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表題作たくらみは傷つきし獣の胸で

菱沼組若頭・櫻内
ボディガード・高沢

その他の収録作品

  • 後日談
  • コミックバージョン
  • 意外性
  • あとがき

あらすじ

襲名を控え多忙な中、ボディーガード・高沢と激しく愛を交わす若頭・桜内は、狙撃されかけ…!?ヤクザ×元刑事のセクシャルラブ!

作品情報

作品名
たくらみは傷つきし獣の胸で
著者
愁堂れな 
イラスト
角田緑 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
たくらみは美しき獣の腕で
発売日
ISBN
9784344824874
3.7

(15)

(4)

萌々

(5)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
55
評価数
15
平均
3.7 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数3

無自覚ながらも攻め様に心が傾く?

たくらみシリーズ文庫化再販の2作目は、感情表現が乏しく相変わらず拳銃以外
興味を持てない受け様が美貌の攻め様にも心を動かす予兆が垣間見える内容です。

同僚で親友に近い相手の策略で刑事をクビになり、拳銃を餌にヤクザのボディーガードを
やる事になった受け様ですが、前作で怪我をしてしまい、治るまでの間に無理やり
期間限定の愛人をする事になった受け様ですが、治った後も、その関係は断続
そして、ボディーガードも続けることになった受け様。

元刑事なのに、今回も危ない目に遭ってしまう受け様なんですよね。
ボディーガードなのに、毎回攻め様に助けられるって・・・かなりドジです。
攻め様の組長襲名披露が迫り、それと同時に命の危険も高くなってくる攻め様
受け様は、ボディーガードとして警護している時に今回も攻め様を狙う輩に気が付く
しかし、逃げる相手を深追いする事を避けていたが、受け様はその鉄砲玉の側に
元同僚の西村の姿を見かけ、追いかけてしまうが・・・それは罠だった。

またしても受け様は敵対組織に捕まってしまうんです。
攻め様の襲名を邪魔する為に、受け様を拉致し、取引の材料にしようと・・・
そして今回もその陰には西村がいるんです。
捕まって危険な状況でも、感情表現が乏しいので危機感が見られない受け様に
攻め様の対抗馬だった男が苛立ち、受け様の指を切り落とすと脅した時だけ
受け様の表情が変わる・・・そうです、拳銃を撃てなくなるからなんですよね。
ほんと、筋金入りの拳銃フェチな受け様ですよ~
でも、そこへ西村が、攻め様の愛人だから、みんなで輪姦して、その姿を攻め様に
送りつける方が脅しに効果的だと・・・
そして受け様は犯されてしまうのですが、この受け様は、女々しい感じではないので
生きて逃げる算段をする為に犯されてもわりと動じた感じがしないのは凄い。

でも、チンピラ相手の時は動じなかった受け様ですが、相手が西村の時だけは
激しい吐き気を催す程に精神的ダメージを受けます。
それが元友人だからなのか、西村から劣情の対象にされていることへの嫌悪なのか
受け様自身もはっきりと分からないのです。
毎回読むたびに思うのは、情緒面がかなり未発達なんじゃ?って思うくらいニブイ

1作目よりは人間らしい気がするけれど、まだまだって感じかな。
そして受け様が攻め様は取引に応じないと言っていた攻め様は・・・・
もちろん取引には応じませんが、鬼神のごとく残忍さで受け様を拉致した相手に
お供の早乙女と共に奇襲攻撃を仕掛け、受け様奪還を実行します。
殆ど一人で4,50人の相手を虐殺しちゃうんだから凄すぎですね。
やっぱりただの鬼畜じゃありませんね。

今回は受け様の攻め様に対する若干の気持ちの変化が見える内容で、
無自覚な嫉妬を見せる受け様に大変喜ぶ攻め様って感じですね。
そして受け様が泣きを入れるくらい絶倫な攻め様ブリも遺憾なくエロ発揮してる
読み応えのあるストーリー展開になっていました。
既刊だと後2冊シリーズが出る予定だと思うのですがそれも楽しみです。

0

恋の欠片を知った朴念仁 高沢です

シリーズ2巻目も1巻目同様濡れ場からスタートです。

櫻内への美形とナイスバディーに対する賛辞があふれています。
それにしても色白美人でストイックそうに見える麗人が実は凶暴で自分のオンナも殴れる武闘派ってのはなかなか想像できません。

高沢またこりもせず鉄砲玉相手に撃てずに挙句拉致されひどい目に…
っで、出ました高沢を裏切った西村。
この元キャリアがなんでここまで身を落としてしまったのやら。
そして同じ高校で学んだ友が何が目当てで…

襲名披露式典に西村が乱入した場面が納得できない。
あれだけ警戒しているのに西村の侵入を許すのはどんな手を使ったのか。
なんで簡単に逃がすのか。

結局西村は何がしたかったんでしょうね
お金とか地位とか何かが欲しくて癒着していたとは思えないし、今回もずっと好きだった高沢を取り戻したいという訳でもなく、わからないまま次巻に続くです。

人間的な感情に疎い高沢ですが、今回汚された体に櫻内がどう思うかということを考えるようになったことが進歩のような気がします。
嫌がるかなとか捨てられる?なんてことを心配してしまうあたりまともだと思いました。
そしてどうしてそんなことを考えて胸を痛めるのかの答えは次の段階でしょう。

櫻内視点の掌篇がいいです。
野獣な櫻内のそれこそ意外な面が見えて。
高沢入札ベタ惚れという感じです。
恋愛感情にも機微にも疎い高沢に伝わる日は遠いと思いますが、頑張れ!

0

シリーズ2作目

第1作が面白く、続きが読みたくて仕方がなかった作品。しかし、2作目で割とノーマルなBLに落ち着いた印象。

1作目は、やや狂気じみた櫻内(攻め)と、射的マニアで何を考えているか分からない、感情表現も起伏も乏しいオヤジの高沢(受け)というカプが独特の雰囲気をかもしだしていました。ラブラブカップルとはいえないけど、強くつながっている、というような関係性が好きですね。

今作は櫻内の執着が甘めに飛行した感じで、ある意味安心して読めました。高沢がようやく自分の気持ちに気づいた、かもしれず?!ぐらいでとどまっているのが心憎いところです。

1作目のぎりぎりな関係性が続くとよかったかなあ。

0

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