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表題作恋はドーナツの穴のように

上原凜生
高校生バイト、17歳
倉林由和
ドーナツ店長、29歳

その他の収録作品

  • ハニーリングを一つ
  • あとがき

あらすじ

終わったはずの恋に囚われているドーナツ屋の店長・倉林が何故か気になる高校生バイト・・・無口な年下攻エバーラスティング・ラブ!!

ドーナツ屋店長の倉林は、多すぎる業務、使えないバイト、単調な毎日に疲れきっていた。携帯の中の元恋人のアドレスを眺めては、束の間の現実逃避をする日々だった。一方、新入りバイトの凜生は今時の冷めた高校生。恵まれた容姿で女の子にもてるくせに、他人に興味を持てないでいた。けれど黙々と仕事をする倉林の携帯電話を眺める横顔は妙に気になって……? バイト高校生×ドーナツ屋店長の12歳年の差ラブv

作品情報

作品名
恋はドーナツの穴のように
著者
砂原糖子 
イラスト
宝井理人 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523359
3.5

(146)

(27)

萌々

(54)

(46)

中立

(10)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
20
得点
499
評価数
146
平均
3.5 / 5
神率
18.5%

レビュー投稿数20

ドーナツの穴だなんて、よくぞ思いつくもんだ。

恋心をドーナツの穴に例えるなんて、先生天才(⑉>ᴗ<ノノ゙
なるほど、そうだねぇ、としみじみ納得しちゃいました。

受様はドーナツ屋さんの店長倉林。
忙しい業務、マイペースなバイトにヤレヤレな日々を送り、少々お疲れな様子。
そんな中、新たに雇ったバイトが攻様である高校生の凛生。

来る人拒まず去る人追わず、なスタンスの彼女遍歴の凛生。
恋をしてきた訳じゃない。
感情の起伏が乏しい凛生が、初めて気になって仕方なく、欲しいと思ったのが倉林ですよ( *´艸`)

倉林の方もグイグイくる凛生が可愛くて恋の予感を感じつつも、この恋に飛び込むのは怖い。
そりゃそうたよ、一回りも若い相手なんだもの。
高校生だなんて、青春真っ盛りで、恋をする相手も未来も沢山の選択肢があるんだもの。

それでも、凛生を傷付けるより自分が傷つく方がいい、と凛生の手を取る倉林。

一生懸命な年下攻様凛生はもちろんかわいいけど、そんな凛生への恋心にドキドキしてる倉林も可愛かったです。


宝井理人先生の描くイラスト。
倉林の乳首に釘付けでした(≧▽≦)

0

いい年下攻めだった

感情の起伏が大きくない年下攻めが、受けの一挙一動に振り回されるのもかわいかったし、受けの年齢差などから気弱になって葛藤するのもよかったです。
あらすじで12歳差の年下攻め、バイトの店員と店長という情報からどう展開していくんだろうと思っていたのですが、丁寧に気持ちの移ろいや出来事が描写されていて、心配したような強引な印象もなく、ストーリーがするっと読めたので展開の波がちょうどよく感じました。
宝井先生の描かれる高校生と大人のキラキラしたビジュアルも内容と合っていたのも好みでした。

0

ドーナツを見る度に思い出しそう

とても面白かったです!
砂原先生は、なんでドーナツにしたのか忘れてしまった──と、あとがきで仰っていましたが、作中ではドーナツの穴に〝過去の恋への未練〟みたいなものを当てはめていて、なるほどなと思いました。
ちゃんとタイトルに意味を持たせているという所は、流石です。

何もないはずなのに、目には存在しているように見えるドーナツの穴。
過去の男との思い出を美化して、あたかも気持ちが残っているように感じてしまうドーナツ屋店長・倉林。
そのアラサー倉林にフォーリンラブする高校生の凛生。

年の差カップルの初々しいラブストーリーでした。
年齢の割に中身がくたびれている倉林も、初めての恋に右往左往する凛生も、二人とも可愛かった^^

凛生の趣味である鉛筆彫刻を検索して見てみたのですが、ほんと神業ですね!たまげましたよ‼︎

0

昔の恋をドーナツの穴に例える表現が琴線に触れました

29歳のドーナツ屋の店長のお疲れ具合が気の毒になるほどでした。
文章読んでるとその鬱屈感というか人生詰んだ感が半端なくて、とても29歳には思えない。
途中の挿絵で店長がもう少し若々しく描かれていればまだ良かったんだけど、挿絵の店長は目の下に一本線があるので、もはや30代後半の人にしか見えず、高校生と29歳の恋がひと回りどころかふた回りくらいあるような感覚にどうして陥りがちで、彼らの恋愛模様にはさほど萌えることが出来なかった。


でも私がすごくいいなぁと思ったのは、過ぎ去った恋をドーナツの穴に例えるところです。
この比喩を読めただけでも、この小説に出会えて良かったと思いました。

表紙でもドーナツ食べてるし、読むまでは「恋はドーナツのように甘い」みたいなデレ甘な話なのかと激しい勘違いしてたのですが、よく見たら「ドーナツの穴」なんですよね。

3年前に別れた男のことが忘れられない店長が、彼をドーナツの穴のようだと言うのです。
彼に関する記憶の中で、彼を想う気持ちは真ん中からぽっかりと抜け落ちてしまって、そこだけ穴のようになっている。
だけどドーナツの穴のように穴として存在しているせいで、そこはただの空洞ではなく、まだ彼への思いが存在していると錯覚してしまう……。

ここが私の心に沁みました。
過ぎ去った恋、忘れられない人への想いをこう表現するとはねぇ……。
こういう自分では表現できないけれど、それそれ!そう言いたかったの!!みたいな表現に出会えると、読んで良かったなぁとつくづく思います。

そして昔の男から連絡を受け、身勝手な言い分と共に復縁を望まれた店長。
そこでようやく初めて、自分が忘れずに思い続けてきたものは、ただの虚空だった……と悟るところも物凄くいいなと思いました。

攻め受けのストーリーとしては萌ですが、ドーナツの穴が琴線に触れたので萌萌です。

それと、鉛筆彫刻って凄いんですね!
この作品で初めて知ったのですが、ググって驚嘆しました。
思わず家にある鉛筆を手元に置いて、細密な出来栄えの完成品と見比べてしまったほどです。


3

恋❤

店長倉林の仕事ぶりにがっつり共感できます。
そうそう、休みなしでノンストップで疲れきっているのです。
そのようにがむしゃらに働いていた時がありました。
その時はBL作品読む余裕は一切なかったです(^^ゞ

凛生の特殊能力が凄いです。
鉛筆の芯をひたすら細かくけずったり
ドーナツを神業で仕上げたり
途中接客もがんばる、基本素直でまじめな高校生

ただ、素敵な話だなあと思うのですが
もう、年配者の私としては
ひたすら眩しくて
純粋で
つくづくその感性を感じ取れなくなったんだなあと思った
今日この頃です

お若い方たちの感性にお任せいたしますm(__)m

3

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