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結構同時収録に心を惹かれる方なのですが、こちらは久々に「表題作だけでいい!」と思いました。
【年下の彼は甘く口説く】(前後編) 萌2
偏食のリーマン・樋上と、元会社の後輩で小さいレストランを開いている吉野。
開業した吉野のイケメンっぷりがすごいです。髪を伸ばしただけで色気が5割増し。
2週間以内に食べたいものを当てるという賭けの途中で、ちょっと切ない展開もありつつ、樋上の気持ちの変化も、吉野が樋上に惚れたきっかけのこともしっかり描かれているので、すんなり入り込めます。
むしろこの2人をじっくり1冊分で読みたかった!
たまご焼きが本当に美味しそうでした。
【和装美男に野蛮な愛情】 中立
画廊の作品に一目惚れした日本画家に、教授の紹介で会いに行った美大生の河野。
この話はストーリーはあってないもの、えろすへ一直線!という感じで、せっかくの綺麗な作画が生かされていなくて残念でした。
【S系上司のお気に入り】 中立
こちらもストーリーはあってないもの…。
ロシア本社から来たやり手社員の独り言についロシア語でツッコミを入れたせいで、強引に通訳にさせられたリーマンの話でした。
無理矢理薬は飲ませるわ、職場放棄させるわで、萌える要素が見つけられず…、無念。
【ハニーの召し上がり方】 萌
客のリーマンと同棲を始めたものの、いまだに清い関係に悩むバーの店長。
問い詰めた結果、可愛い理由に店長大暴走でした。
ワイルド系イケメンとキレイ系で眼福です。
【猫系男子の甘い誘惑】 萌と中立の間
電車で出会った美少年に一目惚れした探偵の話。
探偵がひとを好きになるとナチュラルにストーカーになれますね。
えろすがメインながら、ストーリーもその後を妄想できる感じでした。
【極上彼氏の愛し方】 萌
バーで一目惚れした安堂と付き合えて嬉しい反面、一緒にいられる時間の短さに物足りなさを感じている水野。
終日デートの約束をして、待ち合わせ場所に行ってみたら…。
勘のいい方は気付く展開かもしれませんが、わたしは気付かなかったというかむしろ「夜は別人格なんだ…」という中2的な心の病の方を予想しておりました。
複数苦手な方は要注意です。
同時収録がどれもページ数に対してえろす一直線!なのは、編集さんや出版社との兼ね合いもあるので仕方ないとは言え、表題作がなかなか良かっただけに、この抱き合わせはもったいないなあと感じました。
単行本にするためにある程度ページ数が必要なのも理解しているけれど、何だかなあ。
本当にもったいない…。
読み切りがいくつか入った短編集。
表題作は偏食家のリーマンと元会社の後輩の年下のお話です。
主人公の体調を気にして、口説いて彼に料理をつくる健気でしっかり者の年下攻め。
胃袋をつかまれてほだされていく主人公…という感じでした。
派手さはなくて落ちついた感じの作品です。
どうしても短いお話なのでそこまで深く心に残るお話ではないのですが、年下攻めが好きならスタンダードで楽しめるかと思います。
表題作以外はさらっと終わってしまったものが多くてあまりキャラクターの心理描写とかがじっくり描けていない気がするのが残念でした。
どこかで見たことのある、BLらしい、という作品が多く、表題作品以外は中立よりかなーと思います。
特に、S系上司のお気に入りという日本人サラリーマンと海外からきた出来る上司のお話。
いきなり口説かれて薬を飲まされ、無理矢理抱かれてその後海外に移動命令て…スピード展開すぎてちょっとえーとなりました^^;
絵がとても好みだっただけに、お話があと一歩!という感じで惜しかったです。
電子書籍のアンソロジーで、絵が好みだったので購入。
表題作が一番新しいのですね。
絵はバーの店長×年上のリーマンの話の頃が好きなので、ペンタッチが細くなってしまっていて残念。
全体的に読みやすかったのですが、何だか何処かで読んだような話の詰め合わせっぽい印象が拭えません。
これもまた勿体ない。
初コミックスみたいなので、また絵が戻ってくれる事を祈りつつ。
矢張りトーン多用でベタがない線が細い絵は読み辛いかなあと思うので。
今後に期待!
「食べちゃいたい」…なんて本能的で官能的な口説き文句!
元部下の料理人に美味しいものを食べさせてもらったクールメガネ上司(美人)が美味しく食べられてしまう話です。
食べるものに困るレベルの偏食(食わず嫌い)の樋上は、かつての部下:吉野に街中で声をかけられます。
以前、おすそ分けしてもらった玉子焼きの美味しさと人柄に興味をもった矢先に彼が退職して以来の再会。
料理人となった彼の店に招待され自分の偏食を見破った観察眼に感心しつつ料理を食べているところに告白されて…という展開です。
話自体は王道ですが、とにかく絵が巧い!
