誰がお前なんかと結婚するか!

dare ga omae nanka to kekkonsuruka

誰がお前なんかと結婚するか!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×27
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

20

レビュー数
6
得点
179
評価数
42
平均
4.3 / 5
神率
64.3%
著者
千地イチ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥689(税抜)  ¥745(税込)
ISBN
9784778127374

あらすじ

高校教師の椿征一は、婚活パーティーで軽々しくプロポーズする派手な金髪頭の藤丸レンに呆れていたが、同じヘヴィメタル・バンドのファンだと知り意気投合する。気づけば泥酔し親友への秘めた想いまで喋っていた。藤丸はそんな椿にキスしプロポーズする。ろくに抵抗できないまま抱かれてしまった翌日、藤丸がウェディングドレスブランド『Bararauka』のCEO 兼デザイナーで、椿の親友の仕事相手だとわかり――。

表題作誰がお前なんかと結婚するか!

藤丸レン、「Balalaika」CEO兼デザイナー
椿征一、婚活中の私立高校の数学教師29

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数6

ギャップがきつかった

あらすじだけ見て購入を決めたのですが、本編内容とのギャップが凄くてちょっとびっくりしてしまいました。

とくにそう感じたのは、登場人物たちの人となりについて。
性格が想像していたよりも明け透けで、とくに受けの性格が個人的には受け入れられず...
本当の自分を出さないように取り繕って頑張ろうとする姿勢は、切なくて共感できました。でも最初の方はどうしてもだめでした...
攻めもちょっと強引で、そんな思考になる?!とびっくり。

内容については、お互いにまさかの斜め上の行動をしていき、すれ違っていく様はもだもだとさせられました。
最初の性格ギャップはどうしても受け入れられませんでしたが、後半へ行くに連れて成長していく2人が見られて良かったです。
決して叶わない片思いを秘めている受けって、どうしてこんなにも魅力的なのか...

最初に収録されているyoko先生のカラー絵は必見です。
こういう風に画面の構図を使うのってすごいなあと、素直に思いました。

3

愛のレッスン

婚活パーティで偶然出会った相手と、まさかの偶然が重なりに重なってしまったお話。

ウエディングドレスのデザイナーなのに、愛することや結婚することについてはわかっていないと言われ、とりあえず誰でもいいから結婚さえすればいいとばかりに、婚活パーティに参加していたレン。
親友への感情を認めたくなくて、完璧な結婚を求めるている高校教師の椿。
そんな二人が、好きなヘビメタバンドの話題で盛り上がって、つい、一夜を共にたら、、、。
このお話、椿の職業が高校教師だという設定がとてもよくいかされている。
レン、椿、椿の教え子の女子高生、それぞれの結婚観が、三人互いに作用しあって、それぞれに自分の内面をちゃんと見つめて、それぞれ成長していく。
特にレンの成長が著しくて、とんでもないスパダリに変貌していく。
超ハッピーエンドでした。

3

彼とは貴方しか結婚できない!

読み終わって、最高すぎて本当にのたうちまわってしまいました…!
正直、読み始めて今回のカップルの人となりがわかった段階では(うーん、好みじゃない!はずれ!)とさえ思っていたのに…!
テンポ感がよく、それでいてキャラクターの心に寄り添いながら成長を見届けられるような、なかなかこんなに読んでて楽しい作品はないかもしれません。

長年の努力でなんとか作り上げた完璧な男としては認められずにいた同性への片想いに気づかないふりをする受けの椿、そんな片恋相手の自分とはちがって生まれながらに完璧な男である北斗、それに相対するように、欠陥だらけと言っても過言ではないのに、椿の話を道標にどんどん完璧な男に近づいていくレン、どんな完璧な男相手でも肩を並べるにふさわしい椿の教え子・真凛がメインの登場人物のお話です。

先述のように、あらすじには特段書いてないけれど、椿は"北斗の隣にいるための完璧主義・意識高い系で人を見下すような"キャラクターです。言い過ぎかもしれないけど。俺様でもないけど。だから私は「え〜?好きじゃないかも」と思ってしまいました。
ところが、物語冒頭でなりゆきでレンに抱かれることで、本質ではないことが露わになります。

物語が進み、レンと親しくなるにつれて完璧主義「のよう」な椿の脆さが垣間見えて、また、その脆さゆえにすれ違ってしまいます。ここが本当に椿の可愛そうさをよく表しています。とはいえ逆に、誤解に気付いた時の椿のナルシズムに安心するとともに笑ってしまいました。

