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248ページのボリューム、内容ギュン詰まりな巻でした。
九代将軍家重、容姿や言動から心ない評価をされますが、体が思うように動かないだけで頭と心はちやゃんとわかっている。そこを見抜き思いやる田沼のシーンが切なかったです。こういうことっていつの時代の誰にでもあり得ることで身につまされました。吉宗や田沼や側室など理解してくれる人がああてくれると本当にありがたいと思えました。
吉宗はやっぱりかっこいいね。立ち姿も言葉遣いも考え方も。
善次郎が女ばかりの料理屋でいびられ、男ばかりの大奥でも新人いじめをされる。性別関係なくどこにでもこういうことはあると思いやられる。
が、一流の料理人の腕をふるってお幸の方と心を通わせるのはいいお話でした。
久通が裏で手を汚してこその将軍吉宗でもあったのか。それをもってしても2人はいい人生だったと。きれいごとだけではないわね。
そしていよいよ赤面疱瘡の治療法の研究へ。吾作(表紙)と平賀源内がよくしゃべる女性として登場。引き続き楽しみです。
最初は九代将軍家重の物語から。
1巻からの登場人物である杉下が大奥総取り締まりになっていて
しかもお姫様達の父親代わりという大出世ぶりに、驚かされます。
彼が関わっている家重の側室を巡るエピソードでは、
よしなが先生らしい、食の蘊蓄話も展開されています。
江戸市中で女ばかりの中で一人男の料理人として働く芳三の苦労話は、
フェミニストの彼女らしい一節かと思いました。
小便公方と揶揄され、脳性麻痺であったと言われている家重、
「彼女」を巡る物語は切ない。
そして、中盤の久通の告白シーン。
吉宗と久通は男女の愛など越えた無二の結びつきの迫力に圧倒されます。
杉下が死に、久通が死に、死期が近づく吉宗。
彼女の遺言とも言える最後の願いは、「赤面疱瘡の撲滅」。
海外からの足音が遠くに聞こえ、庶民のうねりが足下に迫り、いよいよ江戸も後期へ。
このパラレルワールドが現実の歴史にどう合流して行くのか?
魅力的な新キャラクターも登場して、 伏線を回収しながら物語は終盤に向かいそうです。
どう表現していいのか悩むところなのだけれど
将軍が愛されるにはそれなりにちゃんとりゆうが或わけで
見た目が云々ではない部分というのに涙が出た。
吉宗の長女・家重
見た目も勉学も次女に劣り、自らの身体を持て余す。
そんな彼女が将軍に。
自らが劣っているのを分かっているからの~
そして、愛の~
男たちは将軍を心から愛し
そんな姿に思わず涙が出てしまう。
正直、表紙のインパクトが強くて手をとったのが実際なのだけれど
なんだかものすごく(´;ω;`)切ない気持ちになってしまった。
毎度のことだけど、しばらく立ち直れない。
後半はまた新しい展開ですね。