これが初コミックスってことにビックリです。
綺麗な絵柄にありがちな冷たい硬さも少なく裸体から体温が伝わってきてエロい!
ちょっと強引に迫る吉野のモノローグがタイミングよく挟まれ樋上に惹かれた理由も無理なく説明されるので自然です。
食べられなかったものが食べられるようになる…これって結構、世界が広がるものです。
食べ物だけじゃなく人に対しても不器用だった樋上が少しずつ間口を広げる表情が伸びやかで柔らかで良いです。
頑なだった樋上が部下たちと打ち解ける様子や結びつけるキッカケとなった玉子焼きラブな微笑みを見てヤキモチをやく吉野も可愛い。
表題作のみ前後編だったので無理なく展開しましたが同時収録の5編はケータイコミックの悲しさか短すぎて唐突感が否めません(泣)
◆画家×美大生
ファンとして訪ねた画家宅でモデルと間違われ何度か通ううちに和服姿に惚れられ押し倒され…って和服エチ好きには嬉しい話。
◆ロシア人×無理やり通訳にさせられた経理
俺様・年下・ドS・犯罪(笑)と盛り沢山な攻。
気に入ったからって薬を盛ったらダメでしょ。攻×攻っぽくて好きなのになぁ。
◆バーのマスター(バツイチ)×リーマン
受がノンケ相手に躊躇して同棲開始10日もオアズケ…焦れた攻の攻めっぷりが素敵!
この作品はエチ場面も長く、まとまってました。
◆ノンケ×探偵
痴漢容疑から助けてもらった青年がお礼・宿代&好奇心でオシリを差し出すって…ファンタジーが過ぎる(笑)
◆双子×大学生?
双子を同一人物だと思っていた頭ゆるめの子がどちらも選べず3Pへ…なんてドリーム!
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絵がとにかく巧く、キャラも魅力的なのにページが短すぎてエチまでが急展開。
次回作は是非、もう少し長めのものをじっくり読ませてください!
元々購入予定ではなかったのですが、いつもの書店で新たに特典つきフェアがあり、
フェアの機会に予約して購入しました。
『年下の彼は甘く口説く』
仕事が出来て、料理が出来て、受けの口説き方や落とし方、攻め方や迫り方が紳士的で、
焦り方もクールで、短髪だけでなく長髪もとても似合っていて、凛々しくて、
中身も外見もカッコ良い攻めに心を鷲掴みされました。
受けも仕事が出来て、メガネを取っても凛としていて、
天然で初々しいところに萌えました。
『和装美男に野蛮な愛情』
見た目も行動も野獣な攻めですが、鉢巻き姿と鉢巻きを取った短髪の髪型に萌えました。
凛とした和服の受けに萌えました。
カラー口絵がとても良いです。
流れるような筆づかいで、力の入った攻めの腕の描写や、
受けの困った表情が良かったです。
『S系上司のお気に入り』
攻めの名前が何処にも載っていないので、攻めの名前が気になります。
また、攻めはロシアの本社から来たとのことですが、ロシア語を話しているので
恐らくロシア人だと思いますが、英語も話すし、ロシア国外の人でも受けのように
多言語を操る人は存在するので、どこの国の人かも分からないので気になります。
攻めもカッコ良いですが、受けのほうがもっとカッコ良かったです。
会議中の攻めの意地悪な変態発言にも、めげずに通訳する受けに好感を持ちました。
英語だけでなくロシア語も堪能で、仕事が出来て、好みの容姿で萌えました。
『ハニーの召し上がり方』
恋人になりたての二人の甘々ぶりが伝わってきました。
恋人になるまでの過程や、これからの二人を見てみたいと思いました。
『猫系男子の甘い誘惑』
一夜限りの体の関係を持った後、駅で再会した攻めと受けの駆け引きが良かったです。
今後の二人の関係がどのように展開していくのかを見てみたいと思いました。
『極上彼氏の愛し方』
攻めと受けの遣り取りが次第に噛み合わなくなり、おかしいなと思ったら、
攻めは双子で、三人とも気づかなかったというのが面白かったです。
受けにとっては、どちらも理想のタイプで、双子に迫られてタジタジになりながらも、
最後は両手に花の状況で丸く収まり、夢のようだと思いました。
今回の評価は、あまり迷うことなく「萌×2」評価です。
物語の内容や展開、人物設定、絵など、不快に感じる所は一切なく、
とても良かったです。
しかし、収録作品すべて読み足りなさ過ぎたのが非常に勿体なく感じました。
今回は「萌×2」評価にしましたが、一作品一冊分の量でスッキリと纏まっていたら
「神」評価にしたいくらいでした。
一つ一つの作品をもっと掘り下げたら、もっと良い作品になると思いました。
全収録作品、ぜひ続編を希望しています。