好きになってもらうための努力をして、完璧に近づいていく一方、レンの前では「完璧」でなくても許されることを知って、完璧な自分だからではなく、「完璧でいる努力をする人となりだから周りの人に愛されている」のだということに気づいていない椿が、かっこいいのにとっても可愛かったです。
椿のことばかり褒めてしまいましたが、
もちろんレンも俺様なのに健気で一途で、
レンが相手だからこんなにも椿のことを好きになれるお話だったと思います。
破れ鍋に綴じ蓋みたいなカップルですが、「支え合う」未来が手に取るように見えるステキな2人です。

北斗のBLのお話も読んでみたいですけど、そうじゃないし、ショートとかで2人を見守る北斗視点の話が読めたらいいな〜
というか、北斗は本当に椿の気持ちに気付いていなかったのか気になります。

今回のレビューで連呼した「完璧」って、魅力的な要因の一つであるのはたしかですが、何を持ってそう言えるのかなんて、感じる側の人間次第だし、不器用でも胸を張って生きられるために努力をし続ける方がよっぽどかカッコいいな、と読者にも訴えてくれていたような気がします。
騙されたと思って読んでみてください!

3

男前だ

先生買い。前半特に面白かったのですが、最後の方ちょっと長かったなという印象だったので萌と萌2の中間ぐらい。本編260Pほど+あとがき。yoco先生の挿絵もめずらしくコメディよりで可愛いです!

絶賛婚活中の高校教師、椿。油断ない安牌を演じきっているので、婚活ではそれなりのモテっぷりではありますが、相手に求める基準が高く、なかなか成立しません。ある日婚活パーティで、会う女に「結婚しよう」と切り出すトンデモ男に出会ったのですが、そいつも同じヘヴィメタバンドの熱狂的ファンと分かって意気投合し、なんの間違いか寝てしまって・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
北斗(受けがずっと好きだった同級生、攻めの仕事仲間、いいやつだ)、井上(受けの教え子♀、かわいい)ぐらい?

**好きだったところ

攻めが寂しがりの甘えたで、一途なワンコなところ。カッコいいし、一芸に秀でている(今回はウェディングドレスのデザイナー)というところが良い!年下だしな・・・可愛い。

それより尚好きだったのが、受け。こいつ、最高に面白いというか男気たっぷり。恋焦がれている北斗に頼まれたらカッコ悪いことは出来ぬ!と張り切って何でもしてしまう(なんでもできてしまう!)!いいよ、この人!!と前半は大盛り上がりだったのですが。

後半ちょっと受けの恋心がこじれて悩んでうだうだっぽく長く感じられて、少し残念でした。かといってどうやったら前半の勢いのまま最後まで持って行けたかも全く分からないですが・・・

最後の最後はまた可愛く可笑しく、前半テイストに戻ったような感じだったので、とっても良かったです!ケンカップルみたいなのがお好きな方にはよいのでは???と思った一冊でした。

2

縁は異なもの味なもの

今回はウェディングドレスブランドのCEO兼デザイナーと
親友の結婚で婚活を始める女子高の数学教師のお話です。

受様が親友の結婚で始めた婚活で知り合った攻様の恋人になるまで。

受様は私立女子高校の数学教師です。品行方正で清廉潔白、真面目で優しく
てかっこいい先生として生徒達からも慕われています。

受様には長い付き合いの親友がいます。彼との出会いは高校の時、彼は文武
両道でカッコイイと評判の学年一の人気者で、隣のクラスで目立たない受様
とは接点がありませんでしたが、ある事件で受様の味方となってくれて友人
となります。以来受様は彼の隣にいても恥ずかしくない男でいるべく、常に
己の努力を尽くしてきたのです。

そうして14年来友人付き合いを続けてきますが、2ケ月前に親友から結婚す
ると告げられます。結婚願望が強くない受様でしたが、親友の婚約を機に
婚活を始めるのです。

今日は銀座のレストランバーでの婚活パーティです。妙齢の男女20名が品定
めする中、受様は同世代の婚活女性の多くが求める派手過ぎず平凡で普通の
安牌男を演じていました。

受様には拘る条件はありませんが、今夜のパーティでも興味を持てる女性は
いませんでした。その上、隣の男が複数の相手に「結婚しよう」と口にする
男で益々気が滅入ります。この隣の男が今回の攻様なのです♪

