内容的には、幼い時には神童とまで言われた天才的な頭脳を持っていた兄が、
神隠しにあったように1年間行方知れずになり、戻って来た時には、同じ年頃の
子供よりさらに幼く、そして元気に野山を駆け回る野性児として帰ってくる。
まるで器は同じで中身が入れ替わってしまったと思えるくらい激変するのですが、
天才肌で何を考えているのか解らなかった兄が苦手だった弟の攻め様は、
帰って来た兄の変貌にも返って喜んでしまうような感じです。
しかし、ある日兄弟で山で遊んでいる時に見つけた祠で兄が倒れ息をしなくなる。
そして感じる不穏な気配、兄を得体の知れないものが連れ去ろうとしている。
攻め様は兄を山神のものだと言う不気味な声に、必死で首を振り兄を守る。
そして、兄の誕生日に再びなんて不穏な言葉を残し消え去る影。
その日から攻め様は、受け様を守ると誓い、過保護的に兄の側にいるようになるが、
その気持ちが次第に兄に対する家族的な感情から欲情を伴う感情へ変わっていく。
攻め様は兄に欲情する変態だと自虐的になりながらも、兄を守ろうとする。
今回の流れでは、兄である受け様は、攻め様を好きだけれど、弟だからと言うもので
攻め様の報われない感じが憐れと言えば憐れ、恋い焦がれる恋情とは次元が違う中で
生きているような天真爛漫な兄は、ある意味罪な存在ですよね。
それに、受け様には特殊な能力があって、人には視えないものが視えるし、
それだけでなく、その妖怪もどきなのか、山の神の身内なのか、一緒に遊ぶ。
ちょっとシュールでコミカル要素ファンタジーも盛り込まれていて、過去に受け様を
ストーカーのように狙っていた男の首なし幽霊に狙われるなんて内容もあり、
受け様やっぱり人間ではないだろう?などと思えるような雰囲気もあります。
ラストも結果的には、受け様が弟の思いを受け止めるなんてラブ的要素は皆無でも、
弟にとっては一筋の光明が射す展開で終わります。
まだ、受け様の背負っているものが本人無自覚でありそうな感じだし、
是非その辺も謎解きみたいに続編が読めたら嬉しいかもと言う内容でしたね。
『堕ちる花』等の花シリーズの四作目。
こちらからカップルが変わるので、花シリーズを読んでいなくてもさほどの問題はありません。
時間軸は『堕ちる花』よりも前となります。
序章と終章のみ、弟の一人称。
他は兄視点の三人称です。
きちんと章わけされています。
********************
受けは、子供の頃神隠しにあってから性格や頭脳が180度変わった25歳の泰正。
実家のみかん農家で働いています。
攻めの衛は泰正の一つ下の弟で、東京で勤めながら人気小説家となった成功者。
極度のブラコン。
********************
前作に登場した鬼沢村の隣村が今回の舞台で、前作カップルの実家がちょっとだけ出てきます。
そして、シリーズ通してキーになる鬼喰い草も。
神隠しに合いまったく別人格となった兄を、ひたすら守るように生きてきた衛ですが、泰正にはその真意が伝わりません。
泰正にとっては仲の良い兄弟、信頼できてちょっと口うるさい弟。
ただ、衛にとっては特別で愛おしく劣情をかきたてられる兄なわけです。
まあ、弟の兄への執着恐るべし。
夜光さんの作品で執着攻めでない方が珍しいくらいですが、受けのタイプはあまり見ないですね。
たいてい受けもほだされ、結果的には同じくらいの愛情を持つことが普通だったりしますが、この泰正の場合は兄弟愛からいまいち変わっていない気もします。
もちろう体は繋げますが、その情欲は衛のものとはまったく別物ですね。
気の毒ですが…
今回の作品は、泰正が生身の人間というよりも童神に近いというか。
妖怪が出てきたり。
こう書くと違和感があるほどストーリーには馴染んでいました。
次作もこちらの続きで、その後の最終巻が今回衛の担当編集者として登場した長峰が受けとなりますので、気に入った方は後二冊読まれてはいかがでしょうか。
や、多分長峰は大抵の方が気にいるのではないかしら。
同じ受けでここまで違うか!(笑)という対比がすごいですからねー。
なんか長峰に持ってかれた感が本当ありました。