君だけが僕の奇跡

kim idakega boku no kiseki

君だけが僕の奇跡
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神54
  • 萌×232
  • 萌8
  • 中立0
  • しゅみじゃない12

252

レビュー数
22
得点
422
評価数
106
平均
4.1 / 5
神率
50.9%
著者
千地イチ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784812495612

あらすじ

誰とも関わらず静かに暮らしたい――。
ひっそりと『お絵かき教室』を営む、武太一郎のところへ、ある音楽グループからCDジャケット用の絵の依頼が舞い込んでくる。しかし日頃から、子どもたち以外の人間と接することを嫌っている武は、その依頼をすぐに断ってしまう。だが、依頼主は簡単に諦めてはくれなかった。
「引き受けてくれるまで、先生の側を離れない」
突然現れた綺麗な青年、歌手の倉沢慎吾は、強引に人見知りの武に近づき、そのささやかな生活を乱し始める。10歳も年下の慎吾に、為す術もなく心も身体も翻弄されてゆく武だが、ある時、慎吾の重大な秘密を知ってしまい…!!

表題作君だけが僕の奇跡

倉沢慎吾,23歳,実力派R&Bグループ歌手
武太一郎,31歳,お絵かき教室の先生

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数22

鮮やかで素晴らしい世界観

とても素敵なお話で、
読み終わった後の清々しい気持ちは言い表せません。
タイトル通りのお話に目頭は熱くなり、心が震えました。

ちょっと意地悪な訳ありシンガーと、
優しい絵画教室の先生の優しくて愛おしいお話です。
現実とファンタジーが入り混じったような、
不思議な世界観にあっという間に引き込まれました。

ファンタジーと書いたのは、
シンガーの慎吾の目はモノクロの世界しか映し出しません。
そういう病気という設定になっています。
そして、モノクロの世界の中で、
武の作る色だけが鮮やかに映し出されるのです。
現実にはない現象に、ファンタジー要素を感じました、

だだ、二人の心の交流はゆっくりと温かく、
惹かれ合わずにはいられない気持ちはリアルであり、
とても自然なことのように描かれています。

なので、現実とファンタジーが入り混じった世界と感じました。


二人を取り巻く人々も皆温かく、
大切な人たちに囲まれて色を取り戻していく人生……
とても素敵だと感じました。

また、シンガーは幸せと不幸せを糧に歌うという表現の中で、
武が慎吾に与えたいのは幸せの方だとハッキリ伝える場面……
とても胸が熱くなりました。

二人が結ばれる場面も、
武が思った以上に乱れたのが意外ですが良かったです^^
普段、清廉潔白で欲求を抑え込んでる人って、
一度スイッチが入ると止められないのでしょうね。
とても官能的でした。

表紙の彩鮮やかな世界そのままに、
読者の心も色付けてくれる……そんな作品でした。

1

まさに奇跡の出会い

答姐の「あなたの好きなタイトルを教えて」みたいなトピでこの本のタイトルが挙げられていてタイトル買いしました。
読んでみたら「君だけが僕の奇跡」というタイトルが本当にしっくりくる、まさに「奇跡」としかいいようがない出会いが描かれていてとっても良かった。

攻めの慎吾は人気音楽グループのメンバーなんだけど、生まれつき目が悪く色の無いモノクロの世界で生きている青年。

それがある日、街に貼られたポスターに文字通り目を奪われます。
何故なら、そのポスターだけが鮮やかに色づいていたから。

そのポスターの製作者は、絵画教室の先生をやっている武。
絵の才能があるのに、過去のトラウマが原因で絵の仕事は極力引き受けず、ひっそりと、心乱すこともないよう、まるで余生を過ごす老人といった暮らしぶりをしている青年。

そんな武が慎吾たちのライブを聴きに行って、降り注ぐ無数の星屑のような彼らの歌声を全身に浴びて射抜かれたようになるシーンなど、読んでいるこちらの感覚にも強烈に伝わってくる描写がそこかしこに満ちていてます。

色の無い世界で生きていた慎吾と、目立たぬように生きていた武という、ある意味どちらも無味乾燥な世界で生きていた二人が出会い、お互いが産み出す作品が目や、耳を震わせ、心を震わせ、少しずつ彼らの世界が色鮮やかに変革していくんです。
そして相手の音楽や絵に触れて突き動かされるような衝動にかられたり、知らず知らずに影響されていたり、変化した相手の様子に自分が取り残されたような気になったり…… などなどお互いアーティスト魂を持った二人が互いの存在に触発されている様子が本当にいい。

慎吾は数年後に失明してしまうけれど、慎吾を暗闇の世界に置き去りにはしたくないという武の決意によって、慎吾は色ある世界を失わずにいられるだろうと思えるラストが感動しました。