攻様は20代前半で顔はキツメの美形で素材は悪くないものの長めの痛んだ
金髪にダメージジーンズ、ド派手なスカジャンと暇つぶし感覚の冷やかしに
しか見えません。

パーティ終了後は即帰るつもりの受様でしたが、男性の惨敗組の反省会に
誘われます。受様は今後の活動を鑑みて断れず、適当に付き合う気で参加
する事に。

しかしカラオケルームの反省会は愚痴や赤裸々な猥談に走り始め、限界を
感じた受様が腰を上げかけて攻様と目が合い、思いっきり不機嫌に無遠慮な
文句をぶつけられます。受様より自分のほうが良い男なのにと言うのです。

受様から見ればパーティに不似合いな言動の攻様がモテないのは自明の理で
す。しかも受様のプロポーズ大作戦は今回で4度目だと知っては呆れるしか
ありません。なぜと問えば仕事が忙しくて時間がなく、婚活女性相手なら
面倒な恋愛のプロセスが省けるからという謎理論をかまされは黙っていられ
ません。

受様は余計なお世話だとわかっていても、婚活を舐めている攻様に恋愛
フェーズの大切さを熱弁しますが、恋愛が面倒なのに結婚したいという謎
思考の攻様には暖簾に腕押し状態です。

面倒はまっぴらと受様が今度こそ退室しますが、折良くかかった曲が受様が
愛するマニアックなアメリカのヘヴィメタル・バンドのもので思わず、足を
止めてしまいます。それは攻様が入れた曲で、次に受様が目覚めた時には
攻様の家に向かうタクシーの中でした。

受様は同じバンドを好きだと知った攻様と意気投合し、飲めない酒を飲んだ
挙句にバンドのDVDを見たいと言ったらしいのです。受様は自分の婚活理由
の親友の結婚話もしたらしいのですが、覚えは有りません。

荷物の様に放られたベットで唇を奪われた受様は、攻様に趣味も合うし、
一緒にいて楽しいし、後は体の相性が良ければ「俺と結婚しよう」と言われ、
ものは試しと押し倒されてしまうのです!!

翌日、受様は攻様に親友の姿を重ねてしまい最悪な朝を迎えるのですが、
実は攻様は親友の勤めている大手ブライダル会社のウェディングドレスブラ
ンドのCEO兼デザイナーで親友はその担当者だったのです。その上、2人が
友達になったと知った親友に受様は攻様の婚活の手助けまで頼まれる事に!!

果たして受様は攻様の婚活を成功させることが出来るのでしょうか!?

各々の理由で結婚を目指す受様と攻様のドタバタラブコメディになります♪

受様は高校時代からの親友に無自覚なままずっと恋をしていました。しかし
ずっと友情だと思い、彼に相応しい良い男でいる為に努力を積み重ねてきた
為に、親友の縁談で自分の恋情に気付いてもなかなかそれを認められませ
ん。自分はゲイではないと証明するために、親友と今までの関係を続ける為
に婚活を始めるのです。

一方の攻様は母子家庭育ちです。中三で母を過労死で失うと攻様は中卒で
働きながらフリーデザイナーとして活動し始めます。攻様がウェディング
ドレスに拘るのは母が着たかったはずのものだからだったのです。夢の象徴
みたいなものかな。

しかし攻様のつくるウェディングドレスには花嫁へのリスペクトがないと
言われ、攻様は"結婚する"事で全てを解決しようとするのですが、そんな
方法が解決になるバスもないのです。

そして成り行きで親友からこんなめちゃくちゃな攻様を任されてしまった
受様は、世話焼きな体質と完璧主義な気質を存分に発揮した結果、攻様に
大いに気にいられてしまうのですよ (^m^)

そんな2人に受様の担任する女子生徒が絡まって話が進み、攻様が初めての
恋を知り、受様が新しい恋を自覚するまで、正反対な2人の恋模様にドキドキ
&ワクワク楽しく読ませて頂きました♪

傍若無人だけど真っすぐで一途な攻様に振り回されつつも放っておけずに
世話を焼いちゃう受様がけっこういいコンビでしたし、擬態していい先生を
演じていると言いながらも生徒を放っておけない生真面目な受様がとても
良かったです。

受様の親友が受様を評する"強さ"とは真っすぐで真摯な強さであり、己の
中にある信念を曲げない強さ、自分の得にならなくても間違いを糺せる強さ
なのでしょう。そんな受様だからこそ、攻様を変えていき、攻様を受け入れ
る事で自分自身も変わって行けたのかなと思いました。

今回は職業繋がりで榎田尤利さん『誓いは小さく囁くように』をおススメ。
こちらは受様がウェディングドレスのデザイナーです。

6

恋愛をこれでもかと真っ向から描いた、とても心に響く作品でした

ずっと本心を押し隠し、完璧を演じ続けてきた主人公に、人の目なんて一切気にせず、自分に正直な攻め。
正反対な二人が出会い、ぶつかってスレ違って、愛しさを覚えたりする。
本音をさらけ出し、カッコ悪くとも素顔を見せる。
そして、自分の全てを素直に受け入れるー。

