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表題作執事はそれに気づかない

同時収録作品おあはようからおやすみまで

同時収録作品ワンコインラブストーリー

同時収録作品さいはてから、愛

その他の収録作品

  • 執事につまずくお年頃
  • 執事がそこにいるい竜
  • あとがき

あらすじ

アクランド家の長男・ジェレミーは、執事のケネスが大好き! ニブいケネスにあの手この手でアピールするけど…?

作品情報

作品名
執事はそれに気づかない
著者
青色イリコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアコミックス
発売日
ISBN
9784775520109
4

(2)

(0)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ギューっとしてキュンキュン

エッチもエロもキスもとても少ない作品を描かれる作家さんなのですが、実は自分的にすごく好きな作家さんの一人です。
そこにあるほっこりした(←これ!これに弱いのデス)柔らかさがもたらすキュンが好きなのです。
この作家さんの創るお話は少し坂田靖子のマンガの感じに似たものを感じるのです。
今回も多分王道な執事が出てくる主従モノ、すでに恋人である二人のすれ違い、切ない片想い、ビックリ仰天な宇宙人モノ
と、色々な作品が詰まっていますがそのどれもがキュゥゥンをもよおすのですよ。
絵柄もホンワカした脱力した絵ですし、特別上手い!という美麗でもないのですが、でも、優しさがにじみ出ている絵柄。

ひょっとすると自分だけかもしれないけれど、今回のこの本はとってもとっても良かったのです!

表題を含め【執事シリーズ】
執事養成学校を首席で卒業したケネスが勤め先の屋敷で出会ったのは長男のジェレミー。
それから8年。
かわいかったジェレミーも20歳になって、ケネスに反抗的な態度をとるように。

ケネスへの恋心に全然気がついてくれないジレンマを抱えるジェレミーと、ほんとうはジェレミーが好きだけどずっと側にいたいから、その気持ちを表に出してはいけないケネス。
本当によくある主従の禁断の恋物語の展開か?と思わせながら、ストーリーはゆるゆると急速展開は見せない。
ケネスの気を惹きたくて子供みたいなジェレミーは鈍感に装うケネスの気持ちをちょっと理解できないだけ。
ケネスは大人だけあって、そんなジェレミーの扱い方が上手い。
きっと鈍感を装うのもわざとだと思うのです。
なぜなら、この一番居心地の良い場所を失いたくないから。
そのケネスが執事になった理由も含めた過去の話もありながら、二人はゆっくりと互いを知り、理解しあって、ゆる~い恋人関係を続けて行くんだろうな。
キスしかないけど、でもこの二人に流れる信頼と愛情のあったかさが感じられて、すぐエッチに持ち込む絶倫執事設定でもない、王道の主従のほうがキュンキュンするのだと、改めて思わせてくれる作品です。

【おはようからおやすみまで】
3年前一緒に猪苗代湖に白鳥を見に行った時、初々しい様相にこの人が好きだ!と実感した恋人は、今ではその欠片もない遠慮のない人に。
会社で女子のコイバナを聞いて、ひょっとして自分だけがしがみついているんじゃないか?と思い切りへたれて悩む主人公。この彼にキュンとしちゃうのです。
でもね、恋人「あなたが思っているよりあなたが好きです」って言っても全然説得力ないよー!もっと努力してね

【ワンコインラブストーリー】
ガチャガチャの当たりを求めてチャレンジしている大学生。
彼には好きな人がいるのです。
そんな彼への恋心と、当たりが出ないことが結びついて・・・
やっぱりこの主人公の切ない恋心に感情移入してキュンを覚えるのですが、可能性がありそうなエンドにほのぼの感があふれてくるのです。

【さいはてから、愛】
これです!宇宙人モノ♪
彼氏と不倫関係を続けて不毛な恋愛をしている主人公。
彼には実は以前はモノが無くなったりしていたのですが、最近はコーヒーがはいっていたり部屋がかたづいていたりと、何かと便利な現象があらわれているのです。
それはなんと!地球にやってきた宇宙人!?
日本で一番イケメンの名前をとったという”福山ヒロ”という名前に爆笑すれば、姿を消すボディスケルトンシステムのショボさ(衣服だけが透けるのw)、性感帯が手とか
とっても愉快なんだけど、切なさもあふれて、
それが旨い具合にコラボしてる絶品な短編です♪

心が安らぐ1冊になりました。

1

地味だけどそれがイイ

表題作は連載中から好きな作品でした。
いちゃいちゃウフフ(だけじゃないけど)の内容がとても心地いいのです。
多分これからの二人に試練が訪れるんだと思いますが
今はただ主従関係から晴れて恋人同士となり
「嬉しい!楽しい!大好き!」の蜜月な時間を過ごしています。
まぁそれを出しているのは主にジェレミーぼっちゃまですが(笑)
お屋敷が大きく執事を従えられるお家ですので
これから後継ぎ問題やお見合いが舞い込んだりするでしょうが
ジェレミーのお父上ならきちんとして下さると思っています
(弟妹もいますしね)。
なので5年後とかその後の二人を読んでみたいです。
二人の関係性は変わらなくても社会に出ればいろいろあるだろうし
ケネス(執事で恋人)はもしかすると
“ぼっちゃまが自分に惹かれているのは世の中を知らないから”と思っていて
“ケネス自身を必要としない日が来るんじゃないか”と思ってそう…。
そうなるとひっそりと身を引くんだろうなぁ、と勝手に妄想してしまうので
イリコ先生には是非とも続編を描いて頂きたいです。
それといつまで「ぼっちゃま」呼びなのか気になる。
ぼっちゃまが咎めても「ぼっちゃまはぼっちゃまですから」とか?
結ばれたら呼び方が変わるのかなぁ?
にしてもケネスも生真面目そうなのでお互い初めて同志なのでは(照)
あー、ますます続編が読みたくなってしまった。

先の方が全収録作品をちゃんとしたレビューされているので
普通の感想になってしまいました(汗)

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