「武が描いた絵にだけ色を見分けることができる」なんて医学的には説明できないし、いろんな偶然が重なるのもツッコミどころになるかもしれないけれど、「奇跡」って本来そういう人智を超えたもんじゃないかなって思います。

4

世界が一変する奇跡

カラフルな表紙が目を惹きます。
沢山のお花や星が散りばめられていて鮮やか。
読後にこの表紙をジックリ見返すと涙腺が緩みます(;///;)

表紙の鮮やかさに反して、ストーリーは色のないモノクロの世界。
けれど時折極彩色がブワッと舞うのです。文字の中に。
その瞬間に色のある世界に生きていられる幸せを噛みしめました。

歌手と絵描き。
色を持たない者と持つ者。
弱さを抱え息を潜めてる中、奇跡と出会い、動く。

ストレートにガツンと心に響くお話でとても良かったです(;///;)
作中で医者が全否定してたように現実ではありえないのですが
こんな奇跡があればこれ以上無い幸せ、まさに運命だなと思いました。


さてさて。
攻めの慎吾は実力派の歌手です。一回り上のメンバーと共に活動中。
視力が弱く、慎吾の世界はどこまでもモノトーンが広がるばかり。
派手な服をよく着てるのですが、そもそも"派手"が見えないので明度で判断してただけという…(泣)
周囲が大人ばかりのせいか気が強く少年っぽさが残る攻めでした。

受けの武はお絵かき教室の先生です。
有り余る才能を家の中に閉じ込め、老いるまでひっそりと生きるだけが彼の望み。
というのも、自分の描いた絵にトラウマを持っていました。
31歳というには若々しさがあまり感じられない受けです(ФωФ)


そんな2人の出会いは武が描いた1枚の絵。
自分の絵を表に出したくはなかったけれど長年の友人の頼みを断り切れずに描いたものでした。
慎吾がその絵を見た瞬間、モノクロの世界に一気に流れ込む極彩色。

不思議なことに、武が描いた絵だけは慎吾の目に色が見えたのです。
描いてる武自身の姿はモノクロなのに武が筆を滑らせる先から溢れる色・色・色。
武の描く絵の虜になった慎吾でしたが、次第に絵だけでなく武自身を想うようになり…。


慎吾が恋愛感情を自覚したキッカケが"苛立ち"だったのが少年っぽいなぁと。
8歳の年の差は大きく、ましてや武は先生をしているので良くも悪くも子供扱いが上手いw
なんの意味も持たない武の優しさが、慎吾にとっては非常に面白くないのですね。

慎吾がギュッと抱きついても武は子供が構われたがってるぐらいにしか思っておらず、
胸の鼓動の違いで悲しくなってる慎吾に萌えました(;///;)
↑このシーンの表現がすごく好き。

で、前半の武は慎吾を子供として扱いあやしてるようなんですが
男と意識してからは態度が一変して子供扱いをしないところがすごく良かった。
子供だと思ってた相手から"雄"を見せつけられて戸惑う姿が良きです///
年の差BLの年上受けのこういうところってほんと萌えますね…!!!

そしてそして…!
初エッチで慎吾がガッツく気持を抑えながら愛撫してるのにニヤニヤ爆発。
自分がウンと年下なのが気になって、余裕ぶった態度をとる年下攻め…!(∩´///`∩)
【冷静に見えるなら、無理してる甲斐がある】の一文がグッときます///

慎吾のモノクロの世界の描写は切なくて泣けました。
とくに夜はすぐ目の前さえも見えない。
武を追いかけたくても追いかけられず
色の欠片を必死に掴もうとする場面は胸が痛かった…。

現実にはありえないような不思議な奇跡。
2人が出会えた巡り合わせが心に沁みます。
慎吾の目に映る色が少しでも長く続くよう願わずにはいられない…。

2

キラキラ。

ありえない設定でツッコミどころの多いストーリーなのですけど、読後感の悪くない一冊でした。キラキラしてて。

冷静に考えると、弱視(?)で色が認識出来ないのに、特定の人の描いた色だけは見える(しかも知らないはずの色を、それだと認識出来る)とか、あるはずのない症例ですしね。精神的な理由での障害というわけでもなさそうだし。

作品全体が醸すイメージが中間色のないカラフルか無彩色に振られている感じを受けました。Photoshopで極端に画像補正しちゃったみたいな。

だから、人も描かれる街もみな作り物めいて現実感には乏しいのですが、これはこれで一つの世界を成しています。トラウマ持ちの人間同士の依存になりそうな関係性のはなしだけど、重くありません。
なかなか良いお話でした。

2

唯一無二な人

デビュー作が読みやすかったし、またイラストが同じ奈良先生でしたので手にとりました。
表紙がとっても素敵!