と、「恋愛」をこれでもかと真っ向から描いた、とても素敵なお話でした。
これ、二人の恋愛を通して、「人生とはなんたるか」を訴えかけてくるんですよね。
いや、婚活パーティーで偶然出会った二人が、誤解やスレ違いを乗り越えて結ばれるー。
と、超シンプルなお話なのです。
なのに、根底にあるものがめちゃくちゃ深い。

個人的にファンタジー好きでして、どちらかと言うと派手で凝った世界観なんかを好むのです。
が、これと言ってどうと言う事のない、ただ二人が恋愛をしてるだけのお話なのに、めちゃくちゃ面白くて。
う~む・・・。
恋愛に、特別派手な演出なんて必要無いんだなぁ。
泣いて笑って、傷ついたり、ときめいたりー。
そうやって、一生懸命相手と向き合ってるだけで、十分特別なんだなぁ。

で、ザックリした内容です。
高校教師である椿。
主人公の彼が婚活パーティーで、偶然隣になった場違いな青年・藤丸と出会った所からスタート。
同じヘヴィメタル・バンドのファンだった事から意気投合し、泥酔状態で一夜の過ちをおかしてしまうんですね。
その後、何故か藤丸からプロポーズされー・・・と言うものです。

椿ですが、実はずっと親友に片思いしてます。
で、その親友の側に居るために、ひたすら努力して完璧な人間を演じ続けてきた。
また、彼はすごく頑固で頭が固くて。
自身の親友への気持ちが恋だとは認めようしないし、自分がゲイだとも認めようとしない。
椿の視点で語れるのですが、なんかこう、本人は気づいてないんですけど、すごく生きにくいだろうなぁと。
こんな毎日、息苦しくないんだろうかと言うのが第一印象なんですよね。

で、そんな彼が出会った、正反対の青年・藤丸。
TPOなど無視し、自分のやりたいように振る舞う。
その最たるものが彼の婚活の理由でして。
実はウエディングドレスのデザイナーなのですが、結婚と言うものが分かっていないとデザインに文句をつけられるため、じゃあ結婚しようみたいな。
こう、結婚と言う事実さえあればいいと思っていて、相手すら誰でもいいのです。
徹底してるのです。
しかも、運命のイタズラか、椿の想い人である親友の仕事相手でもあって。

ここから、その親友・北斗に頼まれて断る事が出来ず、藤丸の面倒を見る羽目になる椿。
藤丸を結婚させるべく、いい男へと磨き上げますが、彼からは「結婚するならあんたがいい」と言われてしまい・・・と言う流れです。

こちら、とにかく二人の恋愛が丁寧に綴られるんですよ。
その中で、藤丸の男としての成長、そして親友への長い片思いを終わらせ、本当の自分と向き合えるようになる主人公が語られる。

最初こそ酔って寝てしまうと言う、最低の始まりだった二人。
それが、少しずつ少しずつ相手を理解し、互いに影響を受け合い、それぞれ変わって行く。
そして、かけがえのない存在へとなってゆく。

主人公の心情を丁寧に追いつつ、二人の変化が鮮やかに語られます。
この、深く掘り下げられた心理描写にすごく心動かされて。

あと、単純にですね、真っ直ぐな藤丸の言動がいいんですよ。
傷ついた時は「他の男を重ねた。プライドが傷ついた」と言い、好きになれば「あんたに夢中だ」と告げる。
また、意外と素直に椿の言う事に従うのも可愛くて。

椿がですね、そんな彼と過ごすうち、初めて楽に呼吸が出来ると感じるんですね。
そこがとても素敵で。
ついでに、気持ちが通じあってからのエッチを、最初の時のエッチと全然違うと思うのにも萌えちゃって。
想いが通じ合えば、重ねた身体も別物になるー。
いや、エッチって愛が無くても出来るけど、逆に愛があれば、これ以上ないほど素敵な行為になるんだなぁと。

他、椿の想い人である親友。
彼のキャラもとても素敵でした。
椿がこれだけ拗らせるワケだねと。
それと表紙がめっちゃ可愛いんですけど、口絵カラーが負けず劣らず素敵なのです。
本編を読了後に再び見ると、胸がジーンと熱くなってしまう。

最後に、自身がゲイだと頑なに認めようとしなかった椿。
彼が終盤で、気負いなく「俺はゲイだ。」とやりとりするのがすごく素敵でした

14

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