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表題作秘恋は咎に濡れ

四堂匡鷹,34歳,元新聞記者の野党議員
真船椋一,27歳,衆議院議員の政策秘書

同時収録作品秘恋は咎に濡れ

従兄弟の衆議院議員 藤末彰良 35歳
彰良の政策秘書 真船椋一 27歳

その他の収録作品

  • sign
  • あとがき

あらすじ

「お堅そうなくせに、ずいぶんと情の深い孔をしてる」
与党議員・藤末彰良の政策秘書を務める椋一。
彼にとって従兄の彰良は絶対的存在で、かつては性の道具にもなっていた。
その彰良の汚職ネタを政敵の野党議員・四堂匡鷹に握られる。
四堂の新聞記者時代の弱味を探り当てて交渉に赴いた椋一は、彼の逆鱗に触れ、身体を蹂躙されてしまう。
以来、たびたび四堂に抱かれることになるが、荒々しくも彼の愛撫は甘やかで、いつしか男の熱を心地よく感じるようになり――。

作品情報

作品名
秘恋は咎に濡れ
著者
沙野風結子 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796404525
4

(104)

(34)

萌々

(47)

(18)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
18
得点
413
評価数
104
平均
4 / 5
神率
32.7%

レビュー投稿数18

秘書と代議士は鉄板

受けの椋一は、子供時代に世話になっていた彰良に支える秘書。
彰良は、椋一を人形のように抱き、駒のように使っていた。

そこへ野党、彰良の政敵である四宮が現れる。政策を通すために、彰良のスキャンダルを持って…

沙野さんの書かれるストーリーは、いつもながら萌ポイントと、深みのある関係を書かれるので読み応えありました。最後に明かされる四宮の過去も、そうだったのか…と。そして何より、今作の目玉!があとがきにあるので(笑)答え合わせするのも楽しみです。
今回の目玉は「○歯」でしたか!確かに、読んでてそこは仔細なとこまでこだわって書かれているなーと思ってました。その部屋の情景が目に浮かんで、別の意味で悶えてました!

彰良も、椋一のことが好きだったんだろうけど、もう間違った表現になってるし、一度でも想いより仕事(政治)をとったからこそ四宮に掻っ攫われる状況になったんですよね。もう少し違った愛情表現なら椋一も離れなかったのかも知れません。本人もそう語ってたけど。

私が読んだのは図書館で借りた旧版だったので、signは読めてません。
あーー電子書籍で買うかなぁ〜

0

心臓病の医療ミスを追求する物語

笠井先生の表紙にクラクラしてしまいますが、
中身は、「医療にかかわる隠蔽と汚職」を追及している記者上がりの政治家の信念についての物語です。

従兄の与党議員・藤末彰良の政策秘書を務める椋一。
彰良の政敵、野党議員・四堂匡鷹の新聞記者時代の弱味を探り、交渉に赴いた椋一。

四堂匡鷹の記者時代に、医療ミスについて取材したことが切っ掛けで恋人として付き合った或る青年の自殺。
その真実を知り、自分の生き方を変えたいと願うに至る主人公。
自分だけではなく、妹も従弟の為に政略結婚の材料にされ犠牲を強いていた。
四堂のおかげで、生き直すことが出来た椋一兄妹。

ドロドロした話に感じるのは、笠井さんの表紙絵のスリコミの効果だと思います。
中身は、そんなに不真面目なテーマじゃない。
医療ミスの隠蔽の為に政治家とタッグした医療界のヒヒ爺達の悪だくみを暴くお話でした。

こんなに簡単に、あの業界に棲む鬼退治が出来たらいいですね。

0

最後まで目が離せない

kindle unlimitedにて読みました。
笠井先生の色っぽい表紙に惹かれただけだったので、失礼ながら内容には全然目が行っていなかったのですが、昨今読んだ中でもかなりの良作でした。

最初は好きな人に振り向いてもらえない不憫な受け、椋一を軸とした話なので、関係性がなかなかドロドロしているのと、政財界のあれこれでかなり痛い&シリアス系です。しんどい展開なのですが、随所に登場する攻めの四堂がかっこいい。なぜ四堂が椋一を好きになるのか分からないのですが、最後まで読むとなんとなく分かります。四堂は生まれながらのヒーローで、困った人を放っておけないのです。しかも色事よりも使命感が強い。「好きになってくれる相手を好きになれない切なさ」を抱えて生きてきた人なんですね。責任感が強いのは、感情で動くからこそだと思います。助けてあげたい気持ちだけじゃ恋できない。彼のそういう人間臭いところがこの物語のハッピーエンドの発端になった印象です。

他の政界のキャラクター設定も細かいですし、派閥争いなど作り込まれててよかったです!薄っぺらいお仕事BLじゃないので読み応えありますが、一気に世界観に惹き込まれました。沙野先生の本をもっと読んでみたいと思います。

2

万年筆の正しい使い方

俺様攻めのスパダリの王道BL。うん、とても面白かった。沙野先生の作品初読みですが、非常に読みやすくて楽しかったです。

職業BL?というんでしょうか、恋愛よりも政治家の世界を主軸にした駆け引きを、男の身体を貢ぎ物として描くある種の王道BLでした。
王道なんですが、上滑りするような構成ではなくバッググラウンドも丁寧に描かれ、しつこさが無いので最後まで中だるみを感じる事なく読破できました。とにかくバランスが非常に良く、自分には合っていました。受けの気持ちの変遷や全体のエロの量やタイミング、物語の展開も程よく紆余曲折あり、ポイントポイントで期待を裏切らない攻めの活躍。どれをとってもBLエンターテイメントととして申し分ないです。
また万年筆の使い方が、似たような作品の中で突出した個性となっているのが作家さんの力量が発揮されており、とても良いスパイスとなっていてムフフと味わい深かったです。
受けが比較的モブや当て馬に酷い扱いをされる展開が所々見受けられるので苦手な方は注意かもしれません。

2

表紙買い


表紙とあらすじを見て購入しました

三十代にもかかわらず政治の事には無頓着で
初めの部分はネットで用語や役割を調べて読みました(とてもいい勉強になりました)

2007年に書かれたものなので今風の表現の仕方や展開の新しさはないだろうと思いながら読みました。
ちょっと台詞がくさいかな?とか次が読めてしまうような部分も確かにありましたが、来て欲しいところに来てくれる、期待を裏切らない内容で個人的にはとても楽しめました。性交シーンもたっぷりありました(笑)

主人公が可愛そうな目に遭うのが悔しいかな好きな方にはおすすめかもしれません。

1

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