表題作或る科学の証明

あらすじ

“恋愛の寿命は約3年”という証明を信じたかった高尾視点のお話。
緑間真太郎と高尾和成。

作品情報

作品名
或る科学の証明
著者
ぐさり(キヅナツキ) 
媒体
漫画(コミック)
サークル
刺傷<サークル>
ジャンル
黒子のバスケ
発売日
4

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

その恋心は消えて無くなるものかどうか。

“ときめきの正体は脳内麻薬によるもので
三年も経てば慣れてしまって脳の異常事態は終息する”
つまり三年後恋は終わる、との事。

それを中学の頃テレビで見かけた高尾は
恋なんて不毛だとバカにしていたにも関わらず
あっさり緑間を好きになる。

けれど、三年以上経っても
その想いは消えず、むしろ強まるばかり。
なんでもないふりをしてみても、
コタツを出すタイミングの話なんかしてみても。

“友情ならずっと側にいられる”と思いながら
“でも苦しいんだ、”。

いつも通り帰り道別れたはずが
高尾の微妙な変化に気付いたのか
緑間が追いかけて泣きそうな高尾にキスを…。

科学の証明だなんてなんにもならない。
だからこそ人は愛しくて切ないいきものなんだと思わせられます。

キヅナツキさんの大ゴマ、本当に効くのです。
ふざけても、本音を隠そうとしても
想いは止められないし誤魔化せない。

高尾の片想いだと思っていたら、
ちゃんと緑間も好きだったんですね。
「いますきな人いる?」と聞かれた後すぐ
「俺ー?いるよ、好きな人。片思いなんだよ」と言われ
むっとした緑間の反応が物語っていました。
机に突っ伏したまま
「三年後にはきっと違う人を好きになってるよ」
そう言う高尾は、それを願っていたんだろうか。
否。

友情にすり替えたい恋情、
さらっと終わりそうで余韻が残りまくりのキヅナツキさん作品です。

2

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