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全部で3組のカップルのお話が収録されています。
紺色ルナさんの単行本を読んだのはこれで2冊目です。
以前読んだのはかなり前の作品でしたが、以前よりスッキリして相変わらずフワフワでほんわかする雰囲気の絵柄でした。
3組のカップルのうち、2組が若手の社会人、1組は大学生が主人公。
ちょっと変わっていて印象に残ったのが表題作の家具職人とインテリアショップのオーナーのお話。
2人は高校で同級生だったのですが、社会人になってから同窓会で再会。
家具職人の田辺がインテリアショップオーナーの久住にずっと想いを秘めていたのですが…とここまではよくあるお話ですが、この2人がお互いに惹かれたきっかけと性癖がちょっと変わってました。
私はこういう性癖のキャラのお話は今まで読んだことはなかったのですが、個人的にはちょっと考えにくいフェチだと思います。
特に田辺の家具作りに対する思い入れは、ちょっと怖いかも(笑)。
執着攻め様は好きなのですが、ここまで執着するのも凄いなと思います。
『オレだけに教えて』は同じ会社の営業部の先輩と後輩社員のお話。
軟派で異性との付き合い方も割りきっている後輩視点です。
王道展開だと思うのですが、軽い攻め様が真面目な受け様に夢中になっていくお話は好きなので、このお話も好きでした。
ずっと「やらしく触れて、やさしく触れないで」だと思い込んでたこの本。なんかエロいタイトルでいいわ~って思ってたんです。
今回レビューする為に「やらしく触れて」でタイトル検索をして「該当する作品がありませんでした。」と出て初めて「やさしく触れて、やらしく触れないで」だと気づいた…どんだけ私の脳内爛れてるんだかって。はぁ。
3つの作品が収録されています。
【やさしく触れて、やらしく触れないで】【マリのすべて】
家具デザイナー×インテリアショップオーナー
インテリアショップを始めるきっかけとなった「KZM」の家具。最初に触れた時、まるで自分の為に作られたようなしっくりとした感じを覚えた久住。
それもそのはず、「KZM」は久住の頭文字から、そしてまさに久住のことを思って作られた家具でしたとさ…というネタがじっくり披露されるこのお話。
家具デザイナー田辺は高校の同級生で昔から久住を愛していて、その愛しっぷりというかめちゃ執着ぶりが家具を絡めてエロ甘やかに描かれてます。紺色ルナさんの描くちょいとろけそうな受け様のお顔のおかげでなんか妙にエロいんです。
そして田辺はかつて久住の書いた字で抜いた事があるそうな。受けの筆跡で抜けるとはマニアックでお主、なかなかやりよるな…と。
【ボーイフレンド・コンプレックス】
イケメン先輩×アニオタ童貞くん
密かに見つめているだけで満足していたアニオタ青年。だけどその思いは先輩に届いていて先輩から告白されたのに、先輩に俺なんかが近づいちゃダメなんです…と尻込み。
【オレだけに教えて】
リーマンもの。
ミイラ取りがミイラになる的なお話で、童貞で女性とのお付き合い方法を教えて欲しいという先輩のことを内心バカにしながらも、次第に受けのことが好きになっていってって感じのお話。
かなりマニアックな萌えかもしれません。でも、好き。
家具職人が好きな人を想って作る家具、久住にしっくり来るだろうなと思って、撫で回して。そもそも、久住を好きになったきっかけが彼の書いた文字を見て、エロいと感じたとか。でも、なーんか、言わんとしてることわかるんですよねー。特に椅子なんて、色っぽいフォルムのものって多いし。
他の方のレビューに引いたと書かれていたので、これは言わないほうがいいんだなと学習しました。
同時収録の水澤と藤堂の話も好きでした。こちらは、アイテムとして香水が出てくるのですが、こちらも男同士だからこそできることですよね。明日あの首筋から俺と同じ香りがする…ってことに興奮する水澤。少しずつ頭のなかを自分のことで一杯にさせてしまいたいと言う独占欲と言うか、俺のものとマーキングしたい気持ちがあのフワッとした女っぽい顔のキャラとギャップがあっていいですね。
ちょっと、あれです。
じゃっかん、引き気味です。
KZMは家具のメーカーで、高校の同級生だった田辺が作ってると。
(久住がそのことを知ったときはもっと驚いても良かったんじゃと思います)
田辺が久住の事が好きだから久住の事を思いながら作っていると。
だから、久住がKZMでへぇーって感じでした。
でも、その変態さと作業している田辺を見て欲情しちゃう久住にはちょっと引いちゃいます。
変態話は嫌いじゃですけど。
紺色ルナ先生のイラストは綺麗だけど。
遠目で見て全体的には好きですが。
田辺が久住の書いた字でヌいたとかは………。
他の話はどれも好きでした。
「俺だけに教えて」が一番好きです。
先輩が童貞でその色香にやれてしまった後輩という感じ。
藤堂が女性といるところを見て嫉妬、「散々、ヤっといて女抱けると思ってる?」って言うから二人は蒼白。
その女性は藤堂の姉さんで…姉さんに知られてしまって、姉さんはそのあとどうしたのか気になるよ。
初読の作家さんです。
最初の印象は画面の雰囲気が小嶋ララ子先生に似てるなーと思いました。
3カプで3者3様の執着ラブ。ライトな感じから,少~し病み寄りな感じまで。
個人的に執着ラブには濃いめエロが激しくツボなので、表題作にはタイトルがタイトルなだけに期待してたのですが、絵柄通りのフワフワ~とした可愛いエロで終わっちゃいました。自分の作った家具を受に見立ててエロチックに触るのは良かったのですが,,,なので少し残念。
2作目は頁数も少なかったせいか印象に残りませんでした。
3冊目が一番好きです。ノンケでイケメンで仕事が出来る男(攻)が受けの無意識な好意をキッカケにズブズブとハマっていく。少し病み気味に執着していくダークな画面が良かったです。(本格病みBLと比べたら甘いですが)
機会があれば他の作品もチェックしようと思いました(´ω`)