神様のハートは桃色片想い

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表題作マウリと竜

巡り神の竜神
マウリ 生贄の少年

同時収録作品雨降らしの神様

白峯 巡り神さま
松里 神社子で高校生

同時収録作品常春の狩人

同時収録作品めぐりゆくもの

オルフェ 馬型の巡り神
キツネ 遊牧民

その他の収録作品

  • マウリと竜と温泉

あらすじ

万能な力を持つ神が各地を巡り、土地を潤す時代。
村を訪れた竜に生贄として差し出された少年・マウリは――
神「めっちゃケナゲで可愛いじゃねーの」「つか、マウリが他の男に体を許すとかありえねーし(怒)」
他、意外と(!?)フランクで恋愛体質な「巡り神様」たちと人間、そして不思議な生きものが織り成すあまあま・ラブコメBL!

(出版社より)

作品情報

作品名
マウリと竜
著者
元ハルヒラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
マウリと竜
発売日
ISBN
9784799713174
4

(407)

(181)

萌々

(129)

(52)

中立

(24)

趣味じゃない

(21)

レビュー数
68
得点
1601
評価数
407
平均
4 / 5
神率
44.5%

レビュー投稿数68

染み入る想い

帯の文句はある意味正しく作用しているのですが…
率直に言えばこの物語につけるにしては俗ッぽ過ぎますね。
でもその瑕も大した事は無いと本編が覆してくれます。

神と言う存在は常に聖邪の二面性を持つ、と言われます。
でもそれは神の自発性でそう言う二面性が生じるのではなく、
人間の鏡として神が作用する故に生じてしまう作用なので
しょう。

この一冊には想い想われる事で邪を抑え、応える様に
聖をもたらす神々の姿が描かれています。
その聖のお裾分けが我々の幸せな読後感なのでしょう。

14

とても和みました

かなり癒しオーラ満載の作品でした!
マウリと竜、常春の狩人が特に好きで、読んでいてほっこりとします。

過去の話、現在の話、日本以外(モンゴル)の話など。
すべて巡り神という存在の話。
子供にも読み聞かせてやりたい(一部無理ですが)感じです。
日本昔話とジブリを足してBL要素をちょっぴり取り入れたような感じでしょうか?
非常に読みやすい作品でした。

以前、本業が坊さんでバンドマンという友人から聞いた言葉なんですが。
日本人は海外の人(全てではありませんが)から見て、宗教心が非常に希薄とか、何でも信じる無節操な印象があるそうです。
でも、実は日本人には八百万の神々を信仰するという心が根底にあるとか。
すべてのものに神は宿る、という。
なので、神様でも仏様でも海外の宗教でも新しいものでも受け入れてしまうのだそう。
よくも悪くもオールマイティーなんですね。

この物語にも、巡り神や土地神様や八百万の神々が出てきます。
巡り神が、やがて土地神様になる場合もあって、竜神様はまさにその例でした。
その理由がちょっぴりBL的要素ではありましたが。
もともと神様仏様は性別が無いものが多数だそうで、これも有りだなぁ、なんて思いながら読みました。
こういう話はきっと、オールマイティーな日本人にしか描けない気がします。

そんな小難しい事を考えなくとも、ファンタジーとしてサクッと読める優しいお話ばかりです。
マウリの可愛さに加え、竜のツンデレさが最高です!
ことりの一途さと、ジーン(ハーフの狩人さん)のカッコ良さもかなり萌えます!
他の話も皆素敵でした!
ちょいちょい過去や海外なのに、現代の流行語が出てきたりするのもお茶目でした。
幸せな愛を信じる人に、とってもオススメです。

14

元さんのファンタジーって、やっぱり良いわ~っvv

今回は「巡り神様」っていう神様と人間の物語。

どの巡り神様も好意を持った相手と同じ姿になれるということで
人間からしてみたら、神様が自分のことを好きか嫌いかすぐに解っちゃう。

竜・蛇・小鳥・馬と4種類の巡り神様のお話がありましたが
やはり表題作の竜の神様が一番好きvv
それぞれにいろんな力があるみたいだけど、そんな事より性格に笑える!!
威厳があってドーンと構えてるのかと思いきや、マウリにメロメロ?
そして素晴らしい事に、神様が思い人と同じ姿になれたということは
子も成せるという素晴らしファンタジー設定!!
そして竜の子供も誕生してました。

途中悲しいお話もありますが全体を通して本当に「ほんわか」で和むストーリーです。

11

人外恋人。

みんな幸せになればいい。

そんな甘い話があってもいい。

無駄な傷は負わなくていい。


とっても良かったです(*´∀`*)
人外×人間を描かせたら右に出るものはいませんね元ハルヒラ先生。
なんだか専売特許になってきたなあ(笑)

表紙とタイトル見たときは、どんなBL系人外絵本なんだっ!と思いましたが。
短編集のような一冊になっておりまして、一つ目はタイトルのお話。
龍の生贄に捧げられたマウリという青年?少年?
片目が見えず、村の男の相手をさせられていたそうな。
(さらっとキツイ設定放り込んできますよハルヒラさんは。)
この龍がねー、『廻り神』と呼ばれる神様なんですが、
口調がエロいおっさんなんですねーただの。
「スケベしようや」みたいなね、言い出しそうなキャラなんですわ。
『子作りしようなー。』『なんだよ、照れてんか?(ニヤニヤ)』とかさらっと言いますからね。

一冊別々の短編集にはなってますが、だいたい「廻神」という
土地をめぐってゆく神様が共通して出てきます。
彼らは気持ちが通じた相手がいると、その相手の種族と同じ姿になってしまうそう。

・・・冷静に考えれば、なんとわかりやすい愛情表現!なんでしょうか!(笑)

小鳥(廻神)と人間のお話や、神様が見える人間と白蛇(廻神)のお話、
また「馬」と「キツネ(狐・・・?)」の一族に助けられた魂だけの少年のお話。
なんのことかサッパリ!だと思いますが、とっても暖かくてとってもせつない短編集。
ぜひ読んでみてください。

「愛する」って、「優しい」って、とっても大切でとても難しいこと。

9

食わず嫌いでした、反省。

実は、元ハルヒラさん、個人的にピンとこなくて
「なんで人気なん?」
な人でした。この本も作者名見ずに随分後に買った本。

いやー、よかったっすわ。
特に表題作。神様の感情表現が本当にピュアで人間くさくて。
「マウリは、だめーっ!」
なんて駄々っ子みたいな脅しを下々にしたりするとことか。

神バージョンは雄々しいし、人バージョンはイケメンなのに、
ただ単にカッコイイというよりむしろダメな感じすらするのがカワイイと思うのです。

9

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