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ストーリーが始まってからの
松崎君の暴君ぶりについていけなかった……orz
里見先生の卑屈っぷりもなかなか……
読み進めつつ、
これは本当に岩本さんの作品なのか?と、
つい作者を再確認。
中盤辺りでそっちシーンに突入すると、
なるほどこの上手さは岩本さんだなとw
しかし、物語が前後する展開も
イマイチスピード感に欠けるというか、
早く先に進んでくれ!ともやもや。
途中からやけに松崎君が可愛くなって
救われた気もしましたが、
展開的にはお約束すぎるので、
まぁこうなるよなと驚きも無く予定範囲内。
先の方も書かれていたように、
岩本さんの原作で腰乃さんのコミックだったら、
もっと面白く読めたかもです。
こう言ってしまうとなんですが、
可もなく不可もなくという感じでしょうか。
後半の可愛さで、
評価は「萌×1」で!
1冊すべて表紙カップルです。松崎(攻め)、里見(受け)で視点が入れ替わりながらストーリーは進みます。
ある意味、表紙イラストで受けた印象どおりでした。
腰乃テイストという感じの内容で、これほどイラストがぴったりな作品はそうないかもと驚きました。
その分、自分が勝手に抱いていた岩本先生の作品イメージより随分くだけた口調(特に松崎視点)であり、新鮮でしたが戸惑いもちょっとありました。
押せ押せ高校生攻めといっても、「発情」の峻王のようなハードなタイプとは全然違います!もっと現代っぽい普通な男子高生…あ、でも先生を奴隷にするのって普通じゃないですね。その辺のバランスが面白いです。
ただ、今までのシリーズのようなハードな印象をお持ちの方は、違和感を覚えてしまうかもしれません。
岩本先生の原作で、腰乃先生がコミックというのが一番しっくりきたのではと思います。
ただ、構成は凝っていて面白かったです。
恋を自覚する「ぼくのせんせい。」と、恋人同士になる「ぼくとせんせい。」の中編2作品、恋人になった甘い誕生日「ぼくとせんせいのハニーデイズ。」短編1作品。それに、巻末の腰乃先生の漫画(カラーイラストの際のネーム)3ページが冒頭のカラーイラストにつながっているという見事な出来栄えでした。
ストーリー設定は先生生徒もの、しかも年下(生徒)攻めというお気に入りシチュなのですが、どうも私には合いませんでした。。
以下萌えなかったポイントを考察してみたり。
①攻めが受けを好きになるの、早すぎじゃない?
特に、攻めからの最初の奴隷宣言あたりまで勢いがあっただけに、そのあと攻めがなぜ、どのポイントで受けを好きになったのかがわからなかったので、ご都合主義に思えちゃいました(Hのときかわいかったから?だとしたら全くもって説得力に欠ける。。)もう少しこの辺を丁寧に描いてもらえれば萌OR神評価だったかも。
②受攻W視点で同じ出来事をつづってますが、結局同じ内容のことを視点を変えて説明しているだけなので既視感ものすごい!!!
同じ出来事を両方の視点で見せるのは新しいといえば新しいのかもしれませんが、その分ページ数が無駄に感じました。上記の攻めの心情変化の説明に費やすとか、ほかにページを使ってほしかったな、という印象です。
③攻め視点での書き方が崩しすぎ!
特に、「ビバ天使」云々というフレーズは、寒く感じさえしてしまいました。。(上記の通りこの作品に全く感情移入できなかったせいも多分にあるんでしょうが)
上記2点、問題なければはまるのではないかと思います。
特に、攻視点の時は口語調になっているので、若年層の読者さんは読みやすいかも。
今年に入って「これは!!!」という生徒×先生のお話を読んでしまったので
(発売日はこちらの方が先ですが、↑の作品は新装版でした)
どうだろうと思いつつ結構気になっていましたし
腰乃さんが挿絵だと興味が無いわけがないですw
冴えない三十路男の社会科教師・里見が、
ある女生徒のサマーセーターの匂いを嗅いでいる現場を
偶然目撃してしまった生徒・松崎。
誰にも言わない代わりに、自分の“奴隷”となる事を交換条件とし…。
うん、やっぱり脅しから入らないと先生とどうこうって無いですよね…。
最初は“先生”を自分の思い通りに動かせる優越感があった松崎が
里見の意外な一面を知る事で気になりだし
しまいには今まで誰にも感じた事のない愛おしさに襲われ
マジ恋に堕ちる、という。
お互いノンケなのに、なんというか…好きになるの早くないかな?って
前半思ってしまいました。
松崎が里見を「帰したくない」と思うのも
もうちょっと後からでも良かったような…。
松崎視点、里見視点とあって、その時々の二人の気持ちはこうだった、と
わかるのは良いのですが
まるっきりかぶってるシーンだと
「…ハイ、存じ上げてます」みたいな気持ちになっちゃって;
だけど、チャラめな松崎が
先生がとても好きになってしまって
今迄だったら「そもそも脈のない相手にアタックなんて
無駄な労力は端から使わないエコ推奨派」が覆されたとか、健気。
先生に1%の可能性はあると言われてゼロじゃないと喜んだのもつかの間
0%と同じだと宣言されてビールを二か月も飲んでいなかったのに
凹んで“一秒でも、一瞬でも早く、
抉られるような胸の痛みをどうにかしたくて”と次々飲み干す姿にヤラれました!!
