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気鋭の実力派・恋煩シビトのヤンキー三角関係
恋に溺れるというよりは、
自分の中にある、自分でも理解できず制御もできない感情に溺れる・・・そんなお話。
恋? 独占欲? 愛? 嫉妬? 友情? 同情? 単なる欲求?
中学からの仲良し4人組のヤンキー
馳男、次郎、ハチ、脇田。
中でも、主人公の馳男と次郎は小学校からの幼なじみで、特に仲良し。
(ヤンキーと言っても、ちょっとケンカとか万引きとか、そんな感じです)
いつまでも続くと思っていた心地よい関係は、
次郎に彼女ができたことで突然バランスが崩れた。
次郎の隣りは、馳男ではなく次郎の彼女の場所に。
寂しさを感じる馳男の心に急に近づいてきたのが、仲良し4人組のひとり、ハチ。
突然のキス、そしてセックス。
彼女ができた次郎は、
今まで自分を一番にしてくれていた馳男がハチと仲良くなりだして、
ふたりがセックスしているのまで目撃して、
馳男と自分との関係が変化していくことに焦る。
彼女はかわいくて好き、でも馳男とも変わらずにいたい・・・
そんな次郎の気を引きたくて、馳男はハチに本気なフリをする。
でも実は、ハチこそが内に秘めた想いを持っている。
だって世の中は、本心は隠しうまくやったもん勝ちだから。
それはハチが、幼い時の経験から得た教訓、ゲイの自分が生きていくための教訓・・・
ハチとカラダを重ねつつ、気持ちは彼女のいる次郎に向く、馳男。
彼女がいるのに、馳男を失いたくなくてハチに嫉妬する、次郎。
本心を隠し、軽い感じで馳男に近づく、ハチ。
3人それぞれの想いと葛藤が描かれていて、
少しずつ隠していた本音も表れてきて、
この三角関係が、途中まで本当にどうなるのか分からないところが、面白い!
そして、
馳男が自分の中の内なる本性に気づいて変わっていく様子も、見ごたえアリ!
以前、恋煩シビトさんの本を読んだ時は、
絵は好みではないし、なんだか内容も難しくて、ちっとも良さが分からなかったのですが、
(ごめんなさい!!)
この本は引き込まれながら読みました。
滑らかじゃないシビトさんの絵はやっぱりちょっと苦手ですが、内容はすごく好きでした。
絵が好みだったら、迷わず神評価だったと思います。
よく、友達同士の男子がつるんでワイワイしている姿を見て萌えるとか、妄想するとか口にすることがあるのですが、
単行本の後書きなどで作者さんが妄想を巡らせる話を書かれていらしたりしいてる、この男子の友情というものへの萌えと妄想の具現化した作品。
友情のボーダーラインは一体どこにあるのか?
馳男、次郎、ハチ、の三角関係を通してグサリと心に突き刺さる話でした。
毎号毎号読んでいる時、ハラハラしながら見守ったこの関係。
結末は、意外にもハッピーエンド(シビト流)そしてシビト作品といえば”ヤンデレ”ではありますが、少し違う方向性のものだったと思います。
ただ、切なくて、ちょっぴり痛いです。
小学校からずっと一緒につるんで来た親友の次郎と馳男に、中学校に入りハチと脇田が加わり、高校に入っても4人は友達として仲良くやってきた・・・はず。
その均衡が崩れるのは、次郎に彼女が出来たこと。
今まで一緒に過ごした時間が、彼女との時間に取られてしまう。
普通なら、「お前いいな~」とか見守る気持ちだったり、冷やかしたり、そういうものだったはずなのに、口と上辺ではそういう事は出来ても、馳男の心には、次郎を奪われた無意識の嫉妬が。
その馳男に接近するのがハチ。
何となくキスをして、何となく体の関係に発展して。
でも、友達だ。
馳男を中心にして、ハチ、次郎、それぞれが語られ、そして馳男は認識するのです。
自分は、彼女になりたかった…曰く「俺はメスだ」
ハチは元々男性を好きな性癖を自覚している。
だからこそ、馳男の次郎を見る目と態度で彼が次郎を好きなのを見抜いている。
自分が過去体験してきた表情をするから。そして似たもの同士と思うのです。
彼も独占欲を持っているが、それを友情でうまく中和させて馳男を自分のモノにしようと、時に突き放すように、時に挑発するように、馳男を導いていくのです。
次郎も彼女が出来た事で、親友の馳男が遠慮して今までのように付き合えないのを不満に思っている。
彼も独占欲をもっているが、ハチと完全に違うのは、彼のは子供っぽさの残ったあくまでも友情の独占欲。
ハチと馳男が仲が良いことに嫉妬して、急に馳男に執着を見せるがキスはできない。
やっぱり「友情」なのだ。
この二人によって、はっきりと馳男は自分が次郎に抱いていた感情が何だったかを認識するのです。
次郎の彼女が何度も「男子の友情っていいな」と言っているが、恋人が出来ると友情が壊れてしまうことが女子には間々ある、ということの比較の言葉だと思うが、
男子だって女子と変わらないのです。
もし、そこに友情意外のものが何か存在していたら・・・
ハチにキスをされても平気で、自分から仕掛けるくらいだった馳男。
セックスも嫌悪感もなく、してしまっていた理由は?
