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表題作たくらみの罠

櫻内玲二 菱沼組組長
高沢裕之 元刑事のボディガード 29歳

その他の収録作品

  • 恍惚
  • 美しき獣の嫉妬
  • 美しき獣の休息
  • コミックバージョン
  • あとがき

あらすじ

櫻内と出所した若頭風間の親密さに不機嫌になる高沢だが。ヤクザ×元刑事のセクシャルラブ、全編書き下ろし新作で登場!

(出版社より)

作品情報

作品名
たくらみの罠
著者
愁堂れな 
イラスト
角田緑 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
たくらみは美しき獣の腕で
発売日
ISBN
9784344828643
4

(9)

(2)

萌々

(5)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
36
評価数
9
平均
4 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数4

第二部おめでとうございます。


嫉妬を知ってかわいくなったなあ、と思いつつ、あの戸惑いが凄くすきなんですよね。

ただ、やっぱり、ストーリーが中途飯場だったのがちょっとなー、と。
ある程度の区切りがほしかったなあ、と思ってしまいました。

でも、じわじわと新しい感情を知ってある意味成長していく姿とか、嫉妬すると女々しいというか、デレ成分増えちゃう!みたいなツンデレな感じは萌えポイントでした。


続きが気になります。
普通なのに、魔性な高沢かわいいです。

3

シリーズがまた始まる

シリーズ新装版の再販も終わり1年弱での新作第2部スタート。
天然ニブさを発揮する元刑事でボディガードと櫻内の愛人をすることになった高沢。
紆余曲折を得て、力ずくで始まった関係も少しずつ変化して、櫻内への気持ちも
少し自覚出来た高沢の新たなるシリーズは、5年もの間服役していた風間が出所して
櫻内の右腕とも言うべき風間に対して高沢が嫉妬と言う感情をもつことになる。

それでも相手の気持ちは愚か自分の気持ちすらなかなか気がつけない高沢だから
嫉妬していることにもしばらく気がつけない訳で、相変わらず天然気味のニブさです。
そして奥多摩の射撃場で事件が起こるのですが、その事がキッカケの一つになり
櫻内と高沢の間に微妙な擦れ違いが生ずる。
高沢もいよいよ人並みな感情を得るようになったのかと本人にしてみれば切ない展開だが
読んでる方は思わず親心のようにそんな風に思ってしまう。

風間が現れた事で、高沢自身が知らずに来た感情を自覚するようになるし、
新たにトラブルの予感も感じさせるシリーズのスタートでした。

3

生まれて初めての嫉妬心を知った高沢です

たくらみシリーズ5作目 そして第2部がスタートです。

超絶美形な幹部の出所編です。
みんなのカリスマ櫻内のために刑に服すことになった幹部が出所してくるのですから組を挙げて熱烈歓迎です。
こんどは色白で高貴な美形。(愁堂先生は色白美人がお好きなんですね)
はしゃぐ櫻内に高沢いやな予感を覚えます。

まるで遠方に行っていた元カノが戻ってきて因縁のバトルが!?的な雰囲気です。

いくら人の感情に疎いにぶちん高沢も、風間と櫻内にある特別な深い絆にはすぐに気が付きます。
名前で呼び合う仲、上機嫌で笑顔…
胸の痛みがどこからくるものかわからず意味不明な不快感。
無自覚な嫉妬心で櫻内を遠く感じる高沢の混乱ぶりがかわいらしい。
高沢は自分の知らない櫻内を知り親密な関わりを続けてきた彼らに対して、生まれてこれまで無縁だった感情に振り回されます。

美形カップルの櫻内と風間がキラキラして絵になる二人に対して、キラキラしてなくてもあんたが唯一の愛人なんだと慰めてくれているらしい早乙女がおかしかった。いいやつじゃん。
早乙女のちょっとずれてる言動が好きです。

射撃練習場が襲撃され恩師の教官が重症を負う事件発生。
武器庫でもある練習場を管理する責任者が必要となった時、立候補したのが風間です。
櫻内は今いないと困るからと即却下します。
じゃあ自分がと手を挙げる高沢。
止めてくれるのか試したかった高沢はあっさり許可された挙句、すぐに行けと言われて痛む胸が嫉妬というものだと鈍い高沢がやっと自覚した瞬間です。
これ絶対風間の策略ですよね。
櫻内が自分は若頭補佐として櫻内のそばですべきことがあると自分も櫻内も思っているの知ってて許可されないこと前提で言い出し、そしたら高沢も言わざるを得ないのは計算の内だったんでしょうから。
風間には「だめだ、俺のそばにいろ」という言葉を言わせ、高沢を追い払いたかったんだと思います。
意図はまだわかりません。
ホントはラブだったとか、からかったとか、あるいは意地っ張りの櫻内の行動もお見通しで煽ったか。
そんな画策も裏読みもない高沢には一生わかりえないたくらみです。
でもこの時の櫻内は高沢が特別に懐く三室の入院先に飛んでいて見舞ったことが面白くなかったところに三室のために代理がを務めたいと言い出したことで意地張っちゃったんでしょうな。
まあ痴話喧嘩っぽい感じかな♪
でもそのあと高沢は、櫻内の不機嫌になった原因は、武器庫の管理人に立候補したのがでしゃばった行為に対して不快だったためだと判断します。
報われませんね櫻内。

2

シリーズ第2部開始

これまで新装版が4作刊行された『たくらみシリーズ』。
今作よりシリーズ第2部始動となります。
新作となる表題作(描き下ろし)のほか、同人誌ショート3話を併録。
表題作の方は完結しておらず、続きは来年となるそうです。


ヤクザ組長・櫻内のボディガード兼愛人である元刑事の高沢。
銃にしか興味がなく、人や自分の感情の機微にとても疎い人物で、
これまでは天然な言動で櫻内の嫉妬を煽っていたわけですが
今作ではそんな高沢が「嫉妬」という感情を初めて自覚し、苦しむことに。

美貌の元幹部・風間が出所して若頭補佐となり、
旧知の仲である櫻内と大変親しくする姿を見て胸がざわめく。
といっても、そこは鈍い高沢なので、なぜ感情が乱れるのかよく分からない。
そんなとき、縄張りの射撃練習場が敵の攻撃に遭う。
櫻内は、練習場の管理人代理に手を挙げた風間のことは止め、
高沢のことは「好きにしろ」と引き止めず。
そのことに傷ついた高沢は、ようやく自分が嫉妬していると気づき始め・・・


練習場を襲った敵の正体、風間と櫻内の詳しい関係、高沢を行かせた櫻内の思惑…
何一つ明らかになっていないので、そこで終わり!?という感がなきにしもあらず。
せっかくの新シリーズなのに、本編が中途半端なところで終わっていて残念でした。
来年まで待って一気に読んだ方がスッキリしたかな~と思いますw

そして高沢については、感情面で成長が見られたのは進歩と言えますが
よりハッキリ自分を『オンナ』と自覚し女々しくなってしまったようで
自分の萌えポイントとは若干ズレてしまいました。
櫻内が公然と高沢をオンナ扱いしているのは今に始まったことではないですが、
今までは当の高沢が飄々としていたためあまり気になっていなかったのです。
高沢が人間らしくなった分、「ボディガード」や「男」を感じさせる要素がやや失われたように思え、少し複雑な心境w

しかし、併録の同人誌でも描かれていたように
高沢が櫻内に愛されることで少しずつ人間らしい感情を覚え
己のアイデンティティを変化させていく様子は興味深く、
続刊で嫉妬を乗り越えどのように成長するのかは楽しみです。

4

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