ここ、なんかすごく共感してしまった…。
飲んで忘れられるわけじゃないけどね…。
投げやりになったけど、先生に個人的に勉強を教えてもらえる事になって
いそいそと掃除も洗濯もこなしてカレーも作って待ってて
チャイムが鳴った時の喜びときたら!!
これだもん、可愛いじゃんか!!!
必死に平静装ってるとか、もう、年下攻めの愛おしさが……!
先生の信頼を裏切るつもりは無かったのに衝動的にキスしてしまい
また落ち込んで落ちるのかと思いきや
元カノ&先生の元想い人・アヤの誘いを断り
必死で勉強するって……。ここにきゅんとさせられました!!
約束どおりの学年1位にはなれなかったけど充分だよ!!
そんな必死な姿に絆された先生は間違ってないと思いますw
後は、自分の働いたお金で誕生日プレゼント買わないと
意味が無いってわかって頑張るとか、
年上と付き合うと良いコになるんじゃないのか?って錯覚してしまうほどw
そういう可愛げがたまんないんですよね!年下攻めって!!!
で、それを愛おしく感じる年上受けがまた可愛いのよね。
一生懸命好きな人に好かれたい、嫌われたくないって想い、
足搔いてもちっとも格好悪くない!!
やっぱり年下攻めは御馳走ですw
そして腰乃さんの挿絵は安心できるなーww
「ビーボーイ&ダリア ノベルフェア2013 inアニメイト」
の告知で初めて知りました。
その後、新刊チェックで粗筋を読んで興味を持ち、特典ペーパーが付くということで、
いつもの書店で予約して購入しました。
本当はフェア開催を利用して購入したかったのですが、特典が付く保証がないため、
特典の保証があり信頼できる書店での購入を決めました。
攻め受けの両方の視点で書かれているのが、読みやすくて良かったです。
これまで両視点で書かれている小説は多数ありますが、一般的には攻め受けの
視点の割合はどちらかが9対1から8対2、多くて7対3が多いように思います。
今回は綺麗に半分といっていいくらい5対5の割合で書かれていて、
新鮮に感じました。
攻め受けの視点が変わって同じ場面の心境など、同じ文章や台詞を再現することなく
要点だけを書いて表現する作品しか出合ったことがありませんでしたが、
この作品は同じ文章や台詞を繰り返して書いているので、
「あの時の攻め/受けは、こう思っていたのか」と、
とても分かりやすくて、両方の僅かな感情の変化が手に取るように伝わってきて、
読んでいてスッキリとしたので、やはりこういう表現も良いなと改めて思いました。
しかし、やはりその分、内容が少なくなってしまったのが少し気になりました。
内容は適度な濃さで、薄いとは感じませんでしたが、重複して書いてある分、
二人の間に起こった様々な出来事を書くのに文章量の制限で限界だったのだろうなと
思いました。
今回、視点が5対5の割合の作品を読んでみて、従来の一般的な割合で
別視点の心理描写を要点だけ書いて表現したほうが、少しでも他の話題も書けるので、
両視点で作品を書くなら、後者の割合で書いたほうが良いかなと思いました。
また、挿絵も、どれも1ページの漫画で表現されていて、
このような挿絵の作品はBL問わず初めて出合いました。
従来の様々な挿絵も十分に楽しめますが、漫画の挿絵も新鮮で、
とても楽しく読みました。
ただ、その代わり、漫画でも読みたいと、新たな欲求が芽生えて困りました。 f(^^;
こんなことなら、挿絵は漫画ではなく従来のようなイラストのみのほうが良かったなと
思いました。
良い意味で罪作りな作品だと思いました。
攻めの松崎くんは、いかにも今時の高校生って感じで、口調や態度などの最初の印象は、
どちらかというと好みのタイプではありませんでした。
しかし、受けの里見先生への想いを直ぐに自覚してからの松崎くんに対しては、
松崎くんの想いの自覚に比例して、直ぐに好みのタイプに変わりました。
里見先生に対して誠実にあろうと、暴走してしまったことを反省し、
それでもまた暴走してしまっても再びきちんと反省し、
「学年一位の成績を取るまで先生と会わない」と実行に移して、
自分を磨く松崎くんに好感を持ちました。
里見先生は、地味さが典型的で、また鉄道オタクということで
作中では鉄道に関してはあまり出てきませんでしたが、
旅先の思い出を語る里見先生に親近感が湧きました。
松崎くんに対して想いを認めなかったりしながらも、
次第に松崎くんの想いに対して真摯に向き合い始める
里見先生に好感を持ちました。
今回の評価は、あまり迷うことなく「萌」評価です。
物語の内容や展開、文章構成、人物設定など、適度に萌えました。
挿絵について、今回、挿絵の漫画で誘惑されてしまったので、
評価自体は同じ「萌」評価ですが、感情的には「萌」評価内で
ほんの少しだけ良い意味で評価が下がってしまいました。
漫画でも読んでみたいですが、小説でも、もっと色んなお話を
読んでみたいと思いました。