色盲の慎吾が武の描く絵の色だけが分かるとか、今まで色が分からなかった慎吾が何故その色を知ってる?とか、そりゃ無いだろと突っ込みたい箇所がありました。
でも、物語の雰囲気がとても柔らかくて優しいんです。
慎吾が見る色が、こちらにも伝わってくる感じがしました。

普段は優しく穏やかな武のエロっぷりも良かった!
一度だけのHでしたが萌えました〜(´∀`*)

武のトラウマとなった友人がフクオと出会った事や、慎吾がテレビを付けたら武が映ってたとか、偶然すぎるだろ…と思う点も気になるところでした。
読後感が良かっただけに惜しいな〜と思いながら『萌』評価で。

1

色が溢れる

ラヴァーズ文庫にこのカラフルな表紙。
初読み作家さんですが、興味を引かれて購入して正解でした。
モノクロにしか色が判別できないミュージシャン×トラウマ持ちのお絵かき教室の先生という、ちょっと変わった組み合わせです。

不安定な年下攻+不安定なトラウマ受=どろどろどす黒いずっしり重い展開

かと思いきや、意外や意外、重くなりすぎず、ライトになりすぎない、非常にバランスの良い読み口で最後まで夢中になって読みました。
本自体の厚みもないので非常に読みやすく、小説初心者さんにもぜひオススメしたい1冊です。
一人称ですが感情描写以上に情景描写に力を入れていて、そのあたりがとても印象的です。
ストーリー展開上、攻の視力問題が絡んでくるからというのがあると思うんですが、もうとにかく作品のそこらじゅうに色が溢れています。
受の描くものにだけ色を感じることができる攻、その灰色の世界の中で鮮烈に輝く受の色彩が読み手の方にも本当によく伝わってきます。
文字だけで表現されているにも関わらず、攻と同じようにその色が見えて感動しました。

受の方にも絵を積極的に仕事として描きたくないという事情があって、そのあたりの葛藤なども上手に書かれていて読み応えがありました。
後半少し走ってたかなという印象ですが、とても後味の良いハッピーエンドで読後も幸福感で胸がいっぱいになります。
表紙絵の意外さにつられて購入しておいてあれですが、個人的にはこの作品は挿絵なしの方がもっと入り込めたような気がします。
そのくらい、文字だけの世界に浸れました。

1

素敵なお話でした〰

先ずは奈良千春さんの表紙がカラフルで素敵です!
歌手の慎吾は色盲です。おまけに視力もよくない。
だけど唯一、色が見えたのが
お絵かき教室の先生、武の絵でした。
めくるめく、武の絵の描写。
全部時間をかけて見るからと…
武が聞いた、慎吾の星が降るような歌声をも
描いています。
紆余曲折があり、二人は結ばれます。
意外に、受け武が快感に対して積極的です。
脇キャラのフクオや、椎名、川久保、奈々緒もいい感じです。

とても感動しました。

3

You are my...

色彩や映像が目に浮かぶ小説にときどき出会います。中でもこの作品は、武が見ている世界と慎吾が見ている世界を想像するとそのコントラストがあまりにも強烈で、哀しくて切なくて胸が締め付けられました。「奇跡」「運命」という言葉がすんなり響いてくる物語でした。

カラフルで心から綺麗だと思った表紙イラストに二人の色んな感情が表現されていて、何度も見直しました。表紙買いした自分GJ!な気分です。

正直、歳の差モノも、攻より受のほうが高身長というのも好みでなかったのですが、このお話は年齢や外見よりもずっと深いところで感動しました。萌え…とはちょっと違うような気もしますが、お互いに感情を揺さぶられ、変化し、成長し、明るいばかりではない未来を共に歩んでいく二人に涙が出ました。

千地イチさんの作品は初めて拝読しました。淡々としながら、特に慎吾の情熱溢れる様子がちゃんと表現されていてイイなと思いました。

2

カラフルな表紙に誘われる

成長過程にあるバンドマンと才能があるのに絵を世に出そうとしない画家。そして眼疾患という重たいテーマ。色が見えない世界で生きていて、初めて目に飛び込んできた彩色はどれほどの感動があるだろう。ちょいちょいツッコミどころはあるけども・・・これの前に読んだ美容師のお話が私には今ひとつだったけど、こちらは好きだった。 奈良さんの表紙は読了後に再度眺めると、すべての要素がここに集約されていて素晴らしいといつも思う。思うけどこの頃のエラ・・・エラが流行ってたんだな奈良さんの中で。

2

色が溢れてくる

読んでる間、色がもう溢れてこぼれてきそうだった。
表紙の奈良さんの絵と色も綺麗で、ホントに色が溢れてた。
まさに極彩色。
色に溢れた本だった。

先生の「あかん」っていう関西弁に萌えたw
慎吾の今後が気にはなるけれど、きっと先生の色で暗闇に染まることはないだろうと思ってる。
奇跡で運命のふたりだから。

苦手でダメな年下攻めだけど、これは大丈夫だった!!
あ、あとフクオが気になる。
彼のこともう少し知りたい。

1

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