行為の最中そこに何を見ていたから出来たのか?
そこに答えはあったのです。
連載中、ひょっとしてハチはアテ馬キャラで終わるんじゃないだろうか?と思っていましたが、そこも意外な展開でした!
馳男の気持ちが痛いほど伝わり、ハチの気持ちも伝わり、友情と愛情のボーダーラインを実に如実に表現していました。
今まで短編や、シリーズ展開などの単発が多かったシビトさんの初長編連載。
ガッツリと取り組まれたこの作品は、他の作家さん達の高校生を描いた数々の恋愛モノとは一味もふた味も違う作品だったと思われます。
以前、インタビューで首のラインを何度もなぞる為に真っ黒になってしまうという話題に触れられていましたが、この作品ではそれが少なくなっているように見受けられます。
絵柄的に、ストーリー的にも決して突き抜けた明るさがあるわけではないので、好みの別れる作家さんではありますが、人の心に潜む真実を描かせたらぬきんでている作家さんだと思います。
「神」を付けたいくらいの萌×2評価です!!
真っ先に目に飛び込んでくるタイトルと、独特の絵柄で描かれた人物。すっきりとシンプルな表紙に銀色の帯。
装丁に一目惚れでした。それがシビト先生の作品だと判った瞬間、気になって仕方が無かったのですが、購入するかは迷いました。今までの短編集で、面白いと思うことはあれど「萌え」を感じたことが無かったからです。
ですが今回は自分の直感を信じて正解でした。とても良かったです。
幼なじみに彼女ができ、それに嫉妬する主人公に気付いた友人が「なぐさめてやろう」と押し倒してきて…というよくある(?)設定なのですが、それ以上に予測のつかない展開と魅力的なキャラクターが、本書を「ありがち」で終わらせていません。
独占欲や狡さを通して三角関係は変化し、主人公は自分の「本性」に気付きます。その過程がゆっくり丁寧に描かれているので、無理なく登場人物の感情の揺れや変化を感じ取ることができました。
また、先生は男子の何気ないやり取りを描くのがとても上手い。ヘラヘラしててバカっぽくて、本人たちでさえすぐ忘れてしまうような、くだらない会話や距離感。私たち女子には絶対知りえない空間を、そしてそこから生まれる萌えを、見事に描き出してくれています。
この憧れにも似たうずうずした気持ち。次郎の彼女のさとみちゃんが「いいなあ」と繰り返すのもわかる気がします。
シビト先生自身が「今一番萌えると思っている話を素直に」と仰っているように、この作品は先生の真骨頂だと思います。そして先生が力を生かしきれるのも、短編ではなく長編なのではないかと感じました。
またひとり、先が楽しみな作家さんが増えました。on BLUEでの次回作にも期待しています。
前情報をあまり入れず、帯やあらすじもさほど読まずに手に取ったのでまさかこんな展開になるとは思いませんでした。
全体的に漂う物悲しい雰囲気はど真ん中ストレートでしたが、個人的な萌えの微妙なラインをさまよいましたので中立。
ハマるかたはどハマりすると思います。三角関係、学生、シリアス、これだけでもう切ない感じがプンプンしますのに更に肉体関係まで!!
カンの良い方なら、ハチとくっつくことを予見できたのだろうと思いますが、私は「でもさとみちゃんより馳男が良いってことに次郎も気が付くでしょう」とBL脳全開で読んでおりましたので、COUNT.4の結末に驚いてそこからもうどうなるんだと。やきもきしておりました。
次郎が一番子供だと思います。恋愛も友達も失いたくない、どちらも大切、しかも馳男が誰かに取られるのもヤだ、馳男の一番の親友でありたい。
気持ちは分からないでもない、けど馳男には『次郎=親友』という感情よりも『次郎=好きな人』が植わっているのだから……難しいんですよね。
次郎はそんなこと知らないし分からないし、またこれ鈍感だから気がつくこともない。馳男自身も次郎に気付かれたいとも思っていないから、構わないんだろうけどどこまでも寂しくなりました。
次郎の独占欲は友達としての独占欲。昔から悪いこといっぱいしてきた腐れ縁の一番でありたい独占欲。
それは決して恋愛とイコールではないんですよね。読み返せば、次郎が『馳男』と『さとみちゃん』を天秤に掛けてるところはなかったから、結局次郎のなかで、それだけ独占欲を出しても『さとみちゃん』が一番には変わりなかったわけで。だからこそ、馳男が沈んでゆく。馳男の言う、「俺の場所を簡単に奪った」が沁みます。
馳男の独占欲は、親友としてももちろんそうだし、出来うるならばなにもかもの一番でありたかったのかなと思いました。恋人としてまでは望まなくとも、それでも選んで欲しかったのかな、と。結局、キスされることもなければ抱いてもらえもせず…。悲しすぎます寂しすぎます。次郎のばかちん! でも憎みきれない次郎! 九九もできないおばかだけど、子供だけど、馳男が思いを寄せた理由も分かるというか、悪い奴じゃないし、だからいいのだけども…!
馳男は、次郎の前ではいくらでも自分自身を偽れる。どれだけども嘘をつける。それは次郎に気が付かれないために、本心を隠すために、とても簡単に仮面をかぶれる。
けれどハチの前では何も隠さなくてよかった。ハナっから楽な気持ちでいられた。
そここそが、馳男がハチに対して『はじめられる』ワケだったのでしょうか。
肉体関係で情が生まれたというよりも、求められることを心地よく思えてきた。それが当たり前なのだけど、あまりに不毛な期間が、読者には知らないところで長いことあったのかなぁと感じました。だからこそ似たもの同士。
ハチは無条件で馳男を受け入れてくれる、ハチもまた不毛なときが長くて、結ばれるべくしてこの二人は結ばれたのかなと。きっとハチは、馳男が次郎を想うことで付いた心の傷を、優しく癒してくれるといいな。
想像していた結末とは違ったのですが、それでもFINAL COUNTの終わり、数ページに心が持っていかれました。ふたりはようやくここから始まれるのか~と、少しホッとしました。
そして描き下ろしで安心!よかった~!ちゃんとハチのことを想っていることに安心!!
まずは装丁惚れでした。
on BLUEっぽい、アート系の装丁。
この装丁とタイトルで、
あらすじ読まなくても大体シリアス系だろうな…
と予測がつくこの感じ…。
その印象に違わず、痛かったです。
シビトさん、短編をチョイ読みしたときに、
どーにもこーにもキャラが合わなくて、
以来避けてきました。
が、装丁惚れしてしまったのと
on BLUEへの期待があって挑戦。
私の好きな高校生・同級生モノなのに、
キャラの愛情表現や独占欲が微妙に屈折してるがゆえに、
受ける印象は、「萌え」とはやっぱり違った。
「親友が好きだけど、親友に彼女が出来て
傷心の俺に近づく友人」
これだけ見たらBLの王道感を感じるんですが、
主要人物3人が冷めてるようで粘着質で。
すごくドロリとしている。
物語のモノローグの話者は
この主要人物3人を行き来するけど、
意外と次郎のモノローグが多く、
一般ノンケ男子はこんな感じなのかなぁと
思ってしまいました。
「きれい」と言いながらも、
無恥さゆえに蝶の胴体をつまみつぶしてしまう
小学生の様な残酷さがある。
そこに読者として苛々してしまうのは
仕方ないことなんだろうな。
一方、ハチは軽く見せてるけど、
その軽さは過去のトラウマ的なもので身に付けた
ゲイとして生きるための処世術のようなもんだと
分かった時はちょっとせつなかった。
ただ、馳男への思いは真っ直ぐなんだけど、
途中途中に入り込む、企みのような笑い顔は
どうしても個人的には好きじゃなかった。
心の隙間に…って喪黒かよ!ってちょっと思った(笑)。
んで馳男は…ずっと悶々としながらも
ハチとセックスするのは彼女と自分を重ねるからで。
自分の中の「オンナ」の部分の自覚は
行動の後からやってくる。
自覚への流れは分かるんだけど、
読みながら「メス」っていうキーワードが
なんだか自分は引っかかっちゃった。
本能っていう意味ではこれでいいんだと思うんだけど、
男子高校生が使うかなぁという疑問と、
無理矢理痛そうにしてるように聞こえてしまった。
これは単に自分の嗜好と合致するか否かの
問題だと思うけども。
三角関係萌えならハマりそう。
でも前情報皆無だったら、途中まで本当に
どっちとくっつくのか予想がつきづらいです。
キャラの行動も嫉妬でちょっと
歪んじゃってるから余計に。
BONUS TRACKで、馳男なりの愛情が分かったのは
切な甘系好きな自分としてはホッとしました。
