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失恋と同時に恋をされる側の痛みを知る――幼なじみのセンチメンタル・ラブ
まとめ買いしていたうちの一冊です。前の二冊を読み、自分の好みには合わないな、と
感じたのでしばらく放置していましたが、ようやく読めました。
★ゆいじ×たくや★
表題作。『失恋と同時に恋をされる側の痛みを知る――』と、あらすじにもあったので
そういうお話なのかと思っていたら、微妙に違いました。
失恋後の受けはあっけらかんとしていて、失恋の痛みのようなものも
感じられませんでしたし、「恋をされる側の痛み」のほうも、ほとんど感じられませんでした。
心理・心情描写があまり無いからかなあ。ふわふわして甘いけれど、ただそれだけ、
という感じで薄っぺらく感じてしまい、物足りないのです。
デッサンが度々狂っているのもやはり気になります。
さらっと読める可愛いほのぼの系にしよう、という意図で描かれた物ならそれはそれで、
こちらも甘々な可愛さだけを堪能できるのですが、切なさや歯がゆさ、迷いや悩みを
全面に出そうとしているのを感じるけれど、出せておらず、モヤモヤする。
という感じでしょうか。
キャラクター(もしくは絵)か、ストーリー、どちらかにでも魅力を
感じることができれば、もう少し萌えられたかもしれません。
うふふ~あはは~ふ~わふわ~
可愛いけど、自分には可愛いすぎたゼ!
前に読んだ時は「いいじゃん」と思ったのですが、
今日読んだらなんだか背中がむず痒くなりました。
表紙の色彩といい、パステル系・水彩系が好きな人にはたまらない一冊だと思います。
イラストとして表紙だけ見るぶんにはいいのですが、
漫画のほうをずっと見ていると、何となく物足りなくなってきます。
ラフ絵に近い線画のたよりない感じがなんとも。
今っぽい高校生同士の会話とか、プラトニックで甘酸っぱい感じも悪くはないかな、と。
うん、嫌いじゃないんですけどね。
ちょっと絵が少女漫画過ぎるかな。
なので逆に女の子や子供を描くとしっくり来る絵だなと感じました。
というわけで地黒なディディは可愛いかった!
うわぁ♪
固定ファンがしっかりといそうな作家さんだわ~
小嶋ララ子ワールドにこの本で初めて触れて、感じた素直な印象です。
柔らかい絵に、やさしく紡がれたステキな言葉たち。
まるで絵本のようなBL本だなぁと思いました。
■「花畑と別れ話」~「ふたりの恋」
男の子2人に女の子1人の仲良しの幼なじみ。
高校生になってもずっとずっといつも一緒。
そのずっとがいつまでも続くと思っていたのに、女の子に彼氏ができて、
「もう二人と一緒にあそべないのーっ」
キラキラの笑顔で言われて、その日、たくやの世界は一変。
いつも俺にピタっとくっついてて、俺のことが好きだと思っていたのに、
俺が好きなのと同じように……それがあっけなく失恋!…だせぇ……!!
でも、泣いてヤケ食いした帰り道、
一緒に取り残された幼なじみのもうひとり、ゆいじに言われる。
「俺がおまえを好きなんだってこと、なんでわかんねぇのかな」
たくやは知ることになるのです、
失恋の痛みに変わって心を支配する、恋をされる側の痛みを。
最高の友達で大切な人で、誰よりも幸せになってほしい人。
好きな子が一緒なら、その想いが本気なら、自分が諦めて応援してもいいくらい大事な友達。
その友達からの自分への告白。
なんで俺なの?
その “なんで” の真意に胸がジーンと……
ああもぅ~~キス止まりでも全然いい!
高校生らしいまっすぐな想いと、赤くなったほっぺで十分萌えました♡
くっついた後の、
嫉妬しちゃうシーンや、風邪のお見舞いエピソードもよかった~~
■「バイバイベイビー」
バリ生まれのハーフで、ちょっと色黒のかわいい小学生の男の子、ディディ。
その子の視点で描かれる、腹違いの高校生の兄とその恋人(もちろん男)との恋のお話。
若くて未熟で素直になれず、小さな事でケンカばっかりのふたり。
しあわせってなんだろね?
たいせつなコトってなんだろね?
こういうことかな?
ディディと、ディディが飼ってるウサギ(もふもふで可愛すぎ♡でも変な名前)と一緒に、
ふたりを見守りながら、気がつけば自分もそんな事を思い巡らしていました。
かわいすぎる絵に抵抗がなくて、
BLにはエロ必須!でなければ、
この本で、恋と痛みとしあわせに触れてみるのはどうでしょう♪
と言いつつ、ふと我にかえると、
絵が可愛すぎてちょっと恥ずかしくなってしまう自分もいるので、萌え評価としますw
ほんわかした癒されイラストに片思いの切なさと、恋を知った幸せと幸せななのに
不安になったりする10代の初々しい思いが伝わってくるようなお話でした。
この幼なじみ三人組、それも一人が女の子って言う設定は本来好きじゃない。
だって片方を選ばれたら何となく仲良し三人組ってバラバラしちゃうような気がする。
でも、この作品の三人組は、確かに片方の男の子が女の子を好きになるけれど、
他校のイケメンを女の子は好きになって付き合うようになり、女の子を好きだった
幼なじみのタクヤは告白前に失恋してしまう。
そして失恋したタクヤヲ慰めるもう一人の幼なじみのゆいじ、ゆいじはタクヤが好きで
失恋したタクヤに好きだと告白する。
言われたタクヤは、失恋と同時に好かれる苦しさを味わうが、長い間一緒にいた
幼なじみとの関係を見つめ直す事にもなります。
女の子相手は仄かな初恋の雰囲気があって、ゆいじとの関係は少し違う。
同性同士だから初めから恋の対象にしていないせいなのか、それでも同じ男として
ゆいじの事を憧れにも似た気持ちと幸せになって欲しい友人だと思っている。
ただ、好きと言われ応えられないと言う返事をするのは違うような気がするタクヤ。
きっとこの時点で、既にゆいじへの友人以外の気持ちが育っているような気がしました。
最後は、ほのぼのとしたハッピーエンドでピュアな恋心がそこらに散らばっている
ようなストーリーだったように思います。
いつまでも3人仲良くずっとずっと一緒だと思っていたのに。
本当は女子のあきは自分を好きだと思い自分もあきを好きだったのに。
おちこむたくやにゆいは「好きだ」と・・・
今回のララ子さんは痛さ少なめ、むしろ甘酸っぱさを全面出しした可愛らしく淡い恋のお話でした。
たくやはゆいに告白されて、もちろんグルグルするんですが、その理由がゆいの事を思ってなんです。
男の俺なんか好きなんて、周りから何か言われるぞ、幸せになれないそんなの辛いよって。
もうそれは告白してるも同じですね♪
意識してなかっただけに、意識するとそれは当たり前の存在だったというとても淡くて辛いらしい恋でした。
しかし、タイトル【花畑と別れ話】この意味が未だにわからない自分は鈍感すぎるのでしょうか(涙)
【バイバイベイビー】
こちらも、主人公カプに+として子供がひとり絡んできます。
遼太郎の腹違いで歳の離れた弟ディディ。
彼の純粋さが、色々考えて上手くいかない主人公たちのつまらない諍いを収める様は、ほのぼのします。
ディディのおまじない☆かわいかった。
彼等が擬似家族を作って、ほのぼのと生活している姿は現実的というよりおとぎ話の世界のようだが、遼太郎がまさか高校生だったとは!?
ちょっとそれが